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バターコーヒー実験してみる

バターコーヒーは俗に完全無欠コーヒーと呼ばれる。「シリコンバレー式」シリーズを書いている人が広めたものだ。

早速本をダウンロードして読んでみた。



バターコーヒーは、糖ではなく脂肪をエネルギーとして使おう、つまり、ケトン体を使える体にしようという理屈に基づいたものだ。

グラスフェッドバターと、中鎖脂肪酸オイルをコーヒーに混ぜて飲むことでそれを実現しようとするもの。

一方で、グラスフェッドバターが体にいいというエビデンスはないという批判もあり、バターコーヒーは賛否両論の炎上案件となっている。

僕の勘では、脂質がエネルギー源になるわけだから、脂質の絶対量が必要なわけで、そのためのバターと思えば、バターが体にいいという保証がなくても問題ないように思える。バター自体が体にいいというより、脂質の補給としての役割が大きいのではないかと思う。

実際にバターコーヒーによって頭がさえる、調子がよくなるという感覚を得ている人も多い。

しかし、本を読むと、著者の言うことをその通り実践するのはとても困難だとわかる。避けなければならないものがあまりに多いし、経済面でも高くつく。ものすごく神経質にならなければならない。

僕は、本の内容を全面的に支持することはないけど、まったく意味がないものだとも思わない。

完全に同じやり方をまねるのは無理でも、ポイントを押さえていれば、ある程度の効果は得られるのではないか?

批判の声も強いけれど、この著者の言うように、自分の脳がバージョンアップできるならその方がいい。そんなのダメだよとはじめから決めつけるより、やってみてみた方が納得できる。

もし、本のとおりの神経質なやり方でなければ意味がないなら、たぶん無理だからやめるけど、僕なりのやり方でうまくいけば儲けもの。しばらく、自分なりにいろいろ実験してみようと思う。

進行状況

本を書いている。

今の進行状況はどのくらいか。

ドミノ倒しをイメージして欲しい。

全部のピースを立てたら完成。

だとすると、今は、全部のピースを倒れた状態でいったん並べて、端っこから順番に立てるような作業をしている。

すごく神経を使うキツい作業。

それが、真ん中くらいまで来たかなというところ。

だいぶ進んできたけど、まだまだ先は長い。

まあ、ドミノに例えると、間違って倒しちゃうと全部やり直しになりそうだけど、そういうことはないと思うから、ドミノよりはプレッシャーは少ない。

最近の過ごし方

最近は執筆を休んで、情報収集や考えることにあてている。

Kindle Unlimitedがすごくいい。

例の読み放題のやつ。

本には人生を変える力があるとよく言うけど、本当にそのくらいの本に出会えている。

昨日読んだのが『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』。



期限のある仕事だとギリギリになってやっと尻に火が付く「ラストスパート」をやめて、最初の2割期間に8割を終わらせる「スタートダッシュ」または「ロケットスタート」型に切り替えることを説く。

素晴らしい本。

昨日はこの教えをもとに、僕自身の仕事にどう取り入れるか考えていた。

今年いっぱいはそんな感じで、情報を仕入れては、自分の働き方や環境を整えて、来年をいい形で迎えたい。

耐えられなかった。

そういえば、以前「耐えられなかったらどうなるのか(耐えられなかったらどうなるの?)」と書いた東野圭吾さんの小説『祈りの幕が下りる時』を読み終わった。

結論から言うと耐えられなかった。

号泣だった。

映画版は見ていないけど、見に行っていたら映画館ですごく泣いている気持ち悪い男になっていたと思うので、見に行かなくて正解。

まあ、僕が小説を読んで号泣しているのはいつものことなので、別に報告するほどのことでもないんですけど。

耐えられなかったらどうなるの?

