し【×秭】
し
1 五十音図サ行の第2音。硬口蓋の無声摩擦子音[ʃ]と母音[i]とから成る音節。[ʃi]
2 平仮名「し」は「之」の草体から。片仮名「シ」は「之」の草体の変化したもの。
[補説] 「し」は、古くは[tsi](あるいは[ʃi][tʃi])であったかといわれる。室町時代末にはすでに[ʃi]であった。
し
[助動]《尊敬の助動詞「しゃる」の命令形「しゃれ」が「しゃい」となり、さらに「せえ」「し」と音変化したもの。近世語》四段動詞の未然形に付く。軽い尊敬を含んだ命令を表す。…なさい。…たまえ。→さっし
「ここを一番聞かっし」〈滑・浮世床・初〉
し
し
1 前に述べる事柄が、後に述べる事柄と並列的、対比的な関係であることを表す。「御飯も炊ける—、味噌汁も作れる」「成績はよくもない—、悪くもない—といったところだ」
2 前に挙げた事柄を原因・理由として下の事柄に続ける意を表す。から。ので。「身体はじょうぶです—、もっと働けます」「家も近いんだ—、たまには寄れよ」
3 (終助詞的に用いて)一つの事実・条件を言いさし、結論を言外に暗示する意を表す。「旅行はしたいけれども、暇はない—」「せっかく出場させてもエラーはする—」
4 (「…まいし」の形で)相手を軽んじたり、詰問したりする意を表す。「子供のけんかじゃあるまい—」「人ごとではあるまい—、まじめに考えなさい」
[補説] 近世以降用いられ、おもに打ち解けた対話に用いられる。
[副助]名詞、活用語の連体形および連用形、副詞、助詞などに付いて、上の語を強調する意を表す。
「から衣きつつなれにしつま—あればはるばるきぬる旅を—ぞ思ふ」〈伊勢・九〉
[補説] 上代に多く用いられ、中古以降は「し…ば」の形、または「しも」「しは」「しぞ」のように他の助詞と複合した形で用いられる。
シ【(イタリア)si】
し【×仔】
し【仕】
し【仕】
し【伺】
し【使】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]つかう しむ せしむ
1 つかう。用いる。「使役(しえき)・使途・使用/駆使・行使・酷使」
し【使】
し【×其/×汝】
し【刺】
読み方:し
[常用漢字] [音]シ(呉)(漢) セキ(漢) [訓]さす ささる とげ
〈シ〉
1 とがったもので突きさす。「刺客・刺激・刺殺・刺繍(ししゅう)」
2 そしる。「風刺」
3 とげ。「有刺鉄線」
し【刺】
し【×只】
し【史】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]ふみ ふひと さかん
1 出来事の記録。また、その出来事。「史学・史劇・史実・史跡/外史・先史・戦史・前史・通史・稗史(はいし)・秘史・有史・歴史」
し【史】
し【司】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) ス(唐) [訓]つかさどる つかさ
1 役目を受け持ちとりしきる。つかさどる。「司会・司書・司令」
2 役目を受け持つ人。「行司(ぎょうじ)・宮司(ぐうじ)・国司・上司・保護司」
[名のり]おさむ・かず・つとむ・もと・もり
し【司】
し【×咫】
し【×嗜】
し【嗣】
読み方:し
[常用漢字] [音]シ(漢) [訓]つぐ
し【嗣】
し【四】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]よ よつ よっつ よん
〈シ〉
3 よたび。「再三再四」
〈よ〉「四隅(よすみ)・四月(よつき)・四人(よにん)・四年(よねん)」
〈よん〉「四回・四勝・四輪車」
[名のり]ひろ・もち
し【四/×肆】
読み方:し
1 数の名。3の次、5の前の数。よ。よつ。よっつ。よん。
2 4番目。第4。
[補説] 音が「死」に通じるので忌む向きは、「よ」「よん」でいいかえる。「肆」は金銭証書などで、間違いを防ぐため「四」の代わりに用いる。
し【×址】
し【士】
読み方:し
[音]シ(漢) ジ(呉) [訓]さむらい
〈シ〉
1 成人した男子。また、学識・徳行のあるりっぱな男子。「士女/隠士・義士・国士・志士・紳士・人士・壮士・文士・名士」
3 特別の資格・技術を身につけた人。「学士・棋士・修士・博士(はくし)・弁士」
し【士】
し【姉】
し【姉】
し【始】
し【姿】
