今年の12月に解体が決まっている名古屋ターミナルビル。
既に松坂屋ナゴヤエキ店・テルミナなどの商業施設とホテルの営業は既に終了し、現在は1階のJRバスターミナルと2階の市バスターミナルが運営されているのみです。
その名古屋ターミナルビル跡に建てられる超高層ビル。
既にJR高島屋の増床が決まっていましたが、その中(9階~11階部分)に大手家電量販店の一つヨドバシカメラが進出することになりました。
ヨドバシカメラは1960年に設立。関東の駅前を中心に展開し、近年は関西・北海道・九州などに20店舗を構えています。現在は業界最大手のヤマダ電機や名古屋が地元のエイデン・広島が地元のデオデオなどとの家電連合エディオンに次いで第3位になっています。
実は、ヨドバシカメラは全国的に知られている家電量販店の一つなものの、名古屋など東海および中部地方には初進出になります。今回の進出で、中部地方の拠点を築いてさらなる拡販を狙っていこうという目論見もあるのではと思います(というのも、名古屋駅は豊橋・岐阜・四日市などの遠方からの客も多いため)。
ただ、この地域はエディオングループの一つエイデンの本店があるばかりか、『対岸』にあたる名駅西口にはこれまた大手(業界第5位)のビックカメラが控えています。そのため、この地域で熾烈な販売競争が行われることが予想され、状況によっては淘汰されることも考えられます。
消費者としては、選択の幅が広がることはいいことなんですが、それによって馴染みの店が消えていくのもどうかなとも・・・。特に大型家電量販店に消えていく小さな家電量販店が、名駅エリアだけではなくその付近(特に栄)にも波及するのではないかと懸念しています。
完成が2016年ということで随分先の話ではありますが、もう下手をしたら早い時期から顧客獲得競争に動くのではないかと思われます。