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Landscapes by the roadside

路傍学会


神社のLandscape 298

台東区 浅草の稲荷神社(その2)
 浅草の稲荷神社。前号の続きである。
  浅草神社2‐1
 台東区浅草三丁目、言問通りの路傍に小さな堂が建っている。
  浅草神社2‐2
 堂内には地蔵尊が祀られている。江戸末期に浅草寺と街のために尽くした長太郎という人物の忠誠を記念するため、浅草寺の住職が祀ったもので、道引長太郎地蔵尊と呼ばれている。
  浅草神社2‐3
 道引長太郎地蔵から少し入った浅草三丁目の路傍に鳥居が建っている。
  浅草神社2‐4
 箭弓稲荷神社である。「箭弓」は「やきゅう」と読む。この神社の由緒は不明であるが、同名の神社は台東区下谷にもある。
  浅草神社2‐5
 参道脇のアオギリである。根が地面をうねっている。狭い土地で長い間生長を続けていることが分かる。
  浅草神社2‐6
 箭弓稲荷神社から北上すると、浅草五丁目の路傍に銭湯がある。美しい銭湯である。長く営業を続けてもらいたいものである。
  浅草神社2‐7

 上の銭湯があるブロックの東側に袖摺稲荷神社が鎮座している。縁起によると、諸穀の豊穣を司り、願望を成就せしめ一切の災いを除く故に、参拝の輩は群衆をなし、神籬にそですり通うことから「袖摺稲荷」となったという。

 階段を上り参拝する。

  浅草神社2‐8

 袖摺稲荷神社から馬道通りを越えると路地奥に赤い鳥居が見える。

  浅草神社2‐9

 合力稲荷神社である。

  浅草神社2‐10

 一の鳥居と二の鳥居の間に注連縄を回した力石がある。三ノ宮卯之助が持ち上げたもので、「足持石」と刻されている。三ノ宮卯之助はこの大石を足で持ち上げたようだ。

  浅草神社2‐11

 この石の後ろには、越谷市郷土研究会によって「浅草観音境内での三ノ宮卯之助の興行広告」とともに、「三ノ宮卯之助の力石」の説明板が設置されている。

  浅草神社2‐12

 合力稲荷神社から今回の終点とした神社へ向かう途中、花川戸一丁目、浅草小学校の向いに嬉乃森稲荷神社が鎮座していた。これまで路傍学会で報告してきた椙森、柳森、初音森神社などからなる江戸八森の一つである。震災や戦禍を逃れた歴史から、火伏の神として今も信仰を集めている稲荷社である。

  浅草神社2‐13

 ここが今回の浅草の稲荷神社巡りの終点、松屋浅草である。

  浅草神社2‐14

 エレベーターで屋上へ上がる。エレベータホールからスカイツリーとアサヒビールのビルが見える。

  浅草神社2‐15

 広い屋上の一角に出世稲荷神社が鎮座している。昭和6年の浅草駅ビル開業前からこの地に鎮座していた稲荷社を、開業と同時に屋上へ移し奉安するようになったという。

  浅草神社2‐16

 松屋の屋上で浅草の様々な稲荷神社を巡る旅を終えて、浅草駅から帰途に就いた。

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