東野圭吾さんの小説『祈りの幕が下りる時』を読んでいるのだけど、最近ラジオでこの映画のコマーシャルがよく流れている。

「せつなすぎる衝撃の真実にあなたは耐えられるか?」とナレーションがあおる。

映画版がどんな感じかはわからないし、ストーリーもまだ半分くらいしか読んでいないので、最後どうなるかわからないけど、「耐えられるか?」と言われると、「耐えられなかったらどうなるんだろう?」と心配になる。

映画館で担架で運ばれていく気を失った人……。「どうやら耐えられなかったらしい」と噂する人々……。

そんなことを想像しつつ、僕は果たして耐えられるのか、確かめるために読み進める。

例えば『窓ぎわのトットちゃん』

読みたい本なんて無限にある。

なかなか時間がなくて読めない。

そんな中で、「今必要か」や、「これからの生活で役立ちそうか」「自分を成長させてくれるか」「どうしても読みたいか」などで優先順位を決めて、優先順位の高いものから読んでいく。

そういうやり方をやっていると、いつまでも順位が上がってこない本がどうしても出てくる。

例えば『窓ぎわのトットちゃん』。

大ベストセラーだし、きっと読んでよかったと思えるような内容に違いない。

でも、今すぐ読む必要があるほど緊急ではないし、今の自分の生活に役立ちそうかといえば、もっと役立ちそうな本はいくらでもある。特別読みたいという欲望かき立てられるわけでもない。生きているうちに読んでおきたいくらいの感じなのだ。

でも実は、「そういう本を読むことこそ」なんじゃないかと思うのだ。「こそ」なんなのかははっきり言えないけど。

だから、そういう本を読む時間をなんとか作れないかということを考えている。なかなかそんな時間は見つからないんだけどね。


日本絵画に興味が出てきた

昨日の夜、日本の美術について知りたいと思い、いろいろ美術館などの情報を調べていた。

年齢を重ねたせいか、日本の絵の魅力に気付き始めてきた。西洋人が衝撃を受けたというのも、よくわかる。

浮世絵とか、屏風絵とか、なんか面白いじゃん。力強かったり、遊び心があったり。理屈では言い表せない何かがある。

一人の芸術家として、これを作風のヒントにできないものかと思う。

今度、「すみだ北斎美術館」あたりに、ちょっと行ってみようかなと思って、眠りについた。

そして、今日になって、毎週月曜日恒例、今週のラジオのゲスト調べをしていた。

ラジオを聴くのが趣味なのだけど、全部聴いている時間がないので、「伊集院光とらじおと」や「爆笑問題の日曜サンデー」のゲストに誰が来るのか、前もって調べておき、気になる放送を優先的に聴くことにしている。

日曜サンデーのゲストが春風亭一之輔さんという人。なんと落語家さんらしい。それもすごく人気のある人のようだ。

落語に興味が全くないわけではないけど、日常生活と落語の世界は何か隔たりがあって、自分からその垣根を越えようとしない限り、向こうからは来ないので、触れる機会がないのである。

ふと思い立ったときに、落語のCDをレンタルして聴いたりするくらいだ。

この機に、ふと思い立ってみようかな。この人の落語、聴いてみたいなあと思い、とりあえずAmazonで検索。

そうしたら、『春風亭一之輔のおもしろ落語入門』という本を出しているのを発見。この本の挿絵を山口晃さんという人が担当している。そして、この山口晃さんという人が面白い。僕が最近興味を持った、まさにその日本の絵画のスタイルで絵を描いている人なのである。

なんか、タイムリーにつながった感じがして、妙に興奮してしまう。

その山口晃さんの本『ヘンな日本美術史』をものすごく読んでみたくなっている。

こうして、興味を持って、本を買い込んでは、普段の生活が忙しくて、読む時間がなかなか取れないうちに熱が冷めてしまうというのが、僕のお決まりのパターンなのだけど、今回はどうだろう? 買うか? 『ヘンな日本美術史』。1944円するけど……。

