ディストリビューションポイントのプッシュサーバーとしての使用
Kaspersky Security Center Cloud コンソールでは、ディストリビューションポイントは、ネットワークエージェントによって管理される Windows ベースおよび Linux ベースのデバイスのプッシュサーバーとして機能できます。プッシュサーバーの管理デバイスの範囲は、プッシュサーバーを有効にするディストリビューションポイントの範囲と同じです。同一の管理グループに複数のディストリビューションポイントを割り当てている場合は、各ディストリビューションポイントに対してプッシュサーバーを有効に設定できます。この場合、管理サーバーはディストリビューション間の負荷を分散します。
ディストリビューションポイントをプッシュサーバーとして使用して、管理対象デバイスと管理サーバー間の継続的な接続を確認できます。ローカルタスクの実行と停止、管理対象アプリケーションの統計の受信、トンネルの作成など、一部の操作には継続的な接続が必要です。ディストリビューションポイントをプッシュサーバーとして使用する場合は、ネットワークエージェントの UDP ポートにパケットを送信する必要はありません。
ディストリビューションポイントをプッシュサーバーとして使用するには:
- メインメニューで、目的の管理サーバーの名前の横にある設定アイコン()をクリックします。
管理サーバーのプロパティウィンドウが開きます。
- [全般]タブで、[ディストリビューションポイント]セクションを選択します。
- プッシュサーバーとして使用するディストリビューションポイントをクリックします。
- 選択したディストリビューションポイントのプロパティリストで、[全般]セクションに移動し、[プッシュサーバーを実行]をオンにします。
[プッシュサーバーのポート]入力フィールドが使用可能になります。
- [プッシュサーバーのポート]入力フィールドで、クライアントデバイスの接続に使用されるディストリビューションポイントのポートを指定します。既定では、ポート 13295 が使用されます。
プッシュサーバーとして機能するディストリビューションポイントと管理対象デバイスとの間の接続を確立するには、指定したプッシュサーバーのポートを Microsoft Windows ファイアウォールの除外リストに手動で追加する必要があります。
- [OK]をクリックしてディストリビューションポイントのプロパティウィンドウを終了し、[保存]をクリックして変更を適用します。
[プッシュサーバーを実行]をオンにすると、プッシュサーバーとして機能するディストリビューションポイントで[管理サーバーから切断しない]が自動的にオンになります。このオプションは、ネットワークエージェントと管理サーバー間の早期接続を提供します。
- [ネットワークエージェントのポリシーの設定]ウィンドウを開きます。
- [接続]→[ネットワーク]の順に移動し、[ディストリビューションポイントを使用して管理サーバーへ強制的に接続する]をオンにします。このオプションのロックをオフにします。
- また、[ネットワーク]サブセクションで、[UDP ポートを使用する]をオフにすることもできます。設定されたプッシュサーバーは、UDP ポート経由でパケットを送信する代わりに、管理対象デバイスと管理サーバー間の継続的な接続を提供します。
- [OK]をクリックして、ウィンドウを閉じます。
ディストリビューションポイントがプッシュサーバーとしての動作を開始します。クライアントデバイスへのプッシュ通知が送信可能になります。