2013年アニメアウォーズ!
今年(といっても2014年(爆))もやってきました「2013年アニメアウォーズ!」。
毎度おなじみの企画になっておりますこちら、
2013年に放送されたアニメ作品から以下の賞を選ぶというもの。
- 最優秀作品
- 特別賞 (捨てがたいものや大穴だったものなど)
- キャラ部門 (男性・女性それぞれ。性別不明の場合はお任せします。)
- OP部門 (映像込みの評価でお願いします)
- ED部門 (同上)
あくまで投票企画ではなく、『まず選考を楽しみ、その後お互い選考結果や理由を見て楽しもう』というのが主催者の基本的な趣旨となっています。
過去は以下のようになっています。
主催者の方の評価やルール詳細は
こちら。
それでは、「2013年アニメアウォーズ!」始めていきましょう。
今年も作品が多いですね(苦笑)。しかしながら、
続きモノが目立つ年、前からあったけどそれがさらに目立つ年になっていました。
原作の枯渇が少々深刻化しているようですね。
もちろん
頑張ってオリジナル・・・という作品もなくはないですが、
「魔法少女まどか☆マギカ」の効果が少々切れてきた・・・というふうな見方もできなくはなく、ちょっと深刻になる可能性があるなとも思っておりまして。もしかすると、
来年以降「深刻だった」と評する際、この年がそのきっかけになったと語られるかも・・・と思っています。
あとは
2クール・分割2クールが多いなと。
作品そのものを大事にしたいという傾向が見られ、それはそれでいいんですけど、
逆に深刻なネタ不足とクオリティ低下(それが他作品にも影響している)を露呈しないかと心配ではあります。まぁ、
2クールでも尺が足りない某作品のような結末もあるので、
長いのも困りもの、短いのも困りもの、尺考えて作れよ・・・とクリエイターの方々に嘆き節を入れたくなる年でもありました。
・・・何か
今年愚痴ばっかだなぁ(汗)。いい作品もあるんですよ。でも、
粗製乱造になりかかってないかという意味で、こう厳しく言っているわけで・・・。
では、各賞の紹介です(合致しない部分があるかと思いますが、お許しをば)。
今回は年越し作品もあるので、それらに関してはOP部門とED部門のみ評価の対象にします。「続きを読む」からご覧下さい。
最優秀作品
はたらく魔王さま!
今年ぶっち切りでしょう。
キャラの醸し出す魅力・作品のテンポ・カルチャーギャップをわかりやすく演出している点(それでいてしつこくないのも高評価)・ギャグとシリアスの配分も申し分なし・・・となかなか素晴らしい。
特にキャラの魅力がすごく、魔王という立ち位置ながら人間界に溶け込もう・迷惑を掛けないよう努める主人公の姿は義理深いですよね。その腹心も何だかんだ言ってちゃんと魔王をサポートしていますし(作品の半分近く床に伏せっていたのは残念ですが(笑))、敵だったヤツも不思議なことにニートとして溶け込んでるし、勇者であるヒロインは人間界で魔王の魅力に取り付かれているし(笑)。
これで作品の半分も出してないというのだからすごい。是非とも第2期を・・・となりますわねぇ。
特別賞
今回3つ横並びです(汗)。いずれもその後を含めて2期が見たい作品でもあります。
・琴浦さん
原作を知っているので甘めの評価かもしれませんが、この作品よくアニメ化したというのがまず一つ。そして、原作を上手いことアレンジして原作以上にいい作品に仕上げてくれたというのが二つ目。さらに、その原作でもほとんど語られなかった彼女の高校までに至る半生を1話の半分(いわゆるAパート)で描き切ってしまう英断を施した点でも評価しております。
まぁ、人を選ぶ作品なんですけど、ハマればどっぷりですよ。キャラも味があるのでオススメです。
・恋愛ラボ
こちらは少女マンガでありながら、男性も楽しめるコメディ作品になっていますね。特にアニメのイラストが非常にかわいい。原作のイラストはちょっと抵抗感があったんですけど、アニメのイラストは薄味にしてくれたおかげでキャラがしつこくなくなりましたね。特にギャグのしつこさが軽減されていい感じになっているなと。
終盤のシリアス展開もなかなかいい感じでしたね。まぁ、1話からの伏線を大胆に回収しただけと言えばそれまでですが、すっかり騙された他の生徒会メンバーの復讐劇(というオチ)が見事に映える結果になりましたね(ニヤニヤ)。
・勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。