同じように衝動的に興味を持って買った立川談春さんの『赤めだか』は未だに読めていないけど……。


本の感想:『神様の裏の顔』

10月に読んだ本の話。

神様の裏の顔



書いたのが、藤崎翔さんという、元芸人の方。横溝正史賞みたいなのを取っているらしい。

「まあ、元芸人の素人が書いたにしては、よく書けているじゃないか」くらいの感想を抱こうと思って、読んでみたところ。これがすごく面白い。

第3章くらいから、続きが早く読みたくて仕方ない感覚になる。

この面白さを僕が今まで見てきたもので、カテゴリー分けするなら、『キサラギ』という映画と同じ枠に入りそうだ。登場人物の証言で、どんどん新しい事実が明らかになってゆき、どんでん返しもあるような展開。

さすが芸人さんというだけあって、笑える部分もある。「盗聴」と「登頂」を取り違えたまま、会話をするシーンは特によかった。勘違いからくる笑いを小説に盛り込むということは、僕も密かに研究していたことであるが、この小説は、それを見事にやっている。

本のうしろの方に、その選考委員の人たちの評が載っていて、真新しさは感じないとか勝手なことを言っているけど、こんな面白いものを書いてもダメ出しされるのでは、僕など、何も書きたくなくなる。僕は普段小説を読まないからわからないが、本当にこの人たちは、これより面白いものを書いているのだろうか。

確かに、僕も最後の方は無理矢理ひっくり返した感を感じたけど、それがダメだというなら、完璧を求めすぎである。この小説ではなく、完璧を求めすぎる自分を改めるべきだと思う。そうじゃないと、人生何も楽しめないよと言いたい。

「小説」として(特に「ミステリー小説」として)評価すると、厳しい目も入るのだろうが、他と比べずに、もっとゆるく、文章のエンターテイメント的な見方をすれば、文句なしで面白いと思う。「なかなかよく書けているじゃないか」くらいの感想を持とうとしていたことが申し訳ないくらいだ。尊敬する。

『フリーター、家を買う。』

昨日紹介した『Story Seller』の中の有川浩さんの『ストーリー・セラー』。面白かったのだけど、レビューとか読むと、批判的な意見も多くて、好みが分かれるようだ。

人の小説に批判的なことを言う人を見ると「じゃあ、お前この人より面白いもの書けんのか」と胸ぐらを掴みたくなる。

人に言わせれば、評論も立派な仕事なのだから、「お前は書けるのか?」なんて言うのは的外れなんだろうが、僕も小説を書きたい立場だから、小説に対する批判的意見は誰に向けられたものであれ、胸が痛む。

こんな面白いものを書いても悪く言われるんじゃ、僕なんか何を書いたって唾棄されるだけじゃないか。絶対傷つく。小説なんて書きたくない。

だからみんなに言いたい。あらを探そうみたいな、ひねくれた目で読まずに、もっと素直に読めば、ほとんどの本は面白いじゃないかと。「楽しませてみせろ」じゃなくて「自分から楽しみを迎えに行こう」よ。どうせ自分の時間を割いて読むのだから、楽しんだほうがいいよと。



さて、有川浩さんの本で言うと、『フリーター、家を買う。』は読んだことがある。



結構面白かった。

『フリーター、家を買う。』というタイトルにも関わらず、主人公は就職し、新入社員採用を担当することになる。

この時、ダメだった頃の自分が就職活動をした時にやっていたような、手抜きや横着をしてくるやつを落とせばいいという発想から、ウェブの応募フォームはダミーとして、フォームから応募する人はその時点で不合格、みたいなやり方をする。

僕はこういうのが嫌い。自分が採用する側だからって、権力があるからって、人を馬鹿にしている。

そうやって落とされた人の中には、真剣な人もいるだろうに……。

そういう不誠実なことをする会社があるなら、すぐ潰れて欲しい。どんな思いで応募しているかわからないくせに、フォームから応募したからなんて理由でダメだと決めつけて、話も聞かず門前払い。せめて、もっと人間扱いしてあげて欲しい。

