好きなテレビ番組はアド街ック天国とタモリ倶楽部です、森田、森田です。
今回は兵庫県加古川市から内陸に向けて寺社を巡ります。このエリア、何度か行ってるんですけど、大きなところが多いためなかなか行き尽くした感じにならんのです。
まず、加古川市の教信寺へ。ここは教信という僧侶の説話で有名です。詳しくは『日本往生極楽記』と教信あたりでググってください。
写真は寺の前の道。明らかに街道なのがわかるような細くてまっすぐ続く道。西国街道か。
なかなか雰囲気ある入口。
ググってくださいと言っても多分ググらない人のほうが多いと思うので(自分もしないと思う)、説話を書いてる案内板です。
本堂がこちら。もともと如意輪寺という姫路にあった寺の念仏堂でした。念仏が重要な要素の寺だから関係あったのでしょうか。1398年のものだったのが明治にボロボロすぎて壊そうって話になったのをこちらでもらい受けました。
文化財指定は受けてません。まあ何度も大修理してると思います。
教信の墓と言われている石造五輪塔。鎌倉末期のものと推定され、県文化財。
古墳時代後期の石棺のふたを使った石造物。
途中、趣深い橋が。平木橋といって、1915年のものか。
続いて報恩寺に行くつもりでしたが、すぐ横の平之荘(へいのそう)神社にも寄ることにしました。
相当立派な神社だった。このあたりけっこう豊かだったんでしょう。
すぐ横にある報恩寺へ。やたらと石造物があるのが特徴です。こちらは本堂。無茶苦茶古いってことはないと思いますが、なかなか立派。
もともと手水鉢だったと思われるものが石棺。
石棺大活躍やな。
もう一度本堂を撮影。
こちらは板碑。これも石棺使ってます。
石造十三重塔は1319年のもので県文化財。
1353年に石棺に彫られた石仏。また石棺!
ずらっと並んだ石造五輪塔。正和5(1316)、貞治6(1367)、応永10(1404)とかなり古い。県文化財。
続いて本当は一乗寺に行ったのですが写真枚数が多そうなので順序を変えて、酒見寺に。
加西市北条町の中心地区へ行くと酒見寺(さかみでら)があります。
天正年間に兵火で焼けたそうですが、おそらく信長に逆らって焼かれたのでしょう。
この楼門は1825年のもの。
多宝塔は1662年のもので重要文化財。
はっきり言ってこれだけ美しい多宝塔はなかなかない。
引声(いんぜ)堂とも呼ばれる常行堂。
年代は不明。そんなに新しくもないと思う。
こちらが本堂。なんとなく二階建てっぽいタイプ。
鐘楼は1664年のもので県文化財。これまた派手だな。明らかに多宝塔と同じ美意識で作られている。
すぐ隣に住吉神社がある。
寺から数分歩いたところに羅漢寺があります。
ここは来歴不詳の謎の五百羅漢がずらっと並んでます。おそらくですが戦国時代末から江戸時代初期あたりに何らかの理由で作られたと思われます。
以下しばらく、この羅漢像をアップして今回は終わりです。
なかなか独特の光景でした。
行き方
交通機関がいずれも不便なところなので、車で移動した。酒見寺と羅漢寺なら北条鉄道の北条町駅から歩ける距離だが、効率よくまわることを考えると車を使いたい。
羅漢寺――拝観料200円
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次回は国宝寺院の一乗寺・浄土寺を巡ります。