林信吾サンと斎藤貴男サンとが対談本を出している。題して 「ニッポン不公正社会」(平凡社新書) 階層社会でなく、階級社会がくるぞ、このままだと。 という、林サンの見解に共鳴するところが前からあって、この本も買った。 その中で、林サンが「小さな恋のメロディー」という映画の一場面に触れて、イギリスの階級社会の、ローワーミドル階級での家庭環境の悪さを指摘している。
「ヒロインの女の子が、たぶん初めてボーイフレンドを連れてきたシーンで、お母さんが、「お父さん帰ってきているわよ、仮釈放で」なんて平気な顔でいうんだよ。これって怖い話じゃない?」(同書P.38より)
これで思い出した。 「小さな恋のメロディー」(1970年英国)は、格差社会を語るときに、数々のヒントを含んでいそうだ。 舞台は、パブリックスクール、名門私学中学校といったところか(といってもピンキリだとの話だけど)。 そういう学校に子供を入れられたということで、主人公のお母さん有頂天になっているかというとそうでもないらしく、「これだから、パブリックスクールに行かせるのには反対だったのよ、グラマースクール(公立の進学校)に行かせるべきだったのよ」と金切り声を上げているシーンがある。 [READ MORE...]
テーマ:それでいいのか日本国民 - ジャンル:政治・経済
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