今年の最後に飛び込んだすごい作品。
平たく言うと、日本の歴史の中で言えば明治維新あたりの話なんですよ。
魔王討伐という江戸時代にあたる部分が終わり、マジックアイテムという急激な文明の変化が起こるあたりが、明治維新直後のガス灯や肉料理の解禁、西洋風の建物・服装・風習の乱立になってくるわけですね。
主人公達勇者学校に通っていた人達は江戸時代の士農工商で言えば武士にあたる人達で、偉かった人達だったのですが、明治になって士族になって没落する・・・という流れを上手いこと作品で見せてるんですよね。主人公が接客業だなんて彼にとっては屈辱的なはずです。丁度士族の人が商売を始めた時の錦絵(俗に言う士族の商法)を思い浮かべて頂くとわかるかもしれません。普通なら威張った感じで帳簿を置く机でにらみを利かせる・・・なんてふうになるはずです(他の勇者はニートになったという部分で少々違うものの、プライドを捨てられなかった点は同じと思う)。
終盤でヒロインを魔王を据えてかつての魔王制度を復活させようとするあたりは、正しく西南戦争へのくだりによく似ています。こうして士族が事実上滅んでいったことを描いたとも言えるかもしれません。
以上、日本史を知っている人なら面白く変換できる作品じゃないのかと思って見てました。日本史が得意でない私でもこれだけ思い当たる節が見られたのですから、好きな人なら・・・(笑)。
もちろん、家電屋の暗部に触れた面白い作品でもありますね。ファンタジーの仮面をかぶったドキュメンタリーだったかもしれない(苦笑)。
キャラ部門
男性
真鍋義久(琴浦さん)
一言。アホでドスケベだわ(爆)。
でも、ヒロインへの一途な思いは他の作品ではなかなか見られないくらい素晴らしい。その姿はカッコいいですよ。ああいう男になりたいですね(ニヤニヤ)。<え?
女性
夜々(機巧少女は傷つかない)
このキャラを女性にするのか否かは厳しいところがありますけど(苦笑)、主人公を嫁にしたいとか夜這いを掛けるとか明らかに人間だろう(笑)。狂おしいほど人間臭い点がなかなか面白いですね。
その他
チェインバー(翠星のガルガンティア)
こいつは、間違った地球の言葉を学びながらも彼らに溶け込み、かつ人間臭さ炸裂のいい『ブリキ野郎』でしたね(ニヤリ)。主人公を生き残らせるために、最後は自分との繋がりまで絶って自立させようとするあたりは感涙モノでしたよ。
ちなみに、ショートムービーでの口さがなさと毒舌、かつ人間臭さをこじらせたあたりが今回賞を与えるに値する部分になりました。
OP部門
♪X-encounter / 黒崎真音
この曲に関しては、スタイリッシュ&クールという言葉に尽きますね。
オープニングの映像に関しては、ホントにカッコいい。さりげなくテロップを出すという演出という当たり前のものなんですけど、ここまで計算され尽しているあたりすごいね(それまでは、「サーバント×サービス」のOPがすごいとは思っていた)。そして流れるような展開と歌詞の深み(作詞者が作品を深く読み込んで作ったものだそうな)でさらに長を引き立ててますね。
ED部門
♪ごめんね、いいコじゃいられない。 / 沢井美空
この曲は、作中の舞台設定(昭和のアニメ的かつタイトルが1970年代の歌謡曲の曲名になっている)に合わせた絵になっていますね。すごくオシャレではあるんですけど、少々レトロな感じの臭いもする不思議な感覚のものになっていて、これを越える雰囲気はなかなかなかったですね。
曲も20歳の女の子が書いたとは思えないくらい大人びたもので、主人公の心情を表しているとも感じられるいい曲ですよ。
Posted by alexey_calvanov at 23:52│
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おちゃつさん>わざわざご返答頂きありがとうございます。
個人的には、「恋愛ラボ」はなかなかよかったですよ。いい意味で選ぶのに困ったのですが、必ず何かしらの形で取り上げたかったのが、特別賞の3つというふうになりました。
今年もよろしくお願い致します。
アレックスさんこんばんは!
ちょっと遅くなりましたが、記事拝見させていただきました。
僕も好きな「恋愛ラボ」が高評価で嬉しいところですw
琴浦さんは、真鍋くんの単純エロナイスガイっぷりが印象に残ってます。ちょっと重暗い話もあったけどやさしい気持ちにもなれる良作でしたね。
ではでは、今回も企画に参加いただきどうもありがとうございました!
本年もどうぞよろしくお願いします~。