2022年10月01日

これは楽天モバイルには追い風?

楽天モバイル「ぎぶみー ぷらちなばーんど!」<おい、どこぞの動画サイトのチャンネルのような書き出しすんなや!
・・・と、訴え続けていた楽天モバイルにとっては、オイシイ事態になるのではないのでしょうか。


今日(10/1)から電波法が改正されることになりました。今回の改正の中で、一番のポイントは、各携帯電話会社に割り当てられた電波が、総務省の審議会によって有効に利用されていないと判断されれば新規参入の事業者に割り当てることも可能になった点です。その中で特に注目を集めている電波が、プラチナバンドと呼ばれるものです。
具体的には800MHz前後の周波数帯を指し、現在はNTTドコモ・KDDIと沖縄セルラー電話(au)・ソフトバンクが所有しています。古くから携帯電話会社を運営していた経緯もあり、現在でも独占的に所有しています。そのため、新規参入組からは不公平感が出ていたとされています。
この問題は古くからあり、2000年代前半の新規参入でもイーモバイルが、1.7GHzの電波帯しか与えられなかったことで通話や通信の繋がりに苦戦した時から出てきたと思います。それゆえに一時期はNTTドコモとのローミングを図っていました。なお、イーモバイルは後にPHSを展開していたウィルコムと合併してワイモバイルとなり、そこからソフトバンクの傘下に入ります(いわゆるサブブランド化)。ゆえに、今でもワイモバイル自身ではプラチナバンドを持っていないのではないかと思われます(ソフトバンクと一体化している現状は持っている可能性がある)

そして、2020年から久しぶりの新規参入を果たした楽天モバイルにもプラチナバンド問題が起こっており、当初はイーモバイルと同様にKDDIとのローミングが計られました。ただしそれも期間限定の措置で、各都道府県の人口カバー率が70%以上になった時点で、原則的に順次終了していくふうになります。
そこに来たプラチナバンドの事実上の緩和になる電波法の改正。オイシイ事態、渡りに船になった楽天モバイルですが、認められるにはどうやって総務省の審議会を越えるかということを考えなければなりません既存の3社もそう簡単に手放さないでしょうから、このあたりの駆け引きが今後大いに注目を集めることでしょう。
そして無事にプラチナバンドを掴めたとしても、今度は大きな責任が伴うことになります。
先日のauの大規模な通信障害のようなことを起こせば、今後大きな処分を下されることになるでしょう。もしかしたらその過程で取り上げもあり得る話になるかもしれません。また契約数が減る事態になれば、同じように取り上げになるでしょう。


今後は重大インシデントと契約者数の増減に気を配りながら戦うという戦国時代に突入することでしょう。3大キャリアと楽天モバイルだけでなく、これから参入を考えているところやMVNO(仮想移動体通信事業者)からの転換も視野に入れる会社も出てくるかもしれません。ただ、総務省のさじ加減次第は否めず、旧態依然の運営方法であれば、イーモバイルの時の失敗やソフトバンクのボーダフォン買収のような『抜け道』も出てくるかもしれません(ただ、3大キャリアがやすやすと手放すとは思えないですけどね(苦笑))。


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Posted by alexey_calvanov at 22:34Comments(0)

2012年06月09日

夏の新機種2012 ソフトバンク編 前編

夏の新機種、今回からソフトバンク編です。
ソフトバンクは今回関連会社になったウィルコムと一緒の発表になりました。というのも、ソフトバンクの帯域を利用したスマートフォンが出たからというわけですが、そのあたりはウィルコム編で紹介していこうと思います。


今回のソフトバンクのトピックは、何と言ってもプラチナバンド(900MHz)の取得今機種から全ての機種に適用されます。
これまでソフトバンクは1.5GHz帯・1.7GHz帯といった高帯域しかなかったために、基地局を増設してもビル街等では電波が回り込まない輻輳状態に陥ってかかりにくい・繋がりにくいという状態が頻発しました。プラチナバンドの取得によってそういった事態が少なくなることが予測され、これまで、かかりにくい・繋がりにくいで敬遠していたユーザーからの支持を仰げるかもしれません。特にiPhoneを欲しいという人には追い風になっていくことでしょう。

もう一つは、動画見放題サービス。スポーツ・お笑い・バラエティ・音楽などの動画が有料で見放題になるとのこと。
こちらはドコモ・auの流れに追随したと言ってもいいでしょう。

最後は、PANTONE 5で設定される特別料金。詳細は不明ですが、かなり安くしてくることでしょう。


では、機種の紹介です。今回はスマートフォンとデータ端末の紹介です。
まずはスマートフォンから。なお、AQUOS PHONE 102SH Ⅱはマイナーチェンジモデルのため、今回は割愛します。


①ARROWS A 101F
4.3インチQHD・有機EL液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.0。
IPX5/8相当の防水機能・IP5X相当の防塵機能・1310万画素のCMOSカメラ・ULTRA SPEED・指紋センサーを搭載している。

