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掛川

広重の東海道五十三次「掛川」には
赤地の白抜きで「秋葉山遠望」と記されていて
画面右側に2つの山塊が描かれている。
現代では高いところに登らないと確かめられないだろうからと
そのチャンスを待っていた。
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たまたま掛川に用があって思い切って掛川城の天守閣に登ってみた。
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天守は平成6年に木造で再現されたということである。
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通勤途中、秋葉山の方角を眺めて送電線の位置関係など気をつけていたが
どの山もそれらしくもありそれらしくもない。
第一、秋葉山の山容自体自分には印象が薄い。
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この場合聞いたほうが早い。
すぐに答えが帰ってくるものとばかり、
スタッフの方に尋ねてみるとキョトンとされている。

秋葉山は30kmは離れていてここからでは見えません。
つまようじほどのアクトタワーを指してあれが30km先ですからと。
そこで、広重の版画にそれらしく山が書き込まれていて
「秋葉山遠望」とあるのでそれが見たくて来たことを説明すると
スタッフも遠州凧が書き込まれたその絵も、そこに描かれた橋の場所も
よくご存知で、掛川市内に小さな秋葉山というものあるとも言われた
(これは掛川市大池にある秋葉神社 掛川遥拝所のことだろうか)

どうにも納得いかない私を見かねてそのスタッフは
神社関係の友人に電話して聞いてくださったが
やはり、掛川城から秋葉山は見えないとのことだった。


帰り道、車を運転しながら
アニメのアルプスの少女ハイジで
ハイジがアルプスの山をひと目見たくて
フランクフルトの一番高い塔に登ってみて
結局何も見えなかった話を思い出していた。

今の自分は車でどこにでもいけるから
全然問題ないんだけれど。
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