ほしあかりをさがせ琵琶湖のほとりで育って（その３）

琵琶湖のほとりで育って（その３）

そして、14日。政府から枝野大臣が福井を訪れ、大飯原発の運転再開に協力するよう、知事やおおい町の町長に要請した。

その席で、福井県知事が意見したという。

福井知事:中間貯蔵施設、関西に造って…「痛み分担」
毎日新聞　2012年04月14日　22時36分（最終更新　04月14日　22時49分）

「今後、福井県だけでは対応するわけにはいかないものもある。
電力を消費してきた地域にも、痛みを分かち合う分担をお願いしないといけないと思う」と述べ、
県内だけでなく関西に中間貯蔵施設を造る必要性があるとの認識を示した。

使用済み燃料は現在、原発の一時貯蔵プールに置かれている。
関西電力の場合、原発１１基のプールの燃料貯蔵容量は９７０３体（４４２０トン）で、既に７割程度が埋まっている。
今後も関電だけで処理すると約７年でプールはいっぱいになる計算で、
再稼働が実現しても使用済み燃料の処理が課題となる。

‥‥最初に断っておかないといけないことがある。
今の原発運営の補助金漬けに私も疑問を持っているし、
だいいち、補助金がなくなれば、誰も引き受け手がなく、そもそも原子力発電という産業が成立しなかった、との認識でいる。
が、いっぽうで、福井県などが受けている補助は、原発の立地対策金であって、
廃棄物処理施設のことは念頭に入っていない、ことにも注目せずにいられない。
廃棄物処理施設はどこかに作ります、という約束のもとで発電所を作ると合意しているのだ。
そこを、あいまいにしたまま、なんと40年以上が経っている。そして、おしりに火がついてきて、立地の知事が、釘を刺した、というのが正しい描写だろう。
なるほど、原発を即時停止すれば、つじつまを合わせることはできる。私もそれを強く強く望んでいる。
が、福井との約束違反……契約の範囲外であるはずの使用済み核燃料棒が、なぜか原子炉の近くにおいてあるという状態は、放置になってしまう。
どこに施設を作るか、あるいは、新たな立地交付金を停止した原発の地元に交付するか、の選択肢はあるけれど、
これ以上、ウヤムヤにすることは許されない。
……実際に事故が起き、リスクが顕在化した以上は、誰も納得しないだろう。

なのに、ネット上では、極論が溢れている。
「今まで、国民を危険にさらすのと引き換えにして、補助金でいい目にあっていながら、リスクだけは、分担しろとは、虫がよすぎる」
「これだから、官僚天下りの知事は許してはいけないのだ」
等々。

私は、関西圏の人間に、彼へ反論する権利がない、と思っている。
そして、一方で、原発を止めることに関しては、相当な熱意を持っている、と思っている。
が、なぜか、原発の運転再開推進派の人の肩を持たざるを得ない、という不思議な状態……。

反原発の運動をする人たちは、口をそろえて言う。
「放射能汚染というリスクは、一か所に固めて、拡散させないのが、世界的な常識」と。
しかし、私は知っている。
この原則を盾に、
リスクではなく「顕在化した危険」が政治的に弱い立場の一地方に押し付けられる通例があることを。
六ヶ所村しかり、アボリジニの先住権が設定されている付近にできるウラン鉱山しかり……。

そこでは、「最大多数の最大幸福」という言葉がグロテスクな形で使われている。
私は、そんな偽善に耐えきれない。

私の言っていることは、キレイゴトだろうか
あるいは、マゾなだけだろうか。

テーマ:脱原発 - ジャンル:政治・経済

【2012/04/15 23:20】 | 日々の生活 | TRACKBACK(2) | COMMENT(0)

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まとめteみた.【琵琶湖のほとりで育って（その３）】

そして、14日。政府から枝野大臣が福井を訪れ、大飯原発の運転再開に協力するよう、知事やおおい町の町長に要請した。その席で、福井県知事が意見したという。福井知事:中間貯蔵施設、関年04月14日22時36分（最終更新04月14日22時49分）「今後、福井県だけでは対応するわ?... まとめwoネタ速suru【2012/04/15 23:37】

まとめteみた.【琵琶湖のほとりで育って（その３）】

福井県 「電気使ってる関西にも痛みを与えないといけない。使用済み核燃料は関西で処理してください」

福井県　「電気使ってる関西にも痛みを与えないといけない。使用済み核燃料は関西で処理してください」