カスペルスキー製品の定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデートでの差分ファイルの使用
差分ファイルには、定義データベースファイルまたはソフトウェアモジュールファイルの異なる 2 バージョン間の変更点のみが含まれています。完全な定義データベースファイルまたはソフトウェアモジュールファイルよりも差分ファイルの方が容量が小さいため、差分ファイルを使用することで社内ネットワークのトラフィック量を制限できます。ディストリビューションポイントで[差分ファイルのダウンロード]機能が有効になっている場合、該当するディストリビューションポイントに差分ファイルが保存されます。これにより、このディストリビューションポイントからアップデートを取得するデバイスでは、保存されている差分ファイルを使用して定義データベースとソフトウェアモジュールのアップデートを実行できます。
差分ファイルをより効果的に使用するには、デバイス側でのアップデートスケジュールを、アップデートの取得元となるディストリビューションポイント側のアップデートスケジュールと同期することを推奨します。ただし、このような設定を行わなくても、デバイス側のアップデート頻度がアップデートの取得元となるディストリビューションポイント側のアップデート頻度より低いだけでもトラフィックの軽減につながります。
ディストリビューションポイントは差分ファイルの自動配信に IP マルチキャストを使用しません。
差分ファイルのダウンロード機能を有効にするには:
- メインメニューで、[アセット(デバイス)]→[タスク]の順に選択します。
- [ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクをクリックして、タスクのプロパティを開きます。
- [アプリケーション設定]タブで、[差分ファイルのダウンロード]をオンにします。
- [保存]をクリックします。
差分ファイルのダウンロード機能が有効になります。[ディストリビューションポイントのリポジトリにアップデートをダウンロード]タスクを実行するたびに、アップデートファイルに加えてアップデートの差分ファイルもダウンロードされます。
[差分ファイルのダウンロード]機能が有効になっているかどうかを確認する方法としては、これらの手順を実行する前後での内部トラフィックを測定することができます。