ダミーにするくらいなら、はじめから電話だけの募集にするべきなのだ。

「それじゃあ、人を絞り込めない」? 知るか。試験を受ける側の方が大変なんだ。会社の側だって、苦労して、悩んで、苦しんで人を採用しろ。その上で不採用にするなら、それを申し訳なく思え。

全体的に楽しく読ませてもらったけど、そこに関しては、すごく不愉快だったなあという記憶がある。

これは、この小説の主人公に対する嫌悪で、別に、小説自体を否定しているわけじゃないですよ。

本の感想:『Story Seller』

読書キャンプで読んだ本の感想

Story Seller




これ、面白かった。

なんか、いろいろな作家さんの書いた、やや長めの短編を集めたアンソロジー。

どれを読んでも面白い。

たぶんブックオフの100円コーナーとかでも買えるんじゃないかな?

いまさらだけど、読む本に迷った人にはおすすめの1冊。



僕はほとんど小説を読まないので、初めて読む作家さんばかりだったけど、みんな面白かった。

収録されているのは

  • 『首折り男の周辺』 伊坂幸太郎
  • 『プロトンの中の孤独』 近藤史恵
  • 『ストーリー・セラー』 有川浩
  • 『玉野五十鈴の誉れ』 米澤穂信
  • 『333のテッペン』 佐藤友哉
  • 『光の箱』 道尾秀介
  • 『ここじゃない場所』 本多孝好


特に好きだったものとか、よかったものを挙げたいけど、それが難しい。

まず、読んだあとの「後に引く」感じとか「心に残る」感じが強かったのが有川浩さんの『ストーリー・セラー』と米澤穂信さんの『玉野五十鈴の誉れ』。この二つは一生忘れられないだろうと思う。この中で特に印象に残っている2作。

佐藤友哉さんと本多孝好さんは初めて読むけど、ユーモアを感じるタイプ。特に本多孝好さんの主人公の妄想が面白かった。

近藤史恵さんも初めて読むけど、本を読んでいる感じが全くしない。すっと頭に入ってきて、絵が浮かんで、映画を見ているような気分。とにかく読みやすい。それに一番驚いた。たぶん、この人の小説なら、いくらでも苦痛なく読める。

自由律俳句

ちょっと前に、伊集院さんの朝のラジオで、「自由律俳句」についてやっていた。

自由律俳句の先生を呼んで、いろいろその世界について話をしていた。

自由律俳句というと、有名なのが
咳をしても一人(尾崎放哉)
確かにこれはすごい。こういう感じのやつが自由律俳句だ。

芥川賞作家の又吉直樹さんなども、せきしろさんという方と一緒に自由律俳句の本を出している。

まさかジープで来るとは (幻冬舎文庫)
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確かに、すごく面白い世界なのだけど、なんというか「一言ネタ」のような世界でもあって、「自由律俳句研究家」とか「自由律俳人」みたいな職業があることが、なんだか「え? そんな職業あっていいの?」という気持ちになる。

だって、そんなもの、適当にいくらでも作れるじゃないか。

「箸袋を丸め終わっても飲み会は続く」

「ようやくイチローの打順だ」

「良かったあの子も手を挙げている」

「蚊以外の何者かに刺された跡」

「やっぱり今日があったじゃないか」

「努力とお金は遠い親戚」

「お隣の買い物かごにも梨ふたつ」


最後のは普通の俳句か?

僕が、こうやって適当に作ったやつと、本物の自由律俳句は違うのだろうか?

違うとしたら何が違うの?

違わないなら、僕も「俳人」と名乗っていいのかな?

