①ファイナルファンタジーXIII、XBOX360でも発売決定-マルチプラットフォーム化へ。
②PS3、80GBモデルを発売決定。価格は40GBと同じくらいの額に-事実上の値下げ敢行。
・・・確かに、これを見たら誰もがおおっと思うような発表ばかりです。しかし、そこでどこの発表なのかを探っているあなたは鋭い(苦笑)。
実はこの発表、①はアメリカでのマイクロソフトの発表会、②はE3の中での発表。そう、両方ともアメリカでの発表で、対象となるのもアメリカ・ヨーロッパ版のみとなるわけです。
今のところ、日本版では①・②ともに予定は未定。特に①に関しては社長自身がやらないと言っているので、よほどのことがない限りマルチ化はしないという姿勢なのかもしれません。
まぁ、日本で①をやろうものなら、ニュース速報が出るかまではわかりませんが、間違いなく経済ニュースのヘッドラインに載る可能性がありますし、少なくとも会社の株価に影響を与えかねないくらいのものになるかもしれません。
ちなみに、一部メディアでは初めての大容量モデル的な発表をしているところもあるようですが、2007年に韓国で同じ容量のモデル(内容は恐らく違うもの)が発売されています。
じゃあ、なんでこういうふうになったのかという背景を最後に紹介していこうかと。
①・②共通して言えるのは、アメリカやヨーロッパではPS3が苦戦している。特にアメリカではPS3に比べてXBOX360が圧倒的に多いということが挙げられます。
そうなると、①に関して言えば、より多くの売り上げの見込めるハードに出そうとしたがる。また、この作品の表現をするにふさわしいハードで・・・という流れになってくるわけです。
じゃあWiiやPS2でも、もしくはドラクエのように携帯ゲーム機でもいいんじゃないかと思われますが、元々PS3で発表しようとしているものを、携帯ゲーム機のポテンシャルで十分表現できるかというと、甚だ疑問。ゆえに携帯ゲーム機とのマルチ化は消えるわけです。
では、なぜWiiではいけないのか?
どうもポテンシャルがゲームキューブクラス、つまり現行のPS2もしくはピーク性能でもXBOXクラスしかないと言われているからです。
ピーク性能のXBOXクラス部分は多根清史著「プレステ3はなぜ失敗したのか?」P203より
そうなると、最も売れていて世界戦略に合致するXBOX360に必然的になっていくわけです。
そこで、慌てて大容量HDDモデルを出して、FFXIIIを初めとするヒット作品の繋ぎ止めを図ったのではないかと②は推測できます。
・・・まぁ、あくまで予測ですが、何か(笑)。