し【子】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) ス(唐) [訓]こ ね
〈シ〉
1 親から生まれたもの。こども。「子孫/王子(おうじ)・孝子・妻子・実子・赤子・長子・童子(どうじ)・末子・養子」
9 物の名に付けたり、意味なく添えたりする語。「菓子・格子・骨子・冊子・杓子(しゃくし)・障子(しょうじ)・卓子・銚子・調子・日子・拍子・帽子」
〈ス〉の9に同じ。「椅子(いす)・金子・繻子(しゅす)・扇子・緞子(どんす)・払子(ほっす)・様子・綸子(りんず)」
〈こ(ご)〉「子宝・子供・子役/氏子・幼子(おさなご)・親子・息子(むすこ)」
[名のり]さね・しげ・しげる・たか・ただ・たね・ちか・つぐ・とし・み・みる・やす
[難読]泛子(うき)・浮子(うき)・浮塵子(うんか)・御虎子(おまる)・案山子(かかし)・帷子(かたびら)・硝子(ガラス)・鱲子(からすみ)・雉子(きじ)・雉子(きぎす)・餃子(ギョーザ)・梔子(くちなし)・山梔子(くちなし)・胡頽子(ぐみ)・小女子(こうなご)・賽子(さいころ)・骰子(さいころ)・蠁子(さし)・兄子(せこ)・勢子(せこ)・頼母子(たのもし)・束子(たわし)・梃子(てこ)・茄子(なす)・撫子(なでしこ)・螺子(ねじ)・捻子(ねじ)・捩子(ねじ)・刷子(はけ)・刷子(ブラシ)・梯子(はしご)・囃子(はやし)・檳榔子(びんろうじ)・五倍子(ふし)・黒子(ほくろ)・子規(ほととぎす)・神子(みこ)・角子(みずら)・零余子(むかご)・無患子(むくろじ)・郁子(むべ)・没法子(メーフアーズ)・面子(メンツ)・柚餅子(ゆべし)
し【子】
読み方:し
[名]
1 こども。特に、男児。
4 漢籍を経・史・子・集に分類した四部の一。諸子百家の著述を集めた部門。→漢文学1
[代]二人称の人代名詞。対等または目下の者に対して用いる。君。
「—是れより左に路を取らば必ず常灯あり」〈織田訳・花柳春話〉
[接尾]
1 名詞に付いて、そのことをもっぱら行う男性の意を表す。「編集—」「コラム—」
し【×尸】
し【×屍】
し【×屍/×尸】
し【▽差】
読み方:し
⇒さ
し【×巳】
し【×巵】
し【市】
し【市】
読み方:し
地方公共団体の一。人口5万以上で、中心市街地の戸数が全戸数の6割以上であること、各都道府県の条例で定める都市としての施設その他の要件をそなえているもの、などの条件を満たしていなくてはならない。
し【師】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢)
3 人を教え導く人。先生。「師事・師匠・師弟・師範/恩師・教師・講師(こうし・こうじ)・先師・祖師・導師・法師・牧師・老師」
し【師】
読み方:し
[名]
3 中国、周代の軍制で、5旅(りょ)すなわち2500人の称。転じて、軍隊。「征討の—を起こす」
[接尾]
し【×幟】
し【×弛】
し【志】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]こころざす こころざし しるす さかん
1 心がある目標をめざして動く。こころざす。「志学・志願・志向・志望」
2 こころざし。「意志・弱志・初志・寸志・大志・闘志・同志・篤志・微志・有志・立志」
[名のり]さね・むね・ゆき
し【志】
し【思】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]おもう
こまごまと考える。おもいめぐらす。おもう。おもい。「思案・思考・思索・思想・思慕・思慮/意思・客思・秋思・愁思・熟思・所思・相思・沈思・不可思議」
[名のり]こと
し【恣】
し【指】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]ゆび さす
〈シ〉
1 手足のゆび。「指圧・指紋/一指・屈指・十指・食指・弾指」
2 ゆびさす。さし示す。「指揮・指示・指数・指定・指摘・指導・指標・指名・指令」
[名のり]むね
し【摯】
し【支】
し【×斯】
し【施】
読み方:し
[常用漢字] [音]シ(漢) セ(呉) [訓]ほどこす
〈シ〉計画を実地に移す。実際に行う。「施工・施行・施策・施政・施設/実施」
〈セ〉ほどこし与える。「施行(せぎょう)・施主・施与・施療/布施」
[名のり]とし・のぶ・はる・ます・もち
し【旨】
読み方:し