もっと勉強したい

小田和正さんの「オフコース」は、「もちろん」ではなく、小田さんが建築家を目指して勉強していたけど、そのコースをはずれての音楽活動みたいなことから「オフコース」。

『笑っていいとも!』と『タモリ倶楽部』は同じ1982年10月の同じ週に始まった。

アフリカにある「シエラレオネ」という国の国旗はファミマにそっくり。



以上。すべて、こちらの本からの情報。こんなのが500個。ぎっしり載っている。

クイズ作家が教えるマメちくの本
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日高大介
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まだ全部読んでないけど、面白くて仕方ない。知っていそうで知らないことばかり。感動する。

この本もクイズ作家さんの書いたものだけど、最近クイズ関係の本を読んでいる。マンガの「ナナマルサンバツ」とか。

クイズの良さって、単純に知っているか知らないかだけの話ではない。どういう目で世界を見手いるかという話になってくるのだ。「知らなかった」の中には「疑問に思ったことがなかった」ということもよくあって、「疑問に思わなかった」自分に直面したとき「ああ、俺も、目の付け所が浅いな」と悔しい気持ちになる。そこがいい。

オリンピックの話ではないけど

オリンピックのサッカーの決勝で、最後ドイツとブラジルで1-1のままPK戦になった。結果ブラジルが勝って、開催国ブラジルのことを考えると、よかったねえ、という感じで終われたのかなと思う。

このPK戦が出てくると。奥田英朗さんのエッセイを思い出す。

延長戦に入りました (幻冬舎文庫)
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奥田 英朗
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今まで前半、後半、延長戦と戦ってきたのに、それでも決着がつかないと、PK戦という別のもので勝敗を決めてしまうのが理解できないと、サッカーを見ないアメリカの人は思うのだという。そんなもので決めるくらいなら、あと、30分でも1時間でも決着つくまでやればいいのにと。

確かに、野球で延長12回を戦って決着がつかなかったので、最後はホームラン競争で勝敗を決めますとなったら、大ブーイングだろう。

さらに、柔道。時間内に勝負がつかないと、最後は旗判定。審判が旗を上げて、どちらが優勢だったかをジャッジ。採点の基準があるわけではなく、勝敗は審判にゆだねられる。要は審判の印象によって決まる。そんなもので金メダルを決めるのかと、アメリカの人にはさっぱりわからない。

巨人対阪神戦。優勝を決める大一番で、同点で決着つかず、最後は審判による旗判定。赤が2本で巨人の優勝。なんてことになったら御堂筋は大暴動だろう。

あと剣道は面や胴や小手にしないがあたれば一本。だけど、ただあたるだけじゃダメで、ビシッとあたらないとダメ。でもこの「ビシッ」の基準がわからないから、国際化が難しいだろうとか。

そういう話が出てきて面白かった。90年代に書かれた文章なので古い感じはあるし、変わっていることもあるが(今は柔道も旗による判定とかやってないし)、全部スポーツの話なので、今読んでも十分面白い。おすすめ。

日本がかなり曖昧な文化を生み出しているということもあるけど、アメリカも異常に曖昧さを受け入れない国だなと思う。

確かに、アメリカって、柔道は人気がないし、芸術点を競うような、シンクロとか、新体操みたいな競技が強い印象はない。ルールにちょっとでもはっきりしないところがあると、アメリカでは流行らないのかもしれない。

サッカーなんて、アメリカでも盛んであっておかしくないのに、アメリカのサッカーがあまり強くないのはひょっとしてPK戦のせいなんだろうか、などと勘ぐってしまう。

本が読みたい

ああ、本が読みたい。

刑務所に入ると本がたくさん読めるなら、本を読むために入ってみるのも……、などと考えてしまうほどに本が読みたい。

というのも、このくらいは読んでいて当たり前といえるような本もほとんど読んでいないのだ。

日本人のほとんどが読んでいるはずの星新一先生の本とか、僕はあまり読んだことがない。赤川次郎先生も読んだことがない。

夏目漱石ですら、ちゃんと読んだのは『坊ちゃん』だけだ。オンリー坊ちゃんだ。『吾輩は猫である』は途中まで読んで飽きて諦めた。

村上春樹は爆笑問題の太田さんが読まなくていいと言っているので読まないことにしている。

僕も読書家のフリをしているが、全くそんなことはない。読書は苦手で、読むのにやたら時間がかかる。本は遅くしか読めず、外出せず、スポーツをやらず、友達と遊ばず、テレビを見ず、じゃあ何をしているんだというくらい何もしていない。

