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WIND OF MOON

アニメ、漫画(たまにドラマや音楽)の感想・雑感を気の向くままに綴っています。
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No  39

アニメ【CLUSTER EDGE】感想

■第19話 『大空への絆』2006年2月14日放送
脚本/大野木寛 絵コンテ/須永司 演出/小山田桂子 作画監督/高橋晃

やっちゃいましたねー、本を落としてしまいましたよクロム団! しかもロードの手に渡ってしまった;
クロム団にとって「本の内容が大事ではない」のですが、機密事項を所有していたという事実が今後彼らを窮地へ追いやる原因となりうる訳で・・・コワイですね;

☆クロムとベリル
「まぁ、たまには武器にも触っておかなくっちゃね!」
なんてクロムが思ったかどうかは分りませんが、人造兵に対してよく思わない生徒達がいるので、ベリルはクロムにおとなしくしている様に諭します。
「●〇したまえ」
ベリルはこんな口調なのでクロムに真意が伝わりにくいのですが、同室である事でお互いの考えや境遇の違いに少しずつ理解が深まった気がします。
ベリルは亡き母の尊厳と名誉を回復する為の一歩として、卒業後国の重要ポストを約束されている生徒会長の座に就きました。彼は他と迎合しない為、クロムにも勉強するのは指揮官になるためだと額面通りに受け取られてしまいます。
学生の本分は勉学であり、努力すれば誰でも平等に指揮官となれるチャンスはある(その前提にはクラスターEAに入学できる資格がなければ駄目なのですけれど)。
しかし人造兵のクロムは生産ラインで指揮官クラスと一般兵クラスに選別され、工場から出た後はひたすら戦い続けるだけと、話します。

人間(であるベリル)には努力の末の(発言の)自由はあるが、
人造兵(のクロム)には自由などない

しかし同じ夕陽を見た感想でクロムが「綺麗」と感じたのに対し、ベリルは母を秘密に火葬した「苦い思い出」にしか関連付ける事ができませんでした。今や「心を自由にしている」のはクロムで、ベリルには無いものかもしれません。
感情や倫理を植え付けられたクロムの「人間らしさ」に、益々人造兵と人間とは変わらないのだ、という気がしてきました。

☆クロムとアゲート
人造兵擁護に反対する生徒の演説を聞いて反発するクロムは、同じカールスの記憶を持っているのに平然としていられるアゲートに怒りを感じ「ベリルの言いつけ通り手加減して」殴ってしまいます。
友達を裏切る事に関しては人が変わってしまう程バーサス状態(!)になってしまうアゲートですが、この時何故彼は平然としていられるのか不思議でした。でも彼にとっては絆の方が大事だったのでしょう。それはラスト付近で分ります。

☆ロードとベリル
同郷出身者として、また「強力な指導者として?」ベリルに執拗に付き纏うロード(腐女子妄想もできそうな位ですね ^^; 
余談ですが、「鞭使いベスビア」と「粘着クン ロード」・・・う~~む、対決したらどっちに軍配が挙がるかしら?)。
気になったのが『ルハラーキしょうかん』ですがこれは創作上の格言ですか?どなたか教えていただけると助かりますm(_ _)m
第13章 28節の、
『神、自らの供物となり
人の罪、咎を背負いて行かん
我が救わねば
汝らは永久とわに救われぬ故なり』


この神はアゲートなのでしょうが、これってロードが言うセリフなんでしょうか?
ああ、クロム団が落とした本に書いてあったんだな!(自己完結ですみません)

☆ふたたびクロムとベリル
同じカールスの過去を持つアゲートが人造兵排斥に対し無反応だった事、そして殴ってしまった後もすっきりとしないまま自室へ戻り腐っています。
そこでベリルは、今迄誰にも語らなかった彼の母に対する思いをクロムに話します。

これって、すごい事ですよ!

こんな大事な事を話させたクロムはただ者じゃないvv
クロムに何かあったらフォンが悲しむ、って、フォンだけじゃないでしょーー!これはクロムも十分仲間と思っている証拠です。
ああもうベリルったらシャイなんだから!
そしてフォンとアゲートを仲間だという意識すら持っていなかったベリルにその事を気付かせたクロムはエライ!!!

