高岡を出たのが午後2時過ぎくらい。丁度カーステレオからは、KNBラジオ(北日本放送)のローカル番組「伊藤敏博フォークルネッサンス」が流れていました。
この伊藤敏博さんというのはシンガーソングライターで、かつて♪サヨナラ模様でヤマハポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)のグランプリを獲得し、一躍全国に名を轟かせた人です。
約1時間、移動中ずっと聞いていることになったのですが、フォークソングの面白さと音の豊かさがわかりやすく解説され、伊藤さんとKNBアナウンサーの栂安(つがやす)亜紀さんとの軽妙なトークが、聞いてて飽きが来なくて面白かったですね。
まぁ、そんなことを感じながら、そして非常に快適に走る中、やって来ました富山唯一の目的地に・・・。
その唯一の目的地、フューチャーシティ・ファボーレ(以下ファボーレ)。
作品中では、パボーレの名で恋人達が語らうショッピングセンターとして登場するが、実際のそれは家族連れの多い滞在型店舗としての側面が強いです。
あまりにこの建物の作りが作中のそれとそっくりなため、ファボーレの関係者が(テレビ等の取材で知ったのだろうけど)驚いていたといういわくつきのスポットでもあるわけです。
主なテナントは滋賀に本拠を持つスーパーの平和堂。
これ以外に名古屋資本のSPORTS DEPO(スキーショップ・アルペンの関連店舗)やカーマホームセンター、栃木に本店がある家電屋のコジマといった専門店もあり、さながら東名阪の有力店舗が富山の一店舗だけで体感できる不思議なショッピングセンターでもあります。
また温泉施設(スーパー銭湯)が店舗敷地内にあり、これも全国のショッピングセンターの中では珍しいと思えてなりません。
ちなみに、このショッピングセンター、現在は富山市婦中町なのですが、市町村合併の前は婦負(ねい)郡婦中町。
・・・はい、ごく一部の人しかピクリと来ないことを言いましたね、すいません。流して下さい(ギャハ)。
しかしながら、午後3時くらいに着いたものの、駐車場が開いてない!
着いてから10分くらいさまよった挙句、やっと車が出るのを見かけて慌てて駐車しましたよ・・・。
高岡の時もそうだったんですが、やはり地方はモータリゼーションが染みに染み込んで抜けられないところにまできてるんでしょうねぇ・・・。
名古屋もモータリゼーションがすごくて大変なんですが、それでも駐車場の数には余裕があるように設計されているようですし、万一足りない場合でも、すぐに周辺の田畑や空き地を借りて、臨時駐車場にするくらいの対応の早さがあるわけなので、モータリゼーションが進んでいても不便を感じません。
しかしながら、このファボーレに関しては10分回っても駐車場の空きがない。おまけに車が屋上駐車場から出てきてるのに、満車で塞いでしまっているわ、駐車スペースでないのに、堂々と通路に停めたりとマナーが悪い。
関係者の方々が見ていたらお願いしたいのは、駐車場を臨時でいいので増やしてほしいことでしょうか。
あとは公共交通の便がよければ申し分ないんですが、大量に買っていくことになると、どうしても車に頼らざるをえないので痛しかゆしか・・・。まず公共交通の利便性を高めるための第一段階でタクシーを常駐できないんでしょうかねぇ?
閑話休題。
ここで、スーパーの平和堂に立ち寄って、眠気防止グッズ(いわゆるクール系の飴やらフリスクやらのアレ)とお茶を買っていったんですが、袋がほしいと思ってそう言うと、有料になっているとのこと。
同じ富山県でも、過剰なまでに包んでくれた高岡のたこ焼き屋と富山のスーパーでこうも温度差が違うのかと感じましたね。
そうこうしている時でも、車が止めどなくやって来て、あの時の私のようにグルグル回っているようなので、もう次のところへ向かうことにする。時間的にもそろそろ急がないといけないのもあるのですが・・・。
この時の時刻は午後3時25分。ここから次なる目的地であり、この旅のメインディッシュになる南砺市城端町へ向かうことに。
つづく