20240328(1)
2〜3日前から
夢の中で母親と話していた。
会話の内容は覚えていない。
母も妹もいた。
励ますとか慰めるとかではなく、
単に自分に寄り添って
日常を共有するような、
一緒になにかに対処するような会話。
それは自分の心が作った幻だろう、
イエス・キリストが十字架にかけられた後
弟子たちの前に復活し姿を現す。
イエスはパンを取り、賛美の祈りをとなえて
パンを裂いて弟子たちにお渡しになった、
そこではじめて弟子がイエスであると分かったが、
その姿は見えなくなった(ルカ)
それを幻と思うか復活と信じるかはその人の自由である。
ただ、本当に大事だった人が、なくなった後で
姿を現すということはイエスでなくてもありうる。
天草に戻る船のなかで、ありがたかったとは、
おクニさんが、ずうっとうちに付き添ってくれたことたい。
おクニさんは死んで、うちがサンダカンの墓場に
埋めて来たっじゃけん、あれはおクニさんの魂か幽霊か、
どっちかだったにちがいないが、うちが寝ればその枕もとに、
座っとればその横に、たしかにおクニさんが一緒に
ござってくだはれた。おクニさんがうちば守ってくれたっじゃな。
そうして、汽船が門司さん着いて、船長さんから
「兄さんが迎えに来とられるよ、早う仕度して
陸に上がりなさいよ」と言われたとたんに、
おクニさんの姿はぼうっと消えて、どこを探しても
見えんごとなってしまったとね。*
*
母子愛育会付属愛育院産婦人科医師野末悦子氏の
談話によれば、おサキのこの症状は、婦人科の
疾患によるものではなく、ノイローゼ様症状に
よるものであろうと言う。(作者註)
(サンダカン八番娼館/山崎朋子 筑摩書房)
自分がノイローゼにかかっていたことはありうる、
弟子たちにとってイエスの死はあまりにも衝撃が大きく
集団ノイローゼにかかっていたと、
この医師なら考えるのだろうか。
それでは信者には気の毒だが。
サンダカン八番娼館は高校の文化祭で上映された。
後にも先にも、
自分が一番印象に残ったヒロインで思い当たるのは
その時見た田中絹代演ずるおサキさんだった。
のちになってサンダカンへ出張することがあり、
良い気になっている日本人を自戒する気もあったのだろう、
新橋の古本市で見つけた原作本を読んで、また感動した。
それも失ってしまったのだが、この記事の日付よりあと、
4月27日にみわ書房で再び見つけたのでまた自分のもとに
帰ってきた。
物事には2通り以上の見方、解釈ができる、
夢に現れたのは母の意思だったとも
ノイローゼから生まれた自己防衛の意識だとも。
だが、民話や伝説、神話の源になる実体験は
必ず存在するのだろう、そんなふうに思われた。
夢の中で母親と話していた。
会話の内容は覚えていない。
母も妹もいた。
励ますとか慰めるとかではなく、
単に自分に寄り添って
日常を共有するような、
一緒になにかに対処するような会話。
それは自分の心が作った幻だろう、
イエス・キリストが十字架にかけられた後
弟子たちの前に復活し姿を現す。
イエスはパンを取り、賛美の祈りをとなえて
パンを裂いて弟子たちにお渡しになった、
そこではじめて弟子がイエスであると分かったが、
その姿は見えなくなった(ルカ)
それを幻と思うか復活と信じるかはその人の自由である。
ただ、本当に大事だった人が、なくなった後で
姿を現すということはイエスでなくてもありうる。
天草に戻る船のなかで、ありがたかったとは、
おクニさんが、ずうっとうちに付き添ってくれたことたい。
おクニさんは死んで、うちがサンダカンの墓場に
埋めて来たっじゃけん、あれはおクニさんの魂か幽霊か、
どっちかだったにちがいないが、うちが寝ればその枕もとに、
座っとればその横に、たしかにおクニさんが一緒に
ござってくだはれた。おクニさんがうちば守ってくれたっじゃな。
そうして、汽船が門司さん着いて、船長さんから
「兄さんが迎えに来とられるよ、早う仕度して
陸に上がりなさいよ」と言われたとたんに、
おクニさんの姿はぼうっと消えて、どこを探しても
見えんごとなってしまったとね。*
*
母子愛育会付属愛育院産婦人科医師野末悦子氏の
談話によれば、おサキのこの症状は、婦人科の
疾患によるものではなく、ノイローゼ様症状に
よるものであろうと言う。(作者註)
(サンダカン八番娼館/山崎朋子 筑摩書房)
自分がノイローゼにかかっていたことはありうる、
弟子たちにとってイエスの死はあまりにも衝撃が大きく
集団ノイローゼにかかっていたと、
この医師なら考えるのだろうか。
それでは信者には気の毒だが。
サンダカン八番娼館は高校の文化祭で上映された。
後にも先にも、
自分が一番印象に残ったヒロインで思い当たるのは
その時見た田中絹代演ずるおサキさんだった。
のちになってサンダカンへ出張することがあり、
良い気になっている日本人を自戒する気もあったのだろう、
新橋の古本市で見つけた原作本を読んで、また感動した。
それも失ってしまったのだが、この記事の日付よりあと、
4月27日にみわ書房で再び見つけたのでまた自分のもとに
帰ってきた。
物事には2通り以上の見方、解釈ができる、
夢に現れたのは母の意思だったとも
ノイローゼから生まれた自己防衛の意識だとも。
だが、民話や伝説、神話の源になる実体験は
必ず存在するのだろう、そんなふうに思われた。
見舞い、再会。
3月15日付で友人Mの退院の知らせをお内儀から頂いた。
そのことで友人Iを誘ってM宅へお見舞いに行った。
仕事をなくしたいちしんふたばを応援に来てくれたときから
すでに12年ぶりの再会だった。
Iとの再会は自分もMも喜んだ。
M宅を辞して駅前の日吉屋でIとビールを飲んだ。
車の運転があるのに嬉しくてつい2杯飲んだ。
Iが小屋作りの本を出した先輩に連絡を取ってくれた。
先輩が(私あてに)見舞い代わりにその本を送ってくれることになった。
掛川についたがビールが抜ききれていない。
こんな時に免許取り消しになったら立ち直れない。
駅前のビジネスホテルに駆け込んだ。
シングル6800円くらいだった。
翌朝早朝、ホテルから職場へ直行した。
そのことで友人Iを誘ってM宅へお見舞いに行った。
仕事をなくしたいちしんふたばを応援に来てくれたときから
すでに12年ぶりの再会だった。
Iとの再会は自分もMも喜んだ。
M宅を辞して駅前の日吉屋でIとビールを飲んだ。
車の運転があるのに嬉しくてつい2杯飲んだ。
Iが小屋作りの本を出した先輩に連絡を取ってくれた。
先輩が(私あてに)見舞い代わりにその本を送ってくれることになった。
掛川についたがビールが抜ききれていない。
こんな時に免許取り消しになったら立ち直れない。
駅前のビジネスホテルに駆け込んだ。
シングル6800円くらいだった。
翌朝早朝、ホテルから職場へ直行した。