先日、「変人のサラダボウル」のイベントで岐阜に行ってきましたけど、普段はサッカー観戦で岐阜によく行く人間なので、新鮮味なんて無いんじゃないのと思った方、残念でした(ギャハ)。
せっかくサッカー以外で行くのですから、普段なかなかできないことをやっていこうと思ったのですよ。そこで、今回は普段なら岐阜バスで現地に向かうところをある社会実験で運行しているバスで向かうことにしたのです。
その前に、お昼前に向かうこともあって、お腹が空いた(苦笑)。
金山駅南口のイベントでやって来ていた、以前にも紹介したたこ神で醤油味の「たこ焼き」を買う。
香ばしい醤油の味わいが、衣のクリーミーさと合わさって、実に美味い。ただ、たこに関しては、作り立ての時に出されたそれの方が美味しかった気がする。やっぱりプリッとした感じが時間を経るに従って薄れていくんだろうなぁ・・・。それでも十分たことしては美味しいし、プリプリしているんだけどね。
そしてJR岐阜駅に着いて、すぐに向かったのが、現在自動運転実験を行っているバスであるGIFU HEART BUSの乗り場に向かったのです。
GIFU HEART BUSは、こちらも以前紹介した通り、2028年3月いっぱいまで5年間運行されているバスです。
自動運転レベルは2のようで、オペレーターが不測の事態が起こった時に操縦するということで一緒に乗り込んでいました。
思っていた以上に人気があり、乗りたい便は既に完売になっていました。よって今回は、イベント時間ギリギリに着く正午過ぎの河原町経由の循環便(岐阜公園ルート)に乗ることにしました(写真は、岐阜市役所経由の循環便(中心部ルート)のバス)。
使われている車両は、GAMA(ガマ)社のArma(アルマ)というもの。以前はNAVYA(ナビヤ)という名称の会社だったため、正面のロゴは旧社名のものになっています。どうも2023年にGaussin社とマクニカによって買収され、Gaussin-Macnica-Mobilityという会社になったようです。だからGAMAという略称になったんですね。
Armaという車両は自動運転レベル3まで対応可能とのことですが、一部報道では同レベル4まで対応可能させるようです(それだと別の車両になるんだけどね・・・)。
なお、車両の外観・内装とロゴおよび専用バス停のデザインは水戸岡鋭治さんによるものだそうです。何でもやるんだな・・・。
中は4人掛けのロングシートが前側に、真ん中に荷物入れのあるほぼ個席タイプのシートが後ろ側に、右側面には普段は折り畳まれている個席が3席ありました。これで10席分ということですかね(Armaそのものの定員は15らしい)。今回後ろ側に座ったのですが、シートベルト必着になります。乗って分かったそりゃ付けなきゃ(理由は後述(汗))。
で、前面にはサイドミラーとバックミラー代わりのタブレット端末が3つ供えられています。
先程も述べた通り、今回は自動運転レベル2で行われているため、オペレーターが同乗しています。オペレーターは、何か不測の事態があった場合、ハンドル代わりのコントローラーで運転をすることになっています。そのコントローラーが何とX様のコントローラーだった。
左スティックがアクセル、右スティックがハンドルと一般的(主にゲームでの)な操作と逆になっているように感じましたね。Aボタンがクラクション、スタート・セレクトボタンにあたる部分が左右のウィンカーになっているようです。ブレーキがどこなのかわからなかったのですけど、普通に考えると、左右どちらかのトリガーなんだろうなぁ・・・。
さて、どうやって自動運転しているのかというのが、この側面に付いているタブレット端末。
画面に引かれている線に沿ってバスが動いているのだそうです。そこに何かしらの障害物があった場合、立ち往生してしまうので、その時にコントローラーで動くというふうになっているのです。よくあるのが、停車場所や運行ルート上にある違法駐車で、春になってからよく起こっているトラブルが、路面脇に生えてきた雑草なのだそうな。冬場は草が枯れているので、自動運転に支障はなかったものの、草木が芽吹いてくると、その伸びた草が自動運転の支障になってくる場合があるとのこと。これは意外でしたね。思わぬものが支障になるなんて・・・。
ちなみに、この画面は全体のルートや速度計に切り替え表示できるようになっています。
乗ってみた感想なんですが、非常にゆっくりとしている。もっと速いと思っていたので、これは肩透かしでしたね。
というのも、最高時速は20km/hほどと電動キックボードレベル。それが道路の左隅を走っている感じなんですね。また自動運転で走っているので、無理な運転はしない反面、渡れそうな信号を渡らずに、急ブレーキで停まるなんてことも。そのため、ガクンとなって前に引っ張られる衝動を何度も受けました。だからシートベルトを着けて下さいなんでしょうね・・・。前方の席はいらないのは、後ろに引っ張られるからなんでしょうけど、やっておいてもいいんじゃねぇ?
それこそ路面電車がゆっくり走っているレベルなので、ラッシュ時にコイツが動いていたら非常に迷惑が掛かるだろうなぁ。また、今回のルートは互いの入れ違いもやっとな非常に細い道も走っており、実際向かいから来た車をやり過ごしてから走るというふうだったため、さらに時間が掛かっているように感じました。
ただ、時間に追われるようじゃなければ、周りの景色を楽しむこともできるし、アトラクションとしても十分なので、一度は乗る価値があるなと思っています。その次に乗るか否かは、急いでいるか否かに掛かってくるでしょう。時間が掛かっても現状はタダなので、バス代の節約にはなるのかな。統一区間で230円とバカにならないですからね・・・。
さて、私は高島屋前に下車してCINEXに向かうのですが、その前にバス停の名前にもなっている岐阜高島屋に寄り道してきました。
ご存じの方も多いと思いますけれども、岐阜高島屋は7月いっぱいで閉店が決まっています。しかし、閉店を感じさせる部分は、現状この貼り紙だけ。
それか岐阜高島屋の前、柳ヶ瀬商店街側のアーケードから掛かっている垂れ幕くらいでしょうか。
恐らくここに描かれているのは、ここで働いている従業員の方々なのでしょう。そう思うと感慨深いものを感じずにはいられません。
柳ヶ瀬商店街そのものは、よく寂れているという話を聞いていましたけど、たまたまなのか商店街には多くの人が歩いていたので、イメージ的にはそんな寂れている感じには見えなかったですね。ただ、シャッターの降りている店が多かったのは確かで、人通りのいない平日なら、イメージ通りの寂れた商店街と思われても不思議じゃないのかな・・・。
柳ヶ瀬商店街の核の一つである岐阜高島屋が無くなってしまうことは、痛手ではあるのですけど、そのそばには柳ヶ瀬グラッスル35という複合商業施設もあるので、今後はそこが岐阜高島屋の後を引っ張ってくれると思います。
・・・柳ヶ瀬グラッスル35には、「たぬきそば」を食べられる店があるのか。今度行くか(ギャハ)。