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ほしあかりをさがせ
山登り・サイクリング・星見・石仏探し 本命は何なのか、出たとこ勝負で行ってみましょう
プロフィール

デルタ

Author:デルタ
四十才代、三重北勢在住の技術者です。ちょっとだけ営業マンもしてました。
ネット上では、磨崖仏の研究家としてごく一部の人から認知されてる(らしい)。磨崖仏・星見・歴史小説創作については、本館のHPを見て下され。

他の任務:東洋的リバアタリアニズムの確立。
       日本まんなか共和国 勝手に観光大使

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今、内部被曝は
初期の放射性ヨウ素での被ばくは、捕捉できないままです。
だから、安易に「被ばくはほとんどない」といってはいけません。

その前提での話ですが、
現時点で、追加の被ばくが福島の浜通りでもかなり低くなって来ているようです。

生産者さんたちや、栄養士さんたちのご努力に、敬意を持ちながら、
そんなデータを、学校給食のデータから引いてみました。

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テーマ:放射能汚染 - ジャンル:政治・経済

イタイイタイ病資料館見学報告(前篇)
この前の土曜日、富山市にある「イタイイタイ病資料館」を訪れました。
イタイイタイ病に対して、ほとんど予備知識がないままに現地を訪れたのですが、その資料館の展示解説で、全体像を大づかみすることができました。

微少金属(実は人体にも微少ながら含まれる金属元素。いわゆるミネラル分よりもその濃度が低いため、生体への影響については、わからないことが多いという)による土壌汚染という構図は、福島県を中心とした、放射性セシウムの降下と共通点が多い事件と私は思っております。
単純に除染をどのように行えばいいか、どの程度のお金がかかるかというレベル以上に、参考になる内容があると信じ、レポートをUPしていきます。
まずは、事実関係から。
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テーマ:環境汚染 - ジャンル:政治・経済

醍醐味を一人占めせず。
伝教大師が、比叡山にこもりはじめたとき、修行の目標を明らかにしようとして、誓いを立てた。その文が『願文』という名で残っている。
当然ながら、原文は漢文である。
http://www.biwa.ne.jp/~namu007/txt/txd/016.htm

天台宗の学園を出ている関係で、
高校の時に、宗教の授業で一通り習ったが、改めて読んでみた。

『低下の最澄』という自己批判のフレーズが有名になっているけれど、
いま読んでみると、最後の方が、いいこと書いてある。
自分への戒めも込めて。

『伏し願がう。解脱之味 独り飲まず。安楽之果独り証せず。法界の衆生と同じく妙覚に登り、法界の衆生と同じく妙味服さん』

悟って学んで、楽になれたとしても、その妙味はあらゆる人と分かち合う
生き方として、この考え方が私も好きだ。

テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体

原典にあたって怖がりましょう(TPPをめぐる俗説を解きほぐす)
俗説では、やれ原発廃止も国民皆保険制度も、ISDS条項で潰されてしまうぞ、と響き渡っております

特に国民皆保険制度に関しては、去年の12月、米国の当局が、対象外です、と明言した後にも、伝播がとどまりません。
しかし、何人かの専門とする方が、誤解を解く文をネット上で公表されているように、その俗説は全くの誤解です。
私も、企業間の契約文取り交わし実務に携わった経験からいって、ネットで騒がれているのは、曲解でしかない、と感じております。

ここでは、ISDS条項がどのようなものか、を示し、
そのための仲裁機関(国際投資紛争解決センター)やその上部機関の世界銀行がどのようなものかをご紹介して、誤解を解く材料としたいと考えました。
どうぞ、虚心に原典にあたってから、再度ご自分で考えられんことを。

まず、ISDS条項の本質について。
『政府の規制により、外資系の事業者が国内資本の同業者と異なる差別的な待遇をされた場合に、その差別的な待遇で損害の補償を求める』
というものです。
ですから、国民健康保険事業のように、『外資、国内資本ともに排除されている事業』については、そもそも対象外で、訴えることができません。
また、仮に訴えることが出来る状況になったとしても(例えば、国民健康保険の事業を、国内資本の保険会社に譲渡するなどした後)、
訴えても、補償を求められるだけで、制度を強制的に変える権限は、仲裁機関にはありません。
なぜなら、ここにいう仲裁機関は、単なるADR(Alternative Dispute Resolution)の機関に過ぎないからです。

