福岡ソフトバンクホークスの小久保裕紀選手が遂に2000本安打を達成しました。
日本ハムの稲葉選手もヤクルトの宮本選手もそうですが、40歳を迎えての達成(注:稲葉選手は8月に迎える)ということで感慨深いものがあったでしょう。
しかし、小久保選手は先に達成した2選手とは違い、順風満帆(まんぱん)とはいかなかったとも言えます。
まず小久保選手はケガとの戦いを強いられていました。
過去に8度の手術を行っただけでなく、2003年には靱帯損傷という現役生活を左右しかねない大けがをしてシーズンを棒に振った経緯があります。今年も、昨シーズン末に手術した首の部分をかばいながらの出場となり、シーズン途中にも椎間板ヘルニアになるなど、満身創痍の中での達成になったと言ってもいいでしょう。
また、小久保選手は一時期球団との確執で巨人に無償トレードされた経緯もあります。後にソフトバンクに復帰したものの、『都落ち』したその時というのは、とても悔しい思いがあったに違いありません。
それでも、幾多の苦難と困難を乗り越え、パワーヒッターとしての能力も十分に発揮した小久保選手。今日打った安打は、彼の代名詞とも言えるホームランではなかったものの、見事なセンター返しで、まさにいぶし銀のような味わいのある当たりだったと思います。
この後、選手として何年やっていくのかわからないですが、人望の厚さがある限り、ソフトバンクで何年でもプレーして、勝利に貢献してもらいたいものです。