☆アゲート、ベリル、フォンそしてクロム
軍学校の飛行機レースの参加を容認したベリルの真意を汲み取れないフォンに対しアゲートはベリルを擁護します。
アゲートはベリルの良き理解者でしたね。
ベリルは母の考えを踏襲し、自分と反対意見であっても
「自由に発言する場を守った」のです。

ベリルの尊厳も、
学園の自由も、
すべては飛行機レースにかかっている。

今こそ一致団結する時なのです。
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No  36

アニメ【CLUSTER EDGE】感想

■第18話「翼のもとに」2006年2月7日放送
脚本/山田かおり 絵コンテ/西澤晋 演出/吉村章 作画監督/米谷浩平 池田有

先週ラスト、「クラスターEAに何の用があるのよ、アゲート」で終わったのですが(今回はまだその目的は分りません)、と・り・あ・え・ず、
アゲート、ベリル、フォン、クロムがいつ勢揃いするのかとずっと待っていたので、

幸せ一杯です~~~♪

※敵の裏をかけ!

戦時下だというのに「いいもン食ってンじゃねぇの、クラスターEAの生徒達」と、実物を見ると胸クソ(失礼)悪いのでさっさとスルーさせちゃう軍の警備。「まともな奴なら足のつく所には寄り付かない」って、アゲートは“まともな奴じゃない”って事?(笑)。
つうかアゲートの方が一枚上手なのよねvv
クラスターへ帰るにあたり心配するクロムに「大丈夫!」というアゲートの自信は何から来るのでしょ?

クラスターEAがグリアン軍に監視され、不穏な雰囲気が学園全体へ広がります。
いかなる抑圧にも屈しない、というか政治や軍事が学園にまで及ぶ事に良く思っていないOBも多く存在するみたいです。
生徒会長に成り立てだった頃のベリルは、生徒会のやる気の無さに失望し、クラスターから飛び出して自力で社会を何とか変えたいと思っていたようでした。しかし軍の学園への監視や治安の悪さに対するOBの不満を上手く利用し、彼は学園に在籍し続け、今迄嫌っていたジャスパー一族をも『正しく思う事を話して行く為に』利用する事に決めたようです。


※「いかなる外圧にも屈する事なく、伝統・栄誉・自由の精神を守るために」
これは生徒会長としてだけではなく、本来の目的であるベリルの母の名誉挽回・汚名返上の為でもあるのです。


※エマ「キミ(べリル)は変わったね」
 ベリル「あなたは変わらないのですか?」
ベリルにとって、人道的な立場から、また社会的通念からも自分を助けてくれたアゲートを保護するのは当然の事でしたが、寄付の件を持ち出してまで学園長を説得させたのは彼の計算づくであり、伝統の歴史に汚点を残すかもしれないという半ば脅しをかけてでもアゲートとクロムを守りたいという毅然とした態度がエマを結果的に動かしたのです(巻き込まれた、とエマは言っていましたが 笑)。

以前は学園を出る気配がしたベリルが学園に残った・・・これで辻褄合いましたね(笑)。

カールスの意志を継いだクロムとアゲートを守る事が、カールス亡き今、エマにとってできるせめてもの償いなのかもしれません。
アゲートがベリルとエマを助けた事実を無視されている事に納得いかないフォンの必死さが伝わって来て見ている私もつい応援したくなってしまった!(実はフォンもアゲートに助けられているのですけれど ^^;)。

親友カールスに何もしてやれなかった事が心残りなエマですが、教師となった今は自分の置かれた立場と理不尽さに不甲斐なさを感じながらも「自ら」動く事ができませんでした。しかしアゲートとクロムの責任を一身に引き受けようとするベリルの強い意志とフォンの純粋でひたむきな心に動かされたのです。それでこそ青春よ!


