今日気象庁が桜の開花予想を来年以降取りやめると発表しました。
桜の開花予想は、春を迎えるにあたっての風物詩ともいえるものと捉えている人が多いかもしれません。ところが、民間気象情報会社(恐らくウェザーニューズのことを指しているのだと思う)が同じような情報を充実して出してきているため、気象庁の役目は終わったと判断して終了するとのことです。ただ、開花宣言やサクラの開花状況の観測は、今後の気象状況のデータ測定と地球温暖化などの観測の面から必要とのことらしく、継続するとのことです。
今まであったものが忽然となくなるというのは、何かしら寂しいものを感じます。もしかすると、気象庁は国の機関なため、色々と無駄なものを削れという中で、圧力がかかったのかもしれません。
ただ、先ほども書きましたが、この開花予想は春を迎えるにあたっての風物詩的側面があり、他社の情報が充実しても、それが当たってるのかはわからない。また違う予想が出ることで、どれが正解になるのだろうと予想を楽しむこともできるわけです。下手をすれば信用問題にも繋がります。
あくまで気象庁は公的機関なのだから、そういうのはよろしくないと言われる方もいらっしゃるかと思いますが、様々に出される気象予想(有名なところだと3ヶ月予報や梅雨前線の予報)をいくつかの会社・機関から吟味して選ぶのは消費者である私達なわけですから、一つの指針として参考にしているものがなくなるのは困りものです。
最後に、あくまで個人的な意見ですが、予報を吟味できることは、より正確な予報をする上での一つのバロメーターになると思います。これが一つなくなると、『手抜き』や『いい加減な』予報が増えないか気になるところです。
ちなみに、テレビでやっている天気予報は、場合によっては放送局によって微妙に違います。(よほど当てやすい条件じゃない限り)これが一緒だったら、かえって不気味だと思いませんか?