個人的感想
この機種は、スピードも速い・声の聞き取りもしやすい・防水や防塵付・カメラも高性能・指紋認証もある、そして何よりプラチナバンド・・・といいとこ取りに。隙のない機種にもなっているので、色々やりたい・セキュリティを万全にしたいという人にはオススメ。


②AQUOS PHONE Xx 106SH
4.7インチ・NewモバイルASV液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.0。
IPX5/7相当の防水機能・IP5X相当の防塵機能・1900mAhの大容量バッテリー・1210万画素のCMOSカメラを搭載している。

個人的感想
この機種もフルスペックと言って等しい機能を備えている。この機種もプラチナバンド・ULTRA SPEEDを備えているので、色々やりたい人にオススメ。


③PANTONE 5 107SH
3.7インチフルワイドVGA・モバイルASV液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。国際標準色彩を制作している会社PANTONE(パントン)の名を冠したものになっている。OSはAndroid4.0。
PANTONEケータイとしては6代目となり、かつ初のスマートフォンで、8色展開されている。またケータイ初の放射能測定装置を備えている。かつ、専用の料金プランも設定される。

個人的感想
機能面で目立つのは、史上初になる放射能測定機能とIPX5/7相当の防水機能・IP5X相当の防塵機能・プラチナバンドくらい。
放射能測定機能は、セシウム137から出るガンマ線を測定できるとのこと。時間は数分かかるとのことだが、今いる場所が安全なのかを簡易的に調べられるのはいいことだと思う。
また特別な料金プランも設定されるので、より多くの人に広めたいという姿勢も好印象を与えると思う。


続いてデータ端末の紹介です。


④ULTRA WiFi 4G 102HW
中国のメーカーであるHuawei(ファーウェイ。華為技術)から発売されるデータ通信端末。
ソフトバンク4Gに対応し、2800mAhの大型バッテリーを搭載している。

個人的感想
この機種は、ソフトバンクWi-Fiスポットにも対応しているので、自動的に切り替えることが可能。そのために、いちいち切り替えをしなくていいので便利にはなっている。


⑤ULTRA WiFi 4G 102Z
中国のメーカーであるZTE(中興通訊)から発売されるデータ通信端末。
ソフトバンク4Gに対応し、microSDXCなどの外部メモリに接続したWi-Fi機器から接続可能なNAS機能・3000mAhの大容量バッテリーを搭載している。

個人的感想
大容量バッテリー・NAS機能もさることながら、ソフトバンク4Gでも仕様マックスとなる下り110Mbpsまで通信速度を上げられるのが大きい。とにかく高速・・・という人にはオススメ。


次回はソフトバンクの一般的な機種の紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)TrackBack(0)

2012年02月29日

プラチナはソフトバンクに

地上デジタル放送が始まったことで電波体が再編され、一部の周波数には空きが生じているという話は既にしているかと思います。この空きが生じたことで、今回紹介するようなプラチナバンドと言われる周波数帯が開くことにもなったわけです。


プラチナバンドとは、携帯電話の中でも最も電波が届きやすいといわれる周波数帯700~900MHzあたりの帯域を指すもので、既にドコモやauは取得済みの帯域とされています。今回この帯域(注:今回与えられたのは900MHz帯)は、先述の会社も出ていたものの、ソフトバンクとイーモバイルの一騎打ちになると言われていました。

その結果、今回のプラチナバンドの取得はソフトバンクということになりました。
ソフトバンクはこれまで高出力周波数(1.5GHz~2.0GHz)がメインだったため繋がりにくいと言われていたものの、今回の取得によって、一気に繋がりやすさが解決するとも言われています。しかしながら、今回の取得には条件が付帯されており、空き周波数帯を整備するために、これまで使っていたタクシー無線の周波数を移行させるための費用の負担を求められました。もちろん、この周波数帯を利用するための設備投資(基地局設置など)は自己負担になります。


今回の件で、ソフトバンクは先述のように周波数的なハンデはほとんどなくなったといってもいいものの、基地局の整備が終わらない限り、相変わらずその周波数的ハンデがまとわりつくものと考えています。しかしながら、iPhoneの急速な普及以降、必死になって電波網の充実を図ってきていることから、極めて早い時期にプラチナバンドへの設備を完了させるのではないかと思っています。

というのも、プラチナバンドの割り当ては今回で終わりではなく、残っている旧アナログテレビの周波数帯である700MHzが残っている状況で、この周波数帯にはドコモもauも、そして今回取得を逃したイーモバイルも参戦してくることになるからです。この割り当ては3社になると言われているので、今回この周波数帯をもらえば、より繋がりやすくなるとも言われています。もっとも、それだけではなく、基地局の設備増強と安全・信頼性が高くなければならないのは必須ですが。


いずれにせよ、メイン3キャリアの争いが熾烈になるのは間違いないでしょう。しかし、このことで消費者は振り回されたくないものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:24Comments(0)TrackBack(0)
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