※「人造兵も人間と変わらない」
感情も、そしてその体に流れる熱き血潮も。
生まれて初めて剣を戦闘以外に使ったクロムは、学園で№1と言っても過言ではない達人ベリルとフェンシングの練習をします。二人とも互角と言っていい白熱する展開を繰り広げます。そしてベリルの剣の先端が折れ、フォンに直撃する寸ででクロムが庇い、その矛先がクロムの頬を掠ります。
クロムに会った当初、人造兵だと驚いていたフォンですが、きっと彼もクロムは人間と変わらないと感じた事でしょう(強く感じていたのはベリルの方でしたが)。

その夜、ベリルはクロムがうなされているのを目の当たりにし、植え付けられたとはいえ人としての記憶を持つクロムの苦悩を知り、亡き母の考えに思いを馳せます。
翌朝、うなされ取り乱した姿を恥じるクロムが物騒にも剣をベリルに突きつけます。こういう風でしか口止めする術を知らないクロムがかえって微笑ましく感じたほど。「昨夜の事なら忘れた」というベリル。彼なりの優しさなのよねvv

カールスの飛行機の記憶を共有するアゲートとクロム。カールスの死後(でもまだ生存の可能性はあります)出会った二人。とても不思議な因縁を感じます。
アゲートが行方不明の間、フォンが直し続けていた飛行機の最後の仕上げをするアゲート。
そして軍への挑戦とも取れる飛行機レースへの敢行。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
久々に胸が躍りました♪
ただ次回又ロードが登場するようですので、油断はなりません。
今回束の間の平和という描写の様で、彼らが不幸になる様な結末にならない事を願うばかりです。
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No  33

アニメ【CLUSTER EDGE】感想

■第17話 『怯えた瞳』
脚本/岡部雅子 絵コンテ/須永司 演出/鶴田慎也 藤田陽一 作画監督/高橋晃

アゲートの能力は「無効化」だ!!!
やはり「創造する神」ではなく、かといって「破壊する神」でもなく、「無にする神」なのですね。

先週でも触れましたが、まだアゲートの力を我が物にしようとベスビアは執着していたのですねぇ~~~。
愛するカールス(違)に自分をライバルと認めてもらえなかった悔しさがこうまで彼を執念深くさせているのだと思うと、そのエネルギーにあっぱれです。ここまで自分が権力を持つ為に手段を選ばなくなると、憎らしさを通り越してある種のひたむきさ(笑)に愛おしくさえ感じます(^^;)。

以前ジャスパー家を失墜させる材料として、無理矢理ベリルを関連付けスキャンダルとして捏造しようとしたベスビアなので、グリアン軍(というかベスビアの昇進)に有利な事なら何だってアリなのね(^^;)。

クロム団を襲撃した際、団がヒューケルから結果的に預かった教団の本がベスビアに露見!これにはロベルト陛下大ピーーーンチ!これもスキャンダルにされちゃうよーーー。でも本の中身、これは捏造じゃない。

にしてもクラスターEAってとんでもない所なんだなぁ。
敵国同志の子息も同じ学び舎で、
敵国の軍もお互い立ち寄る事ができる所。
スゲーーー!そんな中、生徒会長を務めるベリル様、ガンバ~~~♪
今週のフォンを擁護するベリル様ナイス
友達擁護を、軍がぐうの音も出なくさせるほどの言論の力で負かすベリルの毅然とした態度にマイッタ!LOVE


あ、今週の疑問。

①そのベリル様、学校を飛び出す、というのはどうなったのでしょう?

