明日3/25から東海地区で開始され、4月からは北海道・福岡で開始、関東圏・関西圏で放送局の追加が図られるradiko。
その一方で、そのradikoに参加しない局もいくつか現れてきました。
北海道ではFM NORTH WAVE、関東では栃木県にある栃木放送、東海では岐阜県にあるRadio 80(岐阜エフエム放送)、関西では滋賀県にあるe-radio(エフエム滋賀)と京都府にあるα-station(FM京都)、福岡ではCROSS FM、計6局がそれにあたります。
理由はいくつかあるのでしょうけど、あくまで推察になるのを承知で言うと、以下になるのではないかと思います。
①経営不振
これはFM NORTH WAVEとCROSS FM、そして推測ですがRadio 80・e-radioがそれに当てはまるのではないかと思います。
ラジオ業界の中で最も深刻なのがこの経営不振で、昨年はRADIO-i(愛知国際放送)はこれを理由に閉局に追いやられています。
radiko開始によってリスナーを増やし、広告収入の増加ないしは安定を図ろうと参入する局がある一方で、多額の投資が必要なためやりたくてもやれない・・・とも推測ができます。
しかしながら、同じ経営不振を抱えている局でも、Kiss FM KOBEやLOVE FM(天神エフエム)は参入に踏み切っているため、必ずしも「経営不振だから参加できない」という構図は描けないようにも思えます。
②独自性の喪失
これは栃木放送・α-stationが踏み切らない理由だと思います。
上記2局はかねてから自主性を重んじたところがあり、特にα-stationはKiss FM KOBEがJFNに加入以降も独自性を貫いていました(JFNに加入すると東京資本の番組がメインになり、自主性が損なわれるため。なお、基本的に関西圏の放送局は東京ネットの番組を嫌う傾向にある)。
ただ、他地域にも流れるということは、その放送局の魅力を知ってもらうために非常に重要なファクターになるのではないかと思うのですが、恐らく資本者達や社内での理解が得られないと判断したんだと思います。
③オリジナル番組の少なさ
これはJFNに加入しているRadio 80とe-radioに当てはまると思います。
この2局はJFNのライン番組比率が多く、仮に参加しても東京のネット番組の垂れ流しになってしまいかねません。そうなると、他の地域の番組に流れてしまうので、結果的には参加しても損になる・・・という流れができてしまうのを恐れているのではないかと思います。
しかしながら、同じJFNのライン番組の比率が多いKiss FM KOBEは参加(しかも関西圏への参加)しているため、必ずしも「JFNの比率が高いから参加できない」という構図は描けないようにも思います。ただ、元々Kiss FM KOBEは独立局から開局した放送局で、かつ関西圏の知名度・リスナーの多さも違うので、全く違うというふうでもないかと。
いずれにしても、できることなら今回参加を見送ったこれらの局もradikoへの参加をして頂きたいものです。