今年の阪神に掛ける思いは強かった矢先の訃報です。
阪神のゼネラルマネージャー(以下GM)として活躍した中村勝広さんが東京のホテルで亡くなっているのが発見されました。66歳でまだ阪神球団の指揮をこれからも執っていくと思われた中での急逝で、驚かれた方も多かったことでしょう。
中村GMは阪神の選手として1971年のドラフト会議で2位に指名され入団。3年目から三塁手としてレギュラーにて定着し、阪神で11年間在籍しました。
1990年から1995年まで阪神の監督を務め、『ダメ虎』と称された中でも1992年に2位と健闘を見せることもありましたが、阪神のチーム力向上を図れぬまま1995年7月に休養することになりました。
その後は解説者などを経て、2003年にオリックスのGMに就任し、2006年には監督に就任したものの、こちらでもオリックスのチーム力向上は果たせず1年で辞任。以降はシニアアドバイザーや球団本部長などオリックスの屋台骨を支える形で2009年まで貢献しています。
そして、2012年9月に阪神のGMとして復帰し、阪神球団を優勝に導くべく奮闘していました。その矢先での訃報。しかも阪神がここで踏ん張らないといけない時にというところだったので、監督や選手へのショックは大きいものと思われます。
思えば、優勝の掛かった1985年にも日航ジャンボ機墜落事故でオーナーを亡くした経緯があります。あの時の悲しみを力に変えて、阪神は優勝を果たしました。
今年の阪神は残り8試合で首位ヤクルトに4ゲーム差(9/23現在)。今からでも何とか挽回できる順位にいるはず。中村GMの思いを無駄にしないためにも、阪神は最後まであきらめない戦いをしてもらいたいものです。
最後に中村GMのご冥福をお祈り致します。