僕が一番時間をかけているのは考え事をすることである。だからほんとに、何もしてない時間が多いんだなと気付いて、肩を落とす。

肩を拾いながら、これからはもっと空き時間を読書に使おうと、心に柔らかく誓った。

ストレッチ

僕の趣味の一つに、体がかたい人が柔軟体操をやってるのを見て、指さして笑うというものがある。

でも自分がかたいと笑えなくなってしまうので、柔軟性は常に保ちたいと思っている。

使った筋肉をストレッチでほぐすことで、疲れもたまりにくいというし。



でも、なかなかストレッチの習慣は身につかないものである。

やらないと死ぬとか、背中の翼をもがれるとかいうわけでもないから、つい忘れてしまうのだ。

やり方を勉強したり、新しい情報に触れることで、続けるきっかけになるかもしれない。

ということで、ストレッチの本を買った。

世界一伸びるストレッチ
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中野ジェームズ修一
サンマーク出版
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この本の中に柔軟性テストというのがある。

例えば、両手を背中の方にまわして、くっつけられるかどうか。指がくっつくくらいなら適度な柔軟性。くっつかず、10センチ離れていると柔軟性不足。手が握れると過度な柔軟性。

僕の場合、翼が邪魔とはいえ、背中で指を組むくらいはできる。適度な柔軟性。

その他、全てのテストで、適度な柔軟性があることがわかった。

なんだ、それなら一安心。結構ゆるめの取り組みでも大丈夫な気がしてきた。



習慣にしようとかではなく、やりたいストレッチを見つけて、コピーして壁にでも貼っておいて、忘れなければやるくらいで大丈夫だろう。

寝る前とかにちょっとやっておくと、翌日の体の調子もけっこう変わってくるものだと思う。しっかり体のケアをして、疲れをためないようにしたい。忘れなければ。

『古の女神と宝石の射手』の本

スマホ向けゲームでいうと最初に始めたのが『古の女神と宝石の射手』。

古の女神と宝石の射手
古の女神と宝石の射手
開発元:Copan, Inc.
無料
posted with アプリーチ
このゲームも、コツコツ頑張ってやっていたのだけど、途中から敵が強くてどうにもならなくなり、しかも、カードの強化素材が手に入りにくく、こちらのレベルを上げることも困難。「詰んだ」と感じて、そこでゲームをやめてしまった。

厳密には、「もう無理!」と勢いでアンインストールしたら、再びインストールしても前のデータが呼び戻せなくて諦めた。

だけど、このゲーム、「泣けるパズルゲーム」と銘打たれるだけあってストーリーは面白かった。

ギリシャ神話の女神、というかギリシャ神話をモチーフとして、その神々の名を持つ女神が登場する話。(アレスとかポセイドンのような男性神も女性化されている)

ストーリーは小説形式で、メインのパズルゲームとはそれほど関係がない。ゲームをクリアすると、その都度ストーリー開放で、小説を読むことができるという感じ。

「泣ける」話というと、お涙ちょうだい的な、例えば人が死んで、それに対して綺麗な言葉を並べたような安直なものが多いけど、これはそうではない。軍略やらが絡んでくる戦争が描かれた、本格的でドラマチックなストーリーである。で、確かに所々で泣ける(まあ、戦争なので死は出てくるけど)。

ゲームはやめてしまったけど、もしできればストーリーだけでも読みたい。

と思っていたら、最近本が出ていたようだ。

古の女神と宝石の射手
Posted with Amakuri
笠井 冬
KADOKAWA/角川書店
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中身をちょっと見たら、この本に収録されているのは「ティターン戦争」の第三幕までのようだ。そこまでは既にアプリで読んでいる。僕としてはその続きが読みたい。

この続きがもし出たら買う。それまで待つ。アプリの方でもストーリーはまだ完結していないのかな?

