2022年04月28日

あの雑誌も昨今の動きにお怒りのご様子

かつては学研から発刊されていた(現在は学研と日本創発という印刷会社との共同出資会社であるワン・パブリッシングから刊行されている)月刊雑誌の「ムー」。オカルト現象を取り扱う情報誌として、古くから知られた雑誌でもあります。
その月刊ムーのツイッターで挙がったあるツイートが話題になっています。一部の反ワクチン活動に対して苦言を呈していたものです。


新型コロナウイルスがまん延して、2年ほど経ちました。その間にワクチン開発も進み、現在日本で認可されているのは、ファイザー・モデルナ・アストラゼネカの他、最近になってノババックス製のワクチンも登場しました。ノババックスのワクチンは、他3社がmRNA(メッセンジャーRNA)というウイルスのたんぱく質素になる遺伝情報の一部で構成されているのに対し、組み換えたんぱくワクチンという人工的に作られた新型コロナウイルスに似たたんぱく質と免疫補助剤で構成されています。このため、副反応に恐怖感を与えていた人などでも打ちやすいとされています。

というふうに、ワクチンもいいものが出ていますよ・・・という話が拡散されてくれればいいのですけど、ワクチンで出ている副反応やそれに伴う死者数は実際の数字より多いから打ってはいけない・ワクチンの中にGPSシステムが入っており、我々を監視するために仕組まれた政府の罠だとか宣う陰謀論という訴えも大きく拡散されています。最近になって反ワクチン活動を行っている「神真都(ヤマト)Q」なるたる組織が活発する事態(接種会場を襲撃する事件が起こっている)になっており、今後様々な懸念が出るのではないかと不安視している人もいます。この「神真都Q」がオカルト論で動いていると言われていたため、今回月刊ムーのツイッターが、苦言を呈したとも言えるのです。


何を信じるのも日本に言論の自由・信仰の自由がある限り、取り締まることは難しいのですけど、力によって抑え込もうだとかいう動きを認めるわけにはいかないのです。それはアメリカのトランプ元大統領が煽動して起こしたとされる議会襲撃事件を見ればわかるでしょう。


難しい話は、このあたりにしておいて、このツイートに対し、「ガンジーが助走を付けて殴るレベル」にあやかり、「月刊ムーが真顔で説教するレベル」という言葉も生まれました。また今回の一件に対し、想像力を広げるのがオカルトやSFの本来の楽しみだが、逆にそのせいで視野を狭めて悪い方向に行く人もいるとも説いている人もいました(だから、政治・医療に対するデマ・都市伝説は有害になるとも説いています)。
今こそ、メディアリテラシー(情報取捨能力)の重要性が問われる時なのかもしれません。怪しいと思ったら、どんな手段を使ってもいいので、調べることの大切さが必要なのかもしれません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:25│Comments(0) 真面目なモノ 

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