[常用漢字] [音]シ(呉)(漢) [訓]むね うまい
1 考えの内容。意向。むね。「主旨・趣旨・宗旨・聖旨・宣旨(せんじ)・同旨・本旨・来旨・要旨・論旨」
2 うまい。「旨酒」
[名のり]よし
し【枝】
し【枝】
し【▽柿】
し【×梓】
し【×梓】
し【止】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]とまる とめる とどまる とどめる やむ やめる
1 じっとして動かない。とまる。とどまる。「止住・止宿/静止・停止」
2 活動をやめる。とめる。ひきとめる。「止血/禁止・終止・制止・阻止・中止・廃止・防止・抑止」
[名のり]ただ・と・とめ・とも・もと
し【×此】
し【歯〔齒〕】
し【歯】
し【死】
し【死】
し【氏】
し【氏】
読み方:し
[名]
2 話し手・相手以外の第三者。代名詞的に用いる。「—は静養中」
[接尾]
1 氏名に付けて敬意を表す。主として男子に用いる。「佐藤—は欠席」
し【×滓】
し【▽漬】
し【×熾】
し【×獅】
し【×疵】
し【矢】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]や
し【示/次/自/▽侍】
読み方:し
〈示〉⇒じ
〈次〉⇒じ
〈自〉⇒じ
〈侍〉⇒じ
し【×祀】
し【祉】
し【×祠】
し【私】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]わたくし わたし ひそかに
1 公でない、個人の立場。自分一身に関すること。わたくし。「私営・私学・私事・私情・私人・私腹・私欲・私立・私生活/公私・無私・滅私奉公」
し【私】
し【糸〔絲〕】
し【糸】
し【紙】
し【紫】
し【羊=蹄】
し【×肆】
し【肢】
し【脂】
し【至】
読み方:し
[音]シ(呉)(漢) [訓]いたる
1 ぎりぎりのところまで行き着く。いたる。「乃至(ないし)・必至」
2 この上ない。いたって。「至極(しごく)・至言・至上・至当・至難・至福・至便」
3 太陽が回帰点に達した日。「夏至(げし)・冬至(とうじ)」
[名のり]ちか・のり・みち・むね・ゆき・よし
し【至】
し【▽芝】
し【▽茨】
し【視】
し【視】
し【×觜】
し【詞】
し【詞】
読み方:し
1 ことば。文章や詩歌。また、特に、歌詞。「—に曲をつける」
2 中国の韻文の一。唐末から宋代にかけて流行。もとは楽曲に合わせて作られた歌詩。1句の長短は不定で俗語を多く使う。塡詩(てんし)・詩余・長短句ともいう。
3 単語を文法上の性質から二つに分類したものの一。辞(じ)に対する。単独で文節を構成しうる語。名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・感動詞・接続詞がこれに属する。自立語。時枝誠記(ときえだもとき)の学説では接続詞・感動詞などは辞に入る。
し【試】
し【試】
し【詩】
し【詩】
読み方:し
1 文学の様式の一。自然や人事などから受ける感興・感動を、リズムをもつ言語形式で表現したもの。押韻・韻律・字数などに規定のある定型詩と、それのない自由詩・散文詩とがあり、また、内容から叙情詩・叙事詩・劇詩などに分ける。
2 漢詩のこと。
し【誌】
し【×諡】
し【×諡】
し【諮】
し【▽識】
し【資】
し【資】
し【賜】
し【×輜】
し【×錙】
し【雌】
し【▽食】
し【飼】
し【×駟】
○○し(て/た/に)
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
---|---|---|
○○し(て/た/に) | ○○せ(て/た/に) | サ行音の一段動詞や五段動詞などの助詞の前で、エ列音がイ列音になる。見せて、は、見して、食べさせた、は、食べさした、笑わせに行く、は、笑かしに行く。 |
し(て/た)
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
---|---|---|
し(て/た) | し(て/た) | 現在の京都、大阪では、サ行音の五段動詞の活用で、イ音便化しない。「だした」「ゆるして」などが「だいた」「ゆるいて」などになるのは、河内、北摂や和泉、東海、東山、北陸、中南紀伊、西播磨、北近畿、山陰、北山陽、東土佐、九州。 |
し
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
