夏の新アニメ、5回目は電撃文庫原作のラブコメライトノベル「乃木坂春香の秘密」です。
原作の絵やアニメーションの絵を見ると、どこかのギャルゲーと間違えそうだったりしますが、実際のところはどうなんでしょう?
まずは、あらすじから(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公の綾瀬裕人は私立白城学園高校に通う高校2年生。
特にこれといって特徴のない青年(しいて言うなら、子供の頃から姉やその幼馴染に散々なほどにこき使われたおかげで立派な主夫になれたのと、それの副作用で軽い女性恐怖症に陥ったことくらいか)である。
彼のクラスには、容姿端麗・才色兼備・文武両道・深窓の令嬢と言ってもおかしくない、まさに非の打ち所のないクラスメイト乃木坂春香がいる。
無論彼自身もあこがれるのだが、なかなか話すきっかけができない。
ところがある日、アキバ系の趣味を持つ友人から、自分の借りた(アキバ系のコミック誌と思われる)本を代わりに返してくれるよう頼まれる。
しぶしぶ図書室へ返しに行く裕人。その時、一人の女性がこそこそと図書室の中を物色する姿を目撃する。実はその怪しい人は春香で、彼女が借りようとした本は、まさに裕人が返したあの本であった・・・。そう、春香は他人に絶対知られたくない秘密-自らにアキバ系の趣味があること-をひた隠しにしていたのだ。
知られたくない秘密が裕人にバレてしまい、激しく狼狽する春香。それ以降、少しギクシャクしていくのだが、あることがきっかけで互いの誤解が解け、2人の関係が親密になっていく・・・。
というふう。
で、この作品、類(たぐい)まれなきラブコメ。しかも普段はコメディ色の強い何ともスイーツな作品です(笑)。
しかもこんなにわかりやすいお約束やフラグ立てやがって(ニヤニヤ)。
例えば、おあつらえ向きにカバン忘れていくし(苦笑)、姉やその関係者にいつも虐げられてるし(笑)、しかもヒロインは典型的な天然ドジっ娘テイストときたもんだ(ギャハ)。
さらに、その天然ドジっ娘の中の人は、ま た オ マ エ か ( ゲ ラ ゲ ラ ゲ ラ ) 。
もう、何から何まで先の展開が読めてしまって、一見普通はつまらない作品なんじゃないかと錯覚してしまいそうですが、どっこい非常に面白い作品ですよ。ツッコミがいのある作品として(爆)。
・・・いやね、内容も面白いのよ。
序破急が非常にエッジの利いた感じで味付けされてて。しかも、最近何かシリアスだったり、殺伐とした作品とかツンデレのやつばっか見てるから、こんなスイーツなアニメ見ると心が和むのよ、はい。
今期の作品の中では想定外の当たりです!
まず、スイーツなのが嫌いじゃなければ見ておけ。天然ドジっ娘演じさせたら右に出るものはいないと言える『のとまみ』好きなら絶対見ておけ(ギャハ)。
ちなみに、この作品は深夜アニメでは珍しく、よみうりテレビキーの番組。
その流れからか、名古屋では中京テレビになっているものの、関東圏は日本テレビが受け持つ形ではなく、東名阪ネット6の3局が受け持つことに・・・。
こんなところから、よみうりと中京の親密さ(その例として、昼のワイド番組「情報ライブ ミヤネ屋」は中京テレビが製作協力の形で参画しているほど仲がいい)とよみうりと日テレの仲の悪さ(その例として、終了直前は上向き気味だったよみうりキーの朝ワイド番組「なるトモ」を一方的に打ち切った経緯がある)が露呈されているなぁ・・・。