まあ、とにかく、ゲームをやらない人にも、ストーリーはおすすめできるので紹介しておく。

グルテンフリーいいかもと思った理由 その3

グルテンフリーやってみたいと思った理由、もう一つ。

食事のメニューを決めるのが楽!

小麦系を削って残りから選ぶだけでいいのだ。

何食べようかな? と迷ったとき、頭の中の小麦系のメニューの写真はグレーに変わっていて、選べなくなっているから、選択肢は大幅に減る。

小麦が封印されると、かなりの料理が除外されるけど、その選択肢の削れ具合が絶妙。

小麦って、なくても案外いけるものだと思う。

糖質制限の場合、炭水化物全般と果物もダメだというから「じゃあ、もう何も食べられないじゃん」と思うけど、グルテンフリーはお米がチョイスできるから、ご飯とおかずを中心にメニューを考えればいい。

「寿司にする? それとも小麦粉丼にする?」 などと聞かれたとき、グルテンフリーで行くと決めていれば、迷わず寿司を選ぶことができる。

メンタリストのDaiGoさんの本を読んだのだけど、人は何かを選択する度、意志の力(ウィルパワー)を消費するという。

人が使えるウィルパワーには限界があるので、多くの選択肢からの決断を強いられると、疲れてしまい、集中力やパフォーマンスの低下につながる。

だから、なるべく迷わずに決められる仕組みを作ったり、習慣化することで無意識にできるようにして、意志の力を使わないようにすると、大切なことに集中力が発揮できるというわけである。


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あの食べ物はいい、あれは悪いという情報が交錯して、一体僕は何を食べたらいいんだ? という悩みはしょっちゅう起こっていたわけで、そういう意味でも、小麦という選択肢を減らすと「なんかちょうどいいな」という感じがしたのである。



そんなわけでグルテンフリーを2週間くらいやってみたのだけど、どうだったかはまた明日。

グルテンフリー!?

先日、いつものように食生活のヒントを探してAmazonをうろついていると、グルテンフリーというものがあることを知る。

いや、以前から名前くらいは聞いたことがあったのかもしれないが(またあやしい健康法か?くらいに思ったかもしれないが)、その時それに興味を持ったのは、その本を書いているのがテニスのジョコビッチ選手であったことだ。

グルテンフリーというのは、「グルテンを摂りません」ということで、グルテンは小麦など、麦類に含まれている成分であるという。つまり平田君が言うと「小麦をやめましょう」ということらしい(大麦やライ麦もだけど、それほど食べる機会は多くないから、主に小麦と考えていいでしょう)。

小麦食品というと、パン、パスタ、ラーメン、思いつかないからもう一度パン……など、挙げればきりがない。それらをやめようとはどういうことなのだろう。何がダメだというのか。



言われてみると、ちょっと思い当たる節がある。それを知ったちょうど2~3日前、すごく体調の悪い日があって、その前日にスパゲティーをたくさん食べたことを思い出した。

レトルトのスパゲティーソースが一袋で2人前。一人分残しておいても捨てるハメになりそうだから、2人分、一気に作って食べたのだ。

よくない食べ方だなあと思ったが、当日は大丈夫だった。その翌日の体調が悪かった。ひょっとして、それがグルテンの弊害なのでは?



