ADFS 統合の設定
組織の Active Directory(AD)に登録されているユーザーが Kaspersky Security Center Cloud コンソールにサインインできるようにするには、Active Directory フェデレーションサービス(ADFS)との統合を設定する必要があります。
Kaspersky Security Center Cloud コンソールは ADFS 3(Windows Server 2016)以降のバージョンをサポートします。ADFS はインターネット上で公開され、使用可能である必要があります。サービス通信証明書として、ADFS は公的に信頼された証明書を使用します。
ADFS 統合の設定を変更するには、ユーザー権限を変更するためのアクセス権が必要です。
次に進む前に、Active Directory のポーリングを完了したことを確認してください。
ADFS 統合を設定するには:
- メインメニューで、管理サーバーの名前の横にある設定アイコン()をクリックします。
管理サーバーのプロパティウィンドウが開きます。
- [全般]タブで、[ADFS 連携の設定]セクションを選択します。
- コールバック URL をコピーします。
この URL は、ADFS 管理コンソールで統合を設定するために必要です。
- ADFS 管理コンソールで、新しいアプリケーショングループを追加し、サーバーアプリケーションテンプレートを選択して新しいアプリケーションを追加します(Microsoft のインターフェイス要素の名前は英語表記です)。
ADFS 管理コンソールで、新しいアプリケーションのクライアント ID が生成されます。クライアント ID は、Kaspersky Security Center Cloud コンソールで統合を設定するために必要です。
- リダイレクト URI として、管理サーバーのプロパティウィンドウでコピーしたコールバック URL を指定します。
- クライアント秘密鍵を生成します。クライアント秘密鍵は、Kaspersky Security Center Cloud コンソールで統合を設定するために必要です。
- 追加したアプリケーションのプロパティを保存します。
- 作成したアプリケーショングループに、新しいアプリケーションを追加します。ここでは Web API テンプレートを選択します。
- [識別子]タブの[証明書利用者の識別子]リストに、先ほど追加したサーバーアプリケーションのクライアント ID を追加します。
- [クライアントのアクセス許可]タブの[許可されているスコープ]リストで、[allatclaims]と[openid]の範囲を選択します。
- [発行変換規則]タブで、[LDAP 属性を要求として送信]テンプレートを選択して新しい規則を追加します。
- 規則に名前を付けます。たとえば、「グループ SID」という名前を付けることができます。
- 属性ストアとして[Active Directory]を選択し、出力方向の要求の種類の LDAP 属性として[Token-Groups(SID)]を「グループ SID」にマッピングします。
- [発行変換規則]タブで、[カスタム規則を使用して要求を送信]テンプレートを選択して新しい規則を追加します:
- 規則に名前を付けます。たとえば、「ActiveDirectoryUserSID」という名前を付けることができます。
- [カスタム規則]に、次を入力します:
c:[Type == "http://schemas.microsoft.com/ws/2008/06/identity/claims/windowsaccountname", Issuer == "AD AUTHORITY"] => issue(store = "Active Directory", types = ("http://schemas.microsoft.com/ws/2008/06/identity/claims/primarysid"), query = ";objectSID;{0}", param = c.Value);
- Kaspersky Security Center Cloud コンソールで、再び[ADFS 連携の設定]セクションを開きます。
- スイッチを[ADFS 連携が[有効]です]に切り替えます。
- [設定]をクリックして、フェデレーションサーバーの 1 つ以上の証明書を含むファイルを指定します。
- [ADFS 連携の設定]をクリックして、次の設定を指定します:
- [保存]をクリックします。
ADFS との統合が完了します。AD アカウントの資格情報で Kaspersky Security Center Cloud コンソールにサインインするには、[ADFS 連携の設定]セクションで確認できるリンク([Kaspersky Security Center Cloud コンソールへのログインリンク(ADFS 使用)])を使用します。
ADFS を使用した初回の Kaspersky Security Center Cloud コンソールへのサインイン時には、コンソールの応答が遅延する場合があります。