②丸腰で私服のアゲートが人造兵と同じ人造的に作られたと少女にどうして分ったのでしょう?
少女はただの少女ではなかったのか?(笑)

少女が、アゲートに助けられる瞬間に自分の父親が人造兵にどのような行為をされたか思い出します(その後母も死んだのですが)。
その少女は助けてもらう時に初めてアゲートに会った訳ではなく、アゲートとボール遊びして接触はありました。でもその時は少女は何も感じてはいなかった。
燃えさかる火の中という「緊迫した状況下」での記憶再現だから?・・・でも少し無理がある(^^;)。

ベスビアとは別のアブナイ人ロード、再登場ですねぇ。
今この作品内で一番勢いがある(笑)ベスビアを振り回す事ができる「人間」はこのロード以外にはいないでしょ。

再びクラスターEAへ戻ろうとするアゲートは一体何をするつもりなのでしょうか。
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No  30

アニメ【CLUSTER EDGE】感想

■第16話「クロムとアゲート」
脚本/浅川美也 絵コンテ/須永司 演出/鳥羽聡 作画監督/高橋晃

ストーリーが進んだ。まずはめでたい(^0^)。

これはカールス大好きッ子集まれ~~~~!!!って話ですよね?(え、そういう話じゃないの? 笑)

ベスビアを「悲しい人」という哀れみの感情で見るアゲート。
アゲートの脱走を知ったベスビアの「必ずここに又吊るしてやる」

「いや~~~~~ん(///)」と思わず反応してしまった私;(馬鹿)あ、痛い描写はほどほどにお願いしたいです;

にしても前回の視聴者の心を代弁しているかのようなベスビアのセリフ。そう、アゲートはやろうと思えばいつだって脱出できた筈。それをあえてしなかった。
アゲートは憎しみで力を増幅させる事ができそうですが、それはあくまでアゲート自身が憎しみを感じた時であって、他人(この場合ベスビア)に『強制されて』出せるものではないのですね。
力に拘るベスビアはアゲートの力を我が物にしようとしている様ですが、それは無理でしょう。下手に近づくとヤケドをするよ、人間に神の力をコントロールできる訳ないし。

アゲートの奇跡の数々が序盤ではかなりギャグとして捉えられていた様ですが(^^;)、物語が進んだ事でアゲートの特殊能力の成せる業だという事が良く分って来ました。
カールスの幼馴染のリナがアゲートを軍へ売り、連れ去られるアゲートを追ってうずくまるシーンで彼女の周りの風景が「神々しいまでに」光り輝きましたよね。あれって何を意味するのだろうかと考えていたのですが、今回のカールスの祖母が昇天したシーンで少し分った気がしました。やはり「神の後光」なのだと。でも取り残されたリナの周りが黄泉の国っぽい描写はイマイチ分っていない私;(で、今回、やっと分ったのですが(遅;)、アゲートが連れ去られ、修道院で窓辺に佇むリナが手にしていたものが紙幣だったという事に・・・(^^;)。

またもや神業を使ってカールスの祖母を呼ぶアゲート。
彼女は本当に目が見えないのでしょうか。その割には、うたた寝から無言で起きたクロムにいち早く気付いていたように感じましたが(^^;)。
彼女の口から明かされるカールスとその父、母の過去。優秀な後継者を作る為の道具としてモノの様に父に考えられていたという母。側室を持つことがカールスの耳に入ったあたりからカールスは父を嫌い始めます。この事を考えると、カールスの父の死はもしかしたら事故死を装ったものと考えられなくもない。事件当日にカールスに父殺害の計画はなかったが、日頃の父のカールスへの接し方、愛する母への仕打ちや人造兵の扱い等を考えたらもしかしたら潜在的にあった父へ嫌悪感が銃を手にした事により殺害へ結びついたかもしれない。リナに「見ないで~~」とらしくなく取り乱した姿がどうしても気に掛かる。

カールスの祖母が遺したい真実を、クロムに伝えさせたかった事をキャッチして、アゲートは二人を引き合わせたのでしょう。これでアゲートの能力の一つにテレポートさせる力があると分りましたね(笑)。また今回のカールスの祖母を昇天させた事や修道院襲撃に対する反撃を見る限り「死」を操作できるという事が立証されたと思います。

私には、アゲートがカールスの分身に思えてならないのですよ。
アゲートとカールスは別個なのでまだ上手く説明できないのですが。

アゲートはカールスが深く関与した「人造的」な神(変な言い方ですが)で、欲、欺瞞、利己主義その他(ひっくるめてすみません)この世から「アゲートの力を借りて」「カールスが」リセットしたいのではないのかな、と思えてきたのですが、さて・・・

