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あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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猛禽類
鳥と獲物?1
鳥と獲物?2
 先日移動中に空を行く鳥(とんび?なに?)を愛機ニコンD40で撮影。
 帰宅してみたら、写したときは気づかなかったものが。
 この鳥、明らかに何か獲物をつかんでますよね?
 ネズミ?なに?
 植物のつるかしっぽみたいな物体もあるような。
 よく見ると飛びながら食事中??
 通常は私、風景資料撮影のため広角系ズームつけてるんですが、その日に限って珍しく望遠系付けてたんです。望遠レンズによる圧縮効果のかかった群集のスナップを狙って出かけたからなんですが
 思っても見なかった珍なスナップが撮れました。

 今朝は湘南涼しいです。
 フリースの上着だけだと寒いのでベストも重ねました。
 秋ですねえ。
 なのに枕元で蚊に食われました。なぜだー!

 皆様もご自愛ください。
漫画家「も」つらいよ(笑
 漫画家「は」つらいよ ではなくて
 漫画家「も」つらいよ  です(笑

 どんな商売でも気楽な部分、言い換えれば他人からうらやましがられる部分と、人知れずしんどい部分がある(均等にあるわけではけしてないですが)ものだと思います。
 私どもの商売も、部外者の方には知れないさまざまなことがあって
 時には「気楽に金儲けしやがって」みたいな見方をされることもありますが、確かにこれまでの人生で
 「あんな作品であんなに儲かっていいなあ」
 と思った作品や作家さんもおいででなかったとは申しませんが(笑)、楽屋裏に回って、何から何まで
 「お気楽に金儲け」できてる作家さんというのは私は見たことがありません。
 むしろ
 「あんなに儲かってうらやましいけど、あんなに大変なんだったらオレはカンベン」
 みたいなケースが多いような;

 とはいえ、自分としては曲がりなりにも好きな漫画でゴハンを食べられるんで、感謝してもしたりない日々です(お客様にも関係者の方々にも、有形無形の導きにも)。

 よく業界の「楽屋裏のエピソード」が漫画やエッセイの形で、一般に公表されますが
 所詮は「エンターテインメント」として加工されているもので、本当にシビアな部分はまず十中八九、一般の方の目に触れることはありません。
 それはテレビ放映される格闘技と実際の殺し合いくらい違いがあるかも知れません。
 おそらく、世間の多くの職種がそうだと思います。ある意味で、漫画家などはまだ作品として発表できるだけ、恵まれていると言うべきでしょう。語りたくても語る場が無いご商売の方が大半ではないでしょうか。

 さて、
 そんな辛さを先日、偉大な先達が、一言で語ってくださり、私は大笑いいたしました。
 2008年10月24日の
 「たけしの誰でもピカソ」(テレビ朝日)にゲスト出演された、水木しげる先生。
 うかつにも録画しそこねたため、正確な記録はなく、あくまで記憶を頼りにこの記事を書いてますが
 水木先生いわく

 戦争で死んだ連中はいっぱい見てきたけれど

 「戦争よりひどかったな 漫画界の方が」

 仕事しながらテレビ画面は見れないので、耳で聞いていた私でしたが
 思わず大笑いしてしまいました♪

 死ぬ気になればなんでもできる、は大嘘で、死ぬより苦しいことが世の中にはあります。
 たとえ冗談半分としても、あの戦争で実際に戦って片腕を無くされ、戦友の死を数え切れないほど見てこられたた水木先生が
 「戦争よりひどかったな」
 と言われるのは、それなりによほどの体験をしてこられたのでしょう。
 よくぞ言ってくださいました。ありがとうございます先生。
 こんなこと言えるのは、おそらく業界で水木先生だけかも知れません。

 ますますファンになってしまいました♪(笑
ニャンベ・オラニャン・ニャンコポン
オニャンコポンズ
ポンタ1
コロスケ・ポンタ
 拙著『戦闘女神アヌンガ』で、ヒロインのアンヌが巧馬のところに持ってきた三匹の猫、ニャンベ、オラニャン、ニャンコポン(まとめて愛称オニャンコポンズ)ですが
 単行本をお読みくださった方はご存知でしょうが、それぞれアフリカの神話伝説の戦士や神様からとった名前です(嘘みたいですが三つとも本当にある名前なのです)。