---|---|---|
し | し、だから、なんだから | 順接。故に。主に終助詞的に活用し、理由、強調を表す。標準語のように並列の要素を含まなくても用いる。嬉しそうな顔してやるしなあ、うち行くのんいややし、おまえなんかもうええしぃ、あいつ逃げるのんだけはめっちゃ早いしな、この指示書わっけわっからんしぃ! 文末につく場合は語尾を伸ばす。通常アクセントは低音だが、嫌味として言い放つ場合は、文末での言い切りに限り高音で発音する。「さかいに」の「さ」と同系列語。京都では、きょうは暑いし行かへん、のように「さかい」と同じようにも活用する。 |
しな、し
司
姓 | 読み方 |
---|---|
司 | し |
石
姓 | 読み方 |
---|---|
石 | し |
し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 03:00 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年4月) |
平仮名 | |
---|---|
文字 | し |
字源 | 之の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-23 |
Unicode | U+3057 |
片仮名 | |
文字 | シ |
字源 | 之の部分 |
JIS X 0213 | 1-5-23 |
Unicode | U+30B7 |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | SHI |
訓令式 | SI(SHI) |
JIS X 4063 | si、shi |
アイヌ語 | SI |
発音 | |
IPA | ɕi |
種別 | |
音 | 清音 |
かな | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仮名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
濁点つき
半濁点つき
|
し、シは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第3行第2段(さ行い段)に位置する。清音の他、濁音(じ、ジ)を持つ。
概要
- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音「い」から成る音。子音は、次の通り。
- 清音 「し」: 上歯茎の後ろから硬口蓋近くの範囲に舌の前部を近づけて、隙間から息を摩擦させて通すときに出る無声音である。国際音声記号では無声歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]または無声後部歯茎摩擦音[ʃ]で表される。どちらかといえば、[ɕ]が近く、[ʃ]で表される場合でも英語の sh よりも調音部位の範囲が広い。
- 濁音 「じ」: 舌の前部を上歯茎の後ろから硬口蓋近くの範囲に近づけて、隙間から声を摩擦させて通すときに出る有声摩擦音、すなわち「し」の有声音。または、いったん舌の前部を上歯茎の後ろから硬口蓋近くの範囲に付けて、離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す有声破擦音、すなわち「ち」の子音の有声音である。これら二つの「じ」の発音は、一般に現代日本語の話者には違いをほとんど聞き分けられず、意味上の差異はない。だいたいにおいて破擦音は語頭、撥音のあとで現れ、摩擦音は語中で現れる。「じ」は「ぢ」と同じ発音であり、現代標準語では「じ」と「ぢ」を音の上で区別しない。現代仮名遣いでは、例外を除いて「ぢ」で書かれてきたものをすべて「じ」で書く。国際音声記号では有声歯茎硬口蓋摩擦音[ʑ]・有声歯茎硬口蓋破擦音[d͡ʑ]または有声後部歯茎摩擦音[ʒ]・有声後部歯茎破擦音[d͡ʒ]で記述される。どちらかといえば[ʑ, d͡ʑ]が近く、[ʒ, d͡ʒ]で表される場合でも英語のvisionなどの s や j よりも調音部位の範囲が広い。
- 五十音順: 第12位。
- いろは順: 第42位。「み」の次。「ゑ」の前。
- 平仮名「し」の字形: 「之」の草体
- 片仮名「シ」の字形: 「之」の草体の変形