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No  26

アニメ【CLUSTER EDGE】感想

■第15話「エマへの手紙」
脚本/大野木寛 絵コンテ/西澤晋 演出/山本恵 作画監督/しんぼたくろう 高瀬健一

バンクの使いまわしですがかろうじてストーリーは進んでいるって感じ;

今回の見所はベスビアとアゲートの●Mショーでしょー(嘘)。

少しずつ明かされる主要人物の過去と相関図。
ベスビアはカールスに友情を抱いていたのです。
でもライバルだと思っていたのはベスビアだけで、カールスはベスビアに対しては取り立てて強い友情を感じてはいなかった様です。
それどころか、カールスはベスビアだけでなく、全ての人に対して贔屓とか優劣とか、対等な立場である友情すらあえて持たない様にしていたのかもしれません。エマに対してはどうか、というとそれも少し疑問なんです。というのもカールスは誰に対しても思い遣りがあるのですが、特定な人への特別な感情はあえて持たない様にしていた感じがするのです。

優秀で、家柄も良く、裕福なカールスに対して、周りの者全てが憧れを感じていた訳ではなく嫉妬心を持つ者も居たわけで、まともにやりあっては勝てないので卑怯な手段を使ってまで負かしたいという感情を持つことは全く理解できない訳ではありません。

ベスビアは目には目をという主義のようですので(今じゃ目には目と歯を ^^;)、卑劣な者を放免し野放しするのは許せない訳です。
卑劣な者への仕返しは、まともな方法でなくてもベスビアにとっては友情の表現だったのでしょう。
これも一途で純粋と言えるのか、曲がった事が嫌いという極端な表現ですが、ベスビアはベスビアで友としてカールスを援護したかったのだと。しかしカールスはベスビアのやり方に同意しなかった。
同等に見てもらえない悔しさ。
慈悲を見下されたと勘違いしたのでしょうか。

『憎しみと怒りは力』

とはアゲートを鞭打つベスビアのセリフでしたが、力は屈服させる事はできても、心を通わせ信頼を得る事はできません。カールスとベスビア、それぞれの正義感が示すベクトルは正反対なのです。

もしかしたら、カールスに対して友情をより強く感じていたのはエマよりベスビアだったかもしれない。カールスに通じないもどかしさがいつしか友情から憎しみに変わったのでしょう。
ベスビアはカールスに自分を同等として見て欲しかったのです。
勿論、差別や優劣をカールスがつけた訳ではないですし、むしろ全ての人それどころか人造兵すら人間と平等に扱うべきとカールスは説いた位です。
カールスに存在を認めてもらいたいベスビアは、自らカールスをあやめた(と思われるが、カールスが生存している可能性もゼロじゃない)後も満足感は得られないままです。
ベスビアの部下が眉をひそめるベスビアのアゲートに対する拷問。アゲートにカールスを重ねる事で鬱憤を晴らしているようでいて、実は充たされない想いで一杯な筈。
自分には理解できない人物アゲート(そりゃそーだ、アゲートは『神』っすから)。
純真で、非道なものを許さず、一瞬にして消し去る能力を持つアゲート。
やろうと思えば手枷なんて簡単に外せると思いますが・・・

あ、カールスの父の死は事故っぽいですが・・・
揉み合っている内にカールスが「誤って」引き金を引いた様に思えますが、「見ないでぇ~」の真相はどうなんでしょうか。あの時は父に殺意を抱いていたのでしょうか。

エマ宛てのノートの内容はこれからも少しずつ明かされていくと思うので、非常に興味があります。
カールスの写真が切り刻まれていた理由にはもっと興味があります。誰の仕業なんでしょうね?ひょっとしたらカールスの自己嫌悪とか?
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No  21