これは詳しく知る必要があると思い、さっそく本屋に走ってその本を買ってきた。


ジョコビッチの生まれ変わる食事
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他にもグルテンフリーについて書かれた本はあるが、あえてジョコビッチを選んだ。

他の本はたぶん「グルテンフリーがいいよ」ということが、一生懸命書いてあるのだろうが、ジョコビッチからは、それ以上の何かが学べるんじゃないかという気がしたからだ。

結果、大正解というか、読んでよかった。



募る話は明日にしよう……・。

食生活を見直す 第4回 実践編その1 朝は果物だけ食べる

食事についての研究は以前から行っていたため、今回の見直し企画で180度変わるということはない。

例えば、朝ご飯は果物だけを食べるという習慣は1年以上前から実践していて、朝食には主にバナナだけを食べている。

きっかけはこの本だった。


からだの力が目覚める食べ方 (ディスカヴァー携書)
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消化がいかにエネルギーを使うかという話をはじめとして、常識を覆すような話をいろいろ教えてくれた。

まず、炭水化物とタンパク質を一緒にとると消化できないから分けてとった方がいいという話。タンパク質の消化液は酸性、炭水化物はアルカリ性だから、一緒に食べると両方の消化液が出て、中和されてしまうのだという。その結果、どちらも消化できず、お腹の中でタンパク質は腐敗、炭水化物は発酵するのだという。

ご飯とおかずの肉という組み合わせは、実はとても負担がかかる食べ方なのである。一緒に食べないか、一緒に食べるなら、どちらかを少なくした方がいいという。

そして、朝食を果物にしたきっかけなのだけど、本にはこう書かれている。

私の他の提案は無視しても、朝食に新鮮なフルーツだけを食べる生活習慣を継続するだけで、飛躍的に健康になることが出来ます。

そこまで言うならやってやろうじゃないかと、ずっと、朝はバナナにしている。

果物は持っている酵素のおかげで、ほとんど消化にエネルギーを使うことがないという。しかも、栄養もまんべんなく含んでいる。だから、朝ご飯の消化にエネルギーをとられず、元気に過ごせるということだ。

確かに、その習慣を取り入れてから、体のだるさや疲れみたいなものは以前ほど感じなくなった。

他にも、肉は良質のタンパク源だと思われているが、人間は肉を食べるのに適していないので、あまり食べない方がいいという話、牛乳が骨を弱くする話など、いままでの常識と真逆の話が出てきて面白かった。

学生時代からあれこれ本を読むうち、僕の中には自分の常識が崩れるのが快感という変な回路ができあがってしまった。その快感を求めて、自分の中の常識を覆すような話を探して、いろいろ本を読んでいるけど、この本もそういう素敵な気持ちにしてくれた。

今回、本当は別の話がしたかったけど、本の紹介をしはじめたら長くなったのでそれはまた次回にする。

事件記者トトコ!

今、すごく読みたいマンガがある。というか、さっき知った。

これ。

事件記者トトコ! 1
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KADOKAWA / エンターブレイン (2014-03-17)

この大きさで載せたいくらい読みたい。 理由は2つある。1、メガネ 2、丸山薫。

僕のメガネっ娘好きはさておき、重要なのは作者が丸山薫さんであるということだ。

丸山薫さん。僕は、以前『ストレニュアス・ライフ』という短編集を読んで、これは、どのご家庭にも、一冊置いておくべきだと思ったことがある。

ストレニュアス・ライフ (ビームコミックス)
丸山 薫
エンターブレイン
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最大の魅力は絵だと思った。かわいらしくて、綺麗で、見やすい。手書きで引いたみたいな独特の枠線にも、すごくセンスを感じた。内容も、短編で終わらせるのがもったいないくらい、「この話、もっと広げたい感」にあふれたものばかりだった。

丸山薫先生は、素晴らしい短編集でその才能を知らしめたという意味で、僕の中で勝手に九井諒子と双璧をなす存在と位置づけている。まさに漫画界の伏竜と鳳雛。

九井諒子さんは『ダンジョン飯』ですっかりブレイクした感がある。丸山さんも、この『トトコ』が出世作となるかもしれない。

僕は今日までその存在も、3巻まで出ていることも、知らなかったけど、『事件記者トトコ!』。丸山薫先生が書いているだけでも、読む理由は十分なのに、あまつさえメガネ。読まない理由がない。僕はこの作品を一蓮托生の思いで応援する覚悟である。まだ読んでいないけど。

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