(参考)
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/投資家対国家の紛争解決
河野太郎氏のblog記事。
http://www.taro.org/2011/11/post-1124.php

また、ISDS条項に基づき仲裁を求める機関である『国際投資紛争解決センター』は世界銀行の下部機関で、米国の強い影響を受けている、ということを根拠に上げておられますが、
その世界銀行が今月14日に、次の内容のレポートを発表していることをこ存知でしょうか。
『世界銀行は国民皆保険制度の導入に向けてこの10年で大きな成果をあげた22ヶ国の調査報告書を発表しました。本報告書を元に評価ツールを作成するなど、今後も途上国の保健制度の拡充を支援していきます。
(中略)
世銀と日本政府は、この日本の知見を土台に、途上国の最近の課題も取り入れながら、保健システムの共同研究を進めています』
(世界銀行東京事務所 プレスリリースから)

(参考。対応する世界銀行の英文レポート)
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2013/02/14/World-Bank-Group-releases-22-country-study-of-universal-health-coverage

また、現在の世界銀行総裁は、米国から推薦を受けた人ですが、長らくWHOの理事として、公衆衛生事業を所管した医師であることも
申し添えておきます。
それでもなお、
『国際投資紛争解決センター』が米国の意向を汲んで、国民皆保険制度を壊す判断をすると、お考えになるでしょうか?

テーマ:TPP - ジャンル:政治・経済

方向性‥‥これからなにを伝えていこうか‥‥?
伊勢志摩ウィンターステイに同行し、その間に、福島・飯舘村で起きつつあることや、お子さんたちがおかれている状況を、お聞きすることができた。
その上で、私の思うことを書き留めておこう。

今回とりわけ考えたことは、
子どもさんたちに、今の状況をどう伝えるか
という問題だった。

今回来られた方たちは福島市などの周辺の都市へ避難中で、そこにあっても、親御さんたちは相当に警戒しておられる。
飲用水を産地がはっきりしているミネラルウォーターに限っているだとか、
子どもを外で遊ばせない、とか。

‥‥言葉は悪いが、「籠城」であり、周辺からの隔絶を行うことで、安心を確保しているのだ。
象徴的だったのは、この呼びかけの言葉
「お子さんから、あとで『どうしてあの時逃げてくれなかったの?』と言われることになったら、悔いが残るでしょう?」

その悔いとは、重病の恐れや、遺伝での次世代へ影響が現れることを予測し、それを前提にしたものだ。

私としては、そこまでの悪影響は出ない…と書いてはいけないな…悪影響を背負う人は確かに出てくるが、その人が負うハンディキャップは、社会で包摂できるレベルに抑え込めると結論しているけれど
(たとえば、この地域でのガンの発生リスクが現状50%だったのが、50.1%に上がる程度の影響は出るが、それならば、がん検診の頻度をあげて、早期発見で死亡率を下げる努力をすれば、補えますよね、と言ったニュアンスです)

安心を求める人たちを前に、私のような考えは、意味をなしそうにない。

現に、現地・飯舘では、アザミが人間の背丈を越えるほどに生育する異常が出ている。
が、この『異常』が、われわれの生活に落とし込んで考えた時に、
どの程度に危ないものなのか、という考察が、まだない。
いや、それ以前の問題として、
異常なアザミが、どの程度の発生頻度なのか、
どのようなものなのか‥‥在来種からの突然変異なのかどうか、だとすれば、それが外部からの放射線照射による染色体異常によるものなのか‥‥といった事実確認もできていない。
そのことを放ったまま、数字がひとり歩きしていないだろうか?

だからこそ、と、私は考えてしまう。
今、子たちに身につけてもらうべきは、
『ヤバそうなことから逃げる』術ではなく、
『ヤバさ度合いを見極める』目利きの術でないのか、と。

確かに面倒な事態になってしまったし、
大人のひとりとして、また物理を大学で専攻してた身として、
このような事態に、全く無関係であった次世代のひとたちを巻き込んでしまったことが心苦しい。
だが、
やはり、いま起きつつあることを単純にヤバイとおそろしがらせるだけでなく、
兆候をしっかり観察する、‥その気構えとか方法などを、伝えることから始めたい、と、私は思い始めている。

テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済