メルクマール

このところムギが目立っていると、CrossChannel.jpさんなども書かれていて、そうだなと思っていたのですが、今回もムギに注目でした。セリフは少ないので目立たないはずなのに、いい位置で写って演技していることが多いんですよね。

例えば、さわちゃん先生の車に乗り込むところです。本来、ムギが同乗するのが当然だし、彼女も乗りたくてたまらないのだけれど、奥ゆかしいので主張はしません。でも画面の端々に写っていて、「乗りたいなー」とソワソワしているのが明らかで、ほほえましいものがありました。これがあったので、車の中ではしゃぐシーンがより効果的になっています。

そのほかでも、水着のシーンや、会議対策のディベートシーンなどで、ムギが場の流れを作っています。少ないセリフと出番でそれができるのは、彼女のキャラがあってこそでしょう。　「お嬢様キャラ」はよくあるわけですが、おっとりしていて頭も良くて、でも妙にノリがいい、というキャラは案外ユニークかもしれません。類型的なキャラの多いこの作品にあって、貴重なオリジナリティを持っていると思えます。

この作品は４コマ漫画原作なので（未読ですが）、エピソードに細かい「起・承・転・結」のリズムがありますが、ムギは「起」や「結」のコマには来ないんですよね。起点やオチにはならない。でも「承」や「転」で印象的な、”ムギのキャラじゃないと出来ない”役割をします。いいバイプレイヤーと言えるでしょう。ムギの魅力がわかってきた昨今です。

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