- 変体仮名(志)
- ローマ字
- 点字:
- 通話表: 「新聞のシ」
- モールス信号: --・-・
- 手旗信号:5→7
発音に関わる諸事項
- 上代の「し」は [t͡si̞]、[t͡ʃi̞]、[ʃi̞] いずれとも論じられているが、確定しがたい。室町時代末には [ʃi̞] と発音された[1]。
- や行の文字を後続させて、開拗音を構成及び表記する。「しや」「しゆ」「しよ」などの字音表記は平安時代中期以前にも見られるが、「シアク」などの表記もあり、一音節の拗音であるかは定かでない。鎌倉時代には「しゆう」と「しう」「しふ」、「しよう」と「せう」「せふ」の間の混同が見られ、この頃には「しゅう」「しょう」の拗長音が成立していたと考えられる。「しゃう」は室町時代末には「しゅう」「せう・せふ」の類に近づき、江戸時代には発音上区別が無くなった[1]。
- 現在の拗音表記では、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
- さ行の中で唯一調音点が異なっている。「さ、す、せ、そ」と同じ調音点で発音すると[si̞]となるが、これは日本語にはない音であり、対応する文字もない。外来語などに用いる際は「スィ」と表記される。訓令式ローマ字表記の「si」も、「すぃ」と発音される事がある。
「し」に関わる諸事項
- 平仮名の「し」は、一般にのようであるが、のように上に点を打ったり、それをさらにのように続けて書いたりする字体がある。[要出典]
- 「死」に通じるため、自動車用ナンバープレートには用いられない(→お・へ・ん)。しかし、一部の市町村の原付ナンバーには用いられている。
- ボードゲームのごいたの駒の一種に「し」と書いてある駒があり、これは将棋の歩兵に相当する駒である。
「シ」に関わる諸事項
- 片仮名の「シ」は「氵」(さんずい)に似ているが、両者とも全くの無関係である。「シ」は「之」の草体の変形が元になっている。ただ、インターネットでは、「波」を「シ皮」(半角のシ + 皮)と倍角文字代わりに表記するように、「シ」がさんずいに代用されることがある。
- 片仮名の「シ」は片仮名の「ツ」と形が似ているため、2ちゃんねるなどインターネットでは、「ツ」の置き換えで「シ」が使われることがある。例として、奴→ヤツ→ヤシ→香具師のように変化する。
- 同様の理由により、輸入品に表示されている表記が間違っていることがある(カジュアル→カヅュアル、シャンデリア→ツャソデリア)。(誤植#外国人による日本語の誤植も参照)
- 同様の理由により、大人になっても片仮名の「シ」が書けない人は少なくない。「ツ」の3画目払い下げを払い上げにしただけと勘違いしている人がいるが、「シ」の始筆は縦に並び「ツ」のそれは横に並ぶ。両字を草書風に画を連続して書くと、「シ」は「し」に、「ツ」は「つ」になる。これは平仮名、片仮名共に(「シ」と「し」、「ツ」と「つ」)それぞれ元となった漢字が同じためで、その筆順及び払い上げ・下げの違いは明らかである。
- 音階に片仮名の「シ」が用いられる。
- 鉄道車両の記号「シ」は、食堂車を表す。
脚注
関連項目
- Wikipedia:索引 し
- 四つ仮名
- じ
- し (志の変体仮名)
し
「し」の例文・使い方・用例・文例
- 理論とは相互に関連した概念の集合のことをいう
- ジョージ・ルーカスという人があなたに会いにきました
- 驚きかもしれないけど,彼女とは別れたんだ
- 彼はその計画を断念した
- はめを外して,勝手気ままに
- 彼女はそうした考えをひどく嫌う
- できれば会議に参加してもらえませんか
- こんな暖かい陽気は2月にしては異常だ
- 忌まわしい犯罪
- むなしい試み
- 何をしているの?
- その問題について話をしよう
- そのことについては本当に申し訳ないと思っている
- はしかがはやっている
- 彼女が会いにやってきたときぼくは出かけようとしているところだった
- そろそろ結婚してもよいころだ
- 私はそんな子どもっぽいことはしない
- 上記の点に再度立ち戻ることにしましょう
- 彼は私を残して姿をくらました
- その女は私たちのお金を持ち逃げした
しと同じ種類の言葉
品詞の分類
- >> 「し」を含む用語の索引
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