アニメ【CLUSTER EDGE】第14話感想

■第14話「明日への風」2006年1月10日放送
脚本/野村祐一 絵コンテ/まついひとゆき 演出/藤田陽一 作画監督/高橋晃

機密書類移送中に命を落とした御仁ヒューケル。彼はルドウィッヒの元へ向かう途中だったのですね。
そのルドウィッヒの元を訪れる『ロベルト陛下』。彼は国家の重要な機密を握っているようです。
そしてアゲートは人造兵として生を受けたのではなく、彼らの『犠牲の神』として生を受けたという事が想像できました。

アゲートは、
(ロベルトらの国が)長い間待ち焦がれていた『救いの神』。
ロベルト達の代わりに血を流し、全ての罪を贖う『犠牲の神』。

自分の意義の証、民に示すべき犠牲の神を自分で生み出すのがルドウィッヒの『大儀』である、と。
しかしルドウィッヒは『真の神』は「まだ生まれていない」と言っています。

果たして一般市民にどうやって納得行く様な贖いを示すのでしょうか。
そして『真の神』とは誰なのか?

設定はすっごく好きなんですよ!!!
だからこそ何で練りに練って満を持してのアニメ化にしないかなぁ・・・

後半大部分が総集編じゃないの(`0´)!

今回はベリル視点ですが、エピソードの流れが前後している所もあって初めて見る人(苦笑)にも優しい作りにはなっていない気がしました。もう12話でベリルが退学届出した様に描写されちゃっていましたし(学校長の机の引き出しの書類で)。

一体どうなっちゃっているんでしょうか、クラスター。しかもサンライズ、テレ東、NewTypeどれもあらすじの更新ナシ;

次回以降でベリルとフォンが新たに行動を起しそうな気配で、それが楽しみかな。

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No  16

アニメ【CLUSTER EDGE】第13話感想

■第13話「カールスが遺したもの」2005年12月27日放送
脚本/池田成 絵コンテ/まついひとゆき 西澤晋 演出/吉村章 作画監督/米山浩平 池田有

うーん、放映期間いつまででしょうか。あまり深く掘り下げすぎても・・・
前半クロム、後半シスターリナのいずれもカールスを絡めたそれぞれの過去。

クロムの記憶がカールスによって植え付けられたのは以前語られました。その記憶は「カールスの弟としてのもの」だと。
単なる「兵器」だったクロムが、カールスと出会った事で「人」として感情を持ったのだとも。その辺りを丁寧に描写した前半だったのですが、残り話数を考えると詳細描写はどうなのかなぁ、と。

カールスの弟としての記憶を植え付けられた事で、クロムは以前より弱くなったと言っていました。
それは弱くなったのではなく、「人として考え」、「人の痛みを知り」、「同じ人間を攻撃する事を躊躇した」という事ですよね。

今迄男だらけだった(笑)クラスターの世界に突如出現したリナという女性(ベリルの母は肉親で「母」なので別)は、「美形男性キャラばかりだとやおい向け作品と勘違いされるのを恐れた配慮」なんでしょうか?
彼女の過去は今後どれだけ作品で活かされていくのでしょうね?

またまた今週も突っ込みドコロ満載でしたvv

カールスの幼馴染でお隣さんだったリナという修道女。
人道的見地からアゲートを匿ったはずなのに、グリアン軍に「売っている」し。
何が「終わった」んでしょう?
寄付金をもらう為に実家に帰るくらいなら、アゲートをグリアン軍に渡した方が手っ取り早くお金が入るとでも考えたのでしょうか?
カールスの様になるには修道女として生きていくしか道が残されていないのでしょうか?
どうせ家を出たのだからカールスの右腕となり協力する道を選んだ方が早いと思います。まぁこのお話の世界では女性が自由に職業を選ぶのは難しそうではありますけれど。

カールスが父を撃った事は事実で、それを証言してもリナは負い目と感じる事は無い筈。カールスが戻って来なかったのは彼女の証言の所為ではない。
カールスに不利にならないよう偽証すれば良かったと悔やんでいる風でもなく、見たままの事を証言したと言うリナ。アゲートが連行され微笑んだ顔を見て、カールスが連行された時とシンクロしたからといって「戻って欲しい」と追いかけたりする心理が良く分りません。また、カールスと同じように去って行ってしまうと感じる位、アゲートに感情移入していたとも受け止められなかったので。だって安易にグリアン軍に引き渡しているので。

リナは修道女になってからカールスと再会していましたよね。それなのに別れのシーンを思い出して追うでしょうか?
そこで思いついたのが、前回アゲートのバーザス状態(笑)で現れた、カールスの幻影!
そうか、アゲートはカールスなんだ(ボケ)!!!

