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本が読みたい

ああ、本が読みたい。

刑務所に入ると本がたくさん読めるなら、本を読むために入ってみるのも……、などと考えてしまうほどに本が読みたい。

というのも、このくらいは読んでいて当たり前といえるような本もほとんど読んでいないのだ。

日本人のほとんどが読んでいるはずの星新一先生の本とか、僕はあまり読んだことがない。赤川次郎先生も読んだことがない。

夏目漱石ですら、ちゃんと読んだのは『坊ちゃん』だけだ。オンリー坊ちゃんだ。『吾輩は猫である』は途中まで読んで飽きて諦めた。

村上春樹は爆笑問題の太田さんが読まなくていいと言っているので読まないことにしている。

僕も読書家のフリをしているが、全くそんなことはない。読書は苦手で、読むのにやたら時間がかかる。本は遅くしか読めず、外出せず、スポーツをやらず、友達と遊ばず、テレビを見ず、じゃあ何をしているんだというくらい何もしていない。

僕が一番時間をかけているのは考え事をすることである。だからほんとに、何もしてない時間が多いんだなと気付いて、肩を落とす。

肩を拾いながら、これからはもっと空き時間を読書に使おうと、心に柔らかく誓った。

今夜は月が綺麗ですね

夏目漱石が「I love you」を「今夜は月が綺麗ですね」と訳すのだと学生に教えたという有名なエピソードがある。

これを、日本人は「月が綺麗ですね」という言葉の中に「愛している」を含ませる情緒の深い国民ですよみたいにとると間違いである。

漱石が言いたかったのは、海外では、挨拶みたいな感覚で「I love you」を使いますよということだ。

日本人が「愛してます」なんて言ったら「どうしたんですか急に?」となってしまうけど、あいつらは恋人や夫婦だと挨拶感覚で「I love you」を使う。それは日本で言うと、ちょうど「月が綺麗ですね」くらいの気軽さですよと。

まあ、夏目漱石を勉強したことなんてないから、たぶんそうだろうという僕の想像でしかないけど、この解釈が正しいですよということで、世間には上から目線で広めていきたいと思う。

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