時はさかのぼること2週間前、奈良クラブの試合があった日になります。この日はナイトマッチだったので、日中がぽっかり空いた。ならば、東海社会人リーグ1部(以下東海1部)にいるFC岐阜SECONDの試合を見に行こうじゃないかと思ったわけです。
・・・ホントにこの日でいいんだよなと思うくらいに、事前情報が(FC岐阜の公式サイトには)全く無いので、東海社会人サッカーリーグや対戦相手のサイトなどで確認して、この日であることは間違いないと確信したのだった(汗)。
さて、この試合は最終節ではなく、今年の最終試合。つまり本来行われるべき日に行われなかった試合だったのです。この日の試合は第11節、7/16に行われる予定でした。なぜこの日に行われなかったのかというと、WGBT(湿球黒球温度)、つまり暑さ指数の問題があったからなのです。実は、この日の暑さ指数が31°Cを超えてしまったため、JFA熱中症対策ガイドラインに基づき中止になったのです。
しかし、それなら何で地域リーグはそこまで厳格なのか。このあたりは推測なんですが、JFLの一部チームもそうなんですけど、地域リーグに所属しているチームの選手は、何かしらの仕事を持っているのです。そのため、日中は仕事、夕方ないしは夜から練習というハードな日程を過ごしています。そして、試合は会社の休みになる週末がメイン。とはいえ、地域リーグは豊富な資金を持っているわけではないので、照明をたけるグラウンドを借りれない。そもそも論で照明のあるグラウンドも無い。そのため午前中をはじめとした日中の試合が多いのです。
さらにセカンドチームのメンバーは鹿児島で開催された国体のメンバーも兼ねているので、国体開催中の試合開催も無理。そのため、10/22という日程に設定されたのです。
そんなわけで、会場になる岐阜県フットボールセンターに向かうため、岐阜県羽島郡笠松町にやって来ました。ここからコミュニティバスに乗って、最寄りのバス停に向かうのです・・・と、随分前にアクセスの件は書いたんだよなぁ(ニヤニヤ)。あの時と違うのは、ちゃんとしたバスになったのとタダで乗れる日だった点。後者は、笠松町公共施設巡回町民バスの無料乗車デーと丁度合ったんですね。何ともいい日に組んでくれたものだ。
こちらは、FC.ISE-SHIMAのサポーターの方々。
おお、地域リーグのチームなのに、大旗も用意されていて、結構気合が入っているんだなぁ。
FC.ISE-SHIMAの監督は、小倉隆文さん。現在は同チームの理事長でもあります。
そして始まった試合は、序盤はセカンドがペースを掴んで先制点を挙げたものの、その後はFC.ISE-SHIMAが徐々に形成を逆転。前半早々に追い付かれ、さらに逆転されたかと思ったら、前半半ばでさらに失点劇を重ね、後半にダメ押し点を加えられました。特に逆転劇になったFC.ISE-SHIMAの2点目は、セカンドのキーパーが止めたものの、それをすり抜けてゴールマウスに突き刺さるという「キャプテン翼」のワンシーンのような得点劇でした。
結果は1-4の逆転負け。ホントに国体に行ったメンツなのかと思えてなりませんでした。
それは順位にも現れています。以下が東海1部の最終順位表です。詳細は後程。
1位 WYV(34)+26
2位 刈 谷(33)+18
3位 FCI(21)+2
4位 中 京(17)-4
5位 藤 枝(16)-6
6位 矢 崎(15)-5
=== 自動降格ライン ===
7位 TGU(10)-14
8位 岐 阜(09)-17
首位に立ったのが、wyvern(ワイヴァン)という愛知県刈谷市にある新興のチーム。2015年に設立、2021年に東海2部、そして今年東海1部に昇格しました。
2位は、FC刈谷。東海リーグでは古豪の一つで、元々はデンソーのサッカー部でした。一昨年11年ぶりにJFLに復帰したものの、1年で降格し、今年は新興チームのwyvernに優勝をかっさらわれる屈辱を味わっています。
3位が、今回の対戦相手であるFC.ISE-SHIMA、4位は中京大学サッカー部、5位は藤枝市役所サッカー部と実力はあるものの、刈谷勢のワンツーフィニッシュで押し出された格好になりました。
6位は、矢崎バレンテFCという静岡県島田市にある矢崎総業の社会人チーム。ここまでが残留となります。
7位は東海学園大学サッカー部、8位はセカンドになります。この2チームが来年から東海2部でのプレーになります。セカンドは岐阜県内では一番強いのかもしれない(ただし今年は岐阜聖徳学園大学に敗れ、天皇杯決勝に進めていない)が、東海1部で見ると、まだまだアマちゃんなんだなぁ・・・(泣)。
ちなみに、先日行われた全国社会人サッカー選手権大会で、刈谷が優勝。wyvernが2回戦で敗退しているので、面目躍如といったところでしょうか。そして、東海1部リーグで勝ち取れなかった全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場権を勝ち取りました。
以上に伴い、全国地域サッカーチャンピオンズリーグには、wyvernと刈谷の刈谷市にあるサッカーチームがJFL昇格を競うことになるという珍しい展開になりました。しかも同じ予選グループに放り込まれるという胸アツ展開。平日じゃなく場所が宮城県じゃなければ、見に行きたかったなぁ(苦笑)。
この後は、帰る展開になるのですが、長くなったので、また後日。