帰ってきた「TEAMたけ」の日記

エゴン･シーレ - 2010.05.27 Thu

抱擁する男女。
乱れた女の髪。
必死にすがりつくような腕の動き。
男の隆起した筋肉。
しっかりと愛する女を抱きしめている。

この絵、エネルギーの塊である。
セックスを題材にしているが、淫猥さは微塵もなく、
快楽というより、必死に戦っているようにさえ見える。
荒れ狂う海のようなシーツの上で。

この絵を本で見て、感動して、シーレの画集を買った。
あまりに露骨な性器の描写にちょっとうんざりした。
それだけに、ますますこの絵が輝いて見えた。

● COMMENT ●

世紀末ウィーンの病的な感覚とひとくくりには出来ませんが、
私は好きです。
クリムトも好きですね～
建築、装飾、壁画、ドーパミンが全開になります～

昔、シーレのクロッキー？素描？を沢山観ましたが、
いやらしい印象派ありませんでした。
むしろ、病気に対する恐怖？興味？を持っていた人なのかなと、
勝手に、「病」と言うイメージにしてしまってます。
独特な表現ですよね。

| 2010-05-28 | シナモン∮ | URL | 編集 |

シナモンさん

生きることへの苦悩や死の恐怖、孤独、そして、性への怯えや不安･･･。シーレの作品からは、そんなイメージを抱きます。

シーレの自画像を見ると、痩せた体や手足を捻じ曲げ、苦悩しているように見えます。痛々しさばかりを私は感じ取ってしまうのですが･･･。それだけに、この絵の雄雄しい男性の姿にほっと安心するのかもしれません。

クリムト!!
私も好きです。リアリティのある人の姿と平面的な表現。２つの違った表現が一つの形を作り上げていて、不思議な感覚を与えてくれます。人なの?模様なの?などと混乱しながら、でもそんな理屈はどうでもよくなって、長いこと見入ってしまいます。

私は、なぜか、「イコン」を連想します。
金箔が貼ってあるから??

| 2010-05-29 | たけ | URL | 編集 |