昨年から年越しで描いてたB4ボードイラスト13枚、やっと最後の1枚が昨日完成しました。
　最初の1枚を完成させたのが確か去年の11月の終わり。
　まだ、ミッコルさんが癌で闘病中でした。
　やっと10枚目を完成させたのが1月の下旬、あの子が姿を消したころ。
　結局この冬まるまる使って、終わって見たら、いつしか冬も遠くなり、世間は春。
　きのうの昼過ぎ、湘南の我が家の二階は、エアコンのない部屋が25℃を超えてました（笑）

　久々に肩の荷が下りた、いや、まだ今月は所用で立て込んでいるのですが、3月になったら、久しぶりにぼんやり何日か過ごしてみたいです；
　そのころには、その中の何枚かはお見せできると思います。
　皆様もどうぞご自愛ください。ありがとうございました。
　きょうもどうぞよい一日を♪

　2008年に始めた故しろさんから先月旅立った故ミッコルさんまで二匹の猫が休んだ庭の特注猫ハウスをゴミに出し、無事回収されていきました。
　口内の扁平上皮癌でミッコルさんが吐いた血が残ってて、がんばったあの子を思って少し泣きました。
　さよなら猫のおうち。
　今は我が家が全部あの子たちのおうちです。

　我が家は80年代の終わりに初代愛猫の故ミケコのために妻が契約してきた戸建てで、まだローンを払っています。
　よく考えたら私と妻が猫のおうちにすんでいるようなものでした。
　そう、我が家は「♪ミケハウス♪」。
　今は三匹の猫たちと（体無いけど）住んでいます。

　それにしても、いっぱい楽しかったなあ；

　昨年秋から描いているB4ボードのイラスト13枚の仕事、
　途中色々他の用事もあって（ミッコルさんのことも含め）じりじり進行してきましたが、先日12枚目を完成。
　やっと最後の1枚にとりかかりました。
　年越しの肩の重荷がやっと下ろせそうです。しかし、ゴールが見えてきた時こそ、注意深くすべき時（「高名の木登り」というやつで）。
　落ち着いて粛々と進めてまいります。
　一部は月末くらいに公開できそうです。
　画像は関係ありませんが、先月描いた『紅壁虎』の色紙です。
　きょうもどうぞよい一日を♪
　

　ミッコルさんと最後に会った1月22日の前日、21日、日向ぼっこの陽だまりが無くなってきたので「また膝のんのする？」って門扉を開けたら「する」って自分でいつもの場所に歩いて乗りました。
　あの子を膝に乗せて、その前にもしたように、子守唄代わりの「きよしこの夜」を歌って日が沈むまでなでてました。
　翌22日もしようとしたら「もういいの」と。
　黙って猫ハウスに入ってお尻を向け、二度と振り向きませんでした。
　夕刻、庭の猫ハウスで黙ってお尻を向けたミッコルさんをなでながら
「じゃあね、お休み、また会おう。何度でも会えるよ（生死を超えて）」
　と言った時の、強烈な別離の予感は、今も忘れられません。

　だから、これが、あの子を私が膝に乗せて歌を歌ってあげた、最後の写真になりました。

　そして23日土曜、冷たい雨と風の朝、ミッコルさんは12年暮らした我が家を去っていました。
　あの子の最後の姿はわかりません。もうその何日も前から口中の癌が進行して水しかとらなくなっていたので長くは生きなかったと思います。
　
　彼女が去った23日は、湘南の我が家は台風のような風で自転車が倒れ、左のグリップが変形。
　後日修理してもらったけれど、完全には元に戻らず微妙に曲がっています。
　まだ何年か乗るので、そのたびに、あの子が去った朝を思い出すことになりそうです；

　2010年に子連れで我が家にやってきたミッコルさんを故しろさんが招き入れ、
　ふたりの子どもたちが優しい里親さんにもらわれ、
　ママ・ミッコルさんより先に逝き、しろさんも逝き、
　ひとりになって5年、扁平上皮癌で余命宣告を受けて3カ月、1月22日の最後の姿まで。

　我が家からミッコルさんが姿を消して今日で10日目。
　いなくなってからも妻が、庭の猫ハウスに入れ続けてくれたカイロもきょうで終わる。
　今月中にはしろさんとミッコルさんが暮らした猫ハウスも壊す。載せていた縁台もどける。
　私と妻の人生の、猫たちとの一つの時代が終わる。

　新しい付き合いが始まる、いやもう始めてる。
　ありがとう。いっぱいの宝物をありがとう。
　これからもよろしく。みんないっしょに幸多かれ♪