カールスとクロムの出会いで、
クロムの攻撃を威嚇射撃だと信じて疑わないカールスすげぇ!
つうか、この時点でクロムに打ち抜くのではなく威嚇という考えがあったこと自体すごいネェ!だから人造兵の中でもクロムをカールスが選んだとか?出会いが偶然だとは受け取れないのよね。

どこまでも人道的、博愛精神の塊の様なカールス。が、
「見ないでぇ~~~!」
~~~えええええ!?
実父を撃ち絶命させたカールスの幼少には何があったのでしょうか(つうか、別人ですかね?)

クロムに「アゲートの事頼む」と言われておきながらグリアン軍に渡しちゃダメでしょ、リナ。
鍵をきちんと掛けとけよ(笑)。
他のシスター達に見つかり、修道院がお訊ね者のアゲートを匿うのは危険だ、とか言って、匿うリナの説得虚しく引き渡される、というような描写だったら納得いったんですけれどね~~

ラスト、ベール(って言うんですか?)が取れたリナは一般人に戻ったと解釈していいんですか?
光の粒子、あれはどういう演出を狙ったものでしょう。

とまぁ、いろいろほざきながらも私、クラスターのファンです(ええ、本当に)。 アニメ【CLUSTER EDGE】第13話感想…の続きを読む
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No  14

アニメ【CLUSTER EDGE】第12話感想

■第12話「アゲートの叫び」2005年12月20日放送
脚本/大野木寛 絵コンテ/須永司 演出/鳥羽聡 作画監督/高橋晃

アゲートって人造的に作り出した神なんですね(*o*)
銃撃喰らっても死なないアゲート、すげぇ~~、人間じゃない、と思っていたら、まばゆい文字通り神々しい(だってアゲート神だもん 笑)光で人間を消し去ってましたよ!!!もうカッ!って感じで(どんな感じよ?)。

創造主ではなく、世界をリセットするのが彼の役目なんですね?

「壊して創る」は【鋼の錬金術師】のアームストロングだったっけか。
でもって【NARUTO】の砂の我愛羅よろしく、攻撃をオートで遮断できるんですね?
や、別にパロという意味ではないです。関連付けて考えてしまうのは私のクセです、クセ;

今週ベリルが出なくて寂しいわぁ~(TT)と思っていたら、その対比として(?)殻を破れずにいるエマが出て来ましたね。これから学園を飛び出して己の信念を貫こうとするベリル(カールスも)とエマは対極の位置に居ますよね。
多分学校長の引き出しの中、アゲートの書類の下はベリルのものなのでしょうね。

アゲートの私物を片付けようとするエマに、物は簡単に片付けられても思い出(記憶)は無くならない、と言い放ったフォンは、アゲートと出合った事で少ししっかりしてきた様ですね。ああこれからベリルが学園を去ったらフォンは一人で学園でどうするのかなぁ。残った彼が学園を改革したら面白いなぁ。んで、社会をベリルが改革し、間違った社会をリセットするのがアゲートなのかと、妄想は膨らむわ~~~。そしてアゲートがバーサス状態になった時(今回の敵パイロットを機関銃で撃ち続ける様な)、歯止めの理性としてカールス降臨、その手助けをクロム団が行う・・・
妄想止め処もなく(笑)。一ファンの妄想なんで、軽く流してネvv

もう一つ「すげぇ」のは、
ターゲットをしとめるためなら教会さえも襲撃するグリアン軍!!!
全く、神をも恐れぬ不届き者。あ、だから神アゲートを襲えるのね(って、納得すな。いや、できんて)。

ラスト、機密事項を持って移動したが為にグリアン軍に撃たれて命を落とした御仁。
安らかな死に顔だったのは家族の思い出の品を手にしていたから?

むやみに花を手折ってはいけないと若い人造兵に諭すクロム団。おお、カールスの倫理観は着実に人造兵に伝わって行きます。まぁ、1度手折った花は接ぎ木可能でない限り直ぐに萎れてしまうのですが、でも花だって生きている、命の尊さが少し分った、という描写ですね。

