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おすすめ百合漫画2点紹介

どもども、森田です。

更新間隔があいてしまっていますね。もう少し更新したいのですが……。

さて、今日は百合姫で小説も掲載したので、その流れで百合テイストの好きな漫画を2つほど紹介したいと思います。

まず、ひとつめ。
拓さんの『めくりめくる』です。

このお話は倉敷を舞台にした連作短編集で、普通に男女の恋愛っぽいものも描かれますが、ちょっと百合っぽい雰囲気(つまり女子しか出てこない)のものもあるので、まあ、百合作品と言ってもいいかと。

ただ、一番印象深いのが4話の、友達いないメガネ女子校生の話。
この友達いない系の子の「結局またいつもと一緒だ……」とか「でも……いつもあと一歩が 踏み出せない……」といった言葉は、正直なところ、自分の高校生の時にモロに感じていた感情で、かなりチクチク刺さるものがあります……。
あと、これ、作中で友達ほしいって神社でお祈りしてるけど、自分も似たようなことをしていたような……。そういう闇の部分を刺激してくれるお話です。

おいおい、それのどこが百合かと言われるかもしれませんが、ちゃんと女子の友達ができるから多分百合です。いや、普通に百合のはず。

あと、この漫画の特徴として完璧に倉敷の観光とリンクしているようで、本屋で買ったら倉敷の観光パンフをいただきました。巡礼しろとばかりに作中で登場したところも折りこみの紙に書いてあるほど。巡礼ファンの人はこれは必読だと思います。


もうひとつ。
水谷フーカさんの『この靴しりませんか?』

これは完全に百合の連作短編集です。ただ、百合といっても、恋愛関係を描いてるというよりは、友情に近い感じですが。これはドストライクなので、しばらく周囲の作家に布教することになると思います。とにかくいいんです!

とくに表題作の「この靴しりませんか?」は本当に素晴らしいとしかいいようのない作品で、ちょっとした日常のアクシデントだけでこれだけ人間の心の動きみたいなのを描けるって、詐欺じゃないのか、才能分けて下さいというぐらいに好きです。表紙などのデザインとも相まって、殺人的な破壊力です。

短篇漫画なのに、短篇小説を読んでいるような、そんな気分にさせられる話です。学校の教科書に載っても違和感のないような後味のよさ。この話のためだけに本を買って損はないです! ほんとにソフト百合なので、百合が苦手な人へ布教するのにも最適な一冊。

というわけで、百合漫画の紹介でした。
ではでは、また。
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