放映期間は半年ですか?
ならもう中心人物を絞ってお話を進めた方がいいと思います。
個人的には尊厳や倫理観などのテーマは好きなので、じっくり語られる事を願っています。 アニメ【CLUSTER EDGE】第12話感想…の続きを読む
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No  11

アニメ【CLUSTER EDGE】第11話感想

■11話「それぞれの想い」2005年12月13日放送
脚本・絵コンテ/池田成 演出/藤田陽一 作画監督/高橋晃

今回はお話が進んだ~~~♪

ふ~む、アゲートは人類の未来を握る鍵的な存在なんですね。

*アゲート
全ての人間を消し去る為に生まれた存在

でも実行しないのは、カールスの過去の記憶が作用しているから。

以下、憶測ですが、
カールスが命を落としたのかはまだはっきりとはしないのですが、もし命を落としていたとしても、クロムやアゲートにカールスの記憶が残っているという事ですね。
カールスの存在の記憶ならエマもそうなのですが、エマとベスビア、クロムとアゲートのカールスの記憶は質が違う気がします。一方は他者(友人として)の記憶、もう一方は己(カールスを兄として)の記憶。

全ての人間を消し去る使命に普通の人間は耐えられない、
というのならアゲートは人造人間だから耐えられるとも考えられます。そのために人為的に作られたのだと。
彼の無邪気な笑顔には、作り笑いという事ではなく、何か原因がありそうです。

人を消し去る使命に耐えられないのは、同じ人間が人格・尊厳を無視し命を奪うというそんな大それた事ができるのか、という恐怖からであり、恐怖は想像する事から生まれるのだとすれば、何も考えていなさそうな(失礼)アゲートにはうってつけの様な気もします。
そうなってはならないと思ったのがカールスで、それがカールスが夢でうなされた原因なのかもと深読みしてしまいます。カールスはアゲートの人格を尊重したのと、人間を消し去るアゲートの使命を食い止める事、その両立を目指したのではないでしょうか。


*ベリル
母の死後の検体すら多数決によって採決しようとするベリル。
名門校での学生生活を波風立てぬようにやり過ごそうとする生徒たち。
人の命を救う医者としての使命を全うしようとした母の正義は、母の死によりベリルに引き継がれ、ジャスパー家の人々の仕打ちにより、ベリルにある決心をさせます。正義を貫く為には衝突は避けられないと。
そのまま波風立てずに卒業をすれば、ベリルは母の名誉を卒業後それなりの立場になる事で挽回できたかもしれなかったのですが、学園を去る事を決意したのは、正義を貫くには学園に居ても何も変えられないと悟ったからなのでしょうね。
母の名誉挽回も勿論まだ考えているのでしょうが、彼は間違った事を正す為に、自分から飛び立つ事を決心した様です。


という事で、とても興味深い展開になってきたので、もう総集編は今後はナシでお願いいいたしますm(_ _)m
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No  10

アニメ【CLUSTER EDGE】第10話感想

■第10話「運命の道」2005年12月6日放送
脚本/大野木寛 絵コンテ/池田成 演出/鳥羽聡

総集編と言えば聞こえはいいけれど、いい加減バンクの使いまわしはヤメテ~~~!第7話ではエマ視点、今回はアゲート視点に角度を変えただけ(ーー)。

人造人間にも人権を、
人格と尊厳、
戦争がもたらすおろかさ、
その題材のどれを取っても興味深いものばかりなのに。
放映期間も限られているだろうに。

お願いだから先へ進んでくだされm(_ _)m
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