 中でもニャンベにはモデルがありまして
 私のサイト「あつじ屋」のBBS常連さまであるRAGUNAさまの愛猫。

 二枚目の画像がそれ。名前はポンタ。
 三枚目は仲良しのコロスケちゃんと。
 ハナひげがかわいい子で、ニャンベの顔の模様はこの猫ちゃんをヒントに描きました。
 うちからバイクで少しいったあたりにも同じようなガラのハナひげ猫ちゃんがいますが、ポンタちゃんの愛らしさはとびきりです♪ニャンベは少しこわもてな顔つきですが、元にしたポンタちゃんは箱入りのあどけなさ。いくら見ても飽きません。
 仲良しコロスケちゃんも同様。

 ちなみに、このかわいい猫ちゃんたちの画像はRAGUNAさまのこちらのサイトコロスケ・ポンタの画像集でご覧になれます。
 このたびRAGUNAさまのお許しを得て、写真を転載、紹介させていただきました。
 この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
変わらない学園生活
 友人の小学生の息子さんが、エッチな漫画を描いて友人に見せて受けてたら、クラスメートの親御さんが知って怒り、先生に訴えて、親である友人が学校に呼び出されたとか。
 うーん、かわんね、学園生活(笑

 私が中学生のころ(1970年代はじめ)、朝方道に落ちてるエロ本に、好きなモデルガンの広告を見つけたので拾って登校し、カタログのページだけはがしてゴミ箱に捨ててたら、ほかの生徒が騒ぎ出し、怒った女性徒が先生に持って行って、母が呼ばれました。

「おたくではこういうものについてどういう教育をなさってるんですか」
「別にうちで止めても外でいくらでも見れますからなにも」

 さすがわが母(笑
 返答に窮した担任の先生。
「キミは一人前の男性かね」
 まさか中学生(当時)にセックスのことを聞いているとは思わなかった無垢な私は(笑)てっきり精通のことだと思って
「はい」
 と答えてしまいました。すると先生
「そうじゃない生徒もいるから、これからはこういうことはやめなさいね」

 ああ、おもろい思い出思い出しちゃったいー!
 なんだか基本的に、私が中学生だった三十数年前と変わってないですね、学園生活♪
 ちなみに、その友人の息子さんが描いたエッチな漫画って、別に性行為ずばりが描いてあるとかじゃなく、子どもなら冗談でよくやる性器を模したキャラクターとか、そんなレベルのお笑いなんですよね。
 そんなもん見て、道を誤る生徒がいるとも思えませんが。
 お堅い父母の方々の手前、規制せざるを得ない先生がたの立場もわかりますが
 冗談わかってよって思いました。

ではきょうの一発ギャグでお別れです。
犬の「Wエソジン」

吠えてまうやろおおおーーー!!!!

 ども失礼いたしましたー(^貴^)
with馳星周先生ふたたび
小説すばる2008年11月号
淡雪記/代一話
 なんのこっちゃと思われるでしょうが

 ケータイ配信マンガ『戦闘女神アヌンガ』と平行して
 もう一つの仕事がスタートしました。
 今月18日発売の「小説すばる」誌/2008年11月号(集英社)に連載スタートの
 馳星周先生の新作『淡雪記』の挿絵です。
 内容は

 馳星周版『フランダースの犬』です。
 「貧しい少年も、大きくて優しい犬もでてこない」(馳先生談)ですが♪

 あのマンガ版『不夜城』より十年。
 まさかこんな形で、あのコラボが復活するとは。

 人の縁(えにし)は不思議なものです。
 
 どうぞよろしくお願いします。


関連記事
 「遠景近景」
 「なぜ今急に???『淡雪記』」
響き合わないネットの知人/人は切らず(感情ゲームのネタにせず)
 「ブログ」のカテゴリにしたものか「人づきあい」にしたものか悩んだのですが、とりあえず「ブログ」に入れました。

 すでに何度か書いてきましたが、私はmixiもやっております(このブログと内容はほぼ同じです)。
 
 んで、先日、とあるマイミクさまから、マイミク解消のお申し出があり、同意解消させていただきました。
  マイミクってなんだとおっしゃる方もおいででしょうが、要は仲のいいネット上の知人ということで、ログインすると相手の日記が更新情報などが見られるものです。
 解消のメールがきた理由は私がもう何ヶ月もその方のページをまったく訪れなくなったからです。
 共通のマイミクさまのところにはコメントがあるのになぜだ、自分を嫌っているからなんでしょう、とのメッセでした。

 結論から言って、共感する日記がないというそれに尽きます。
 別に「積極的に」嫌っているわけではありません。
 人間は好きと嫌いの間にニュートラルな無関心もあります。
 誤解のないよう申し上げますが、無関心=無価値ではありません。たとえばノーベル賞科学者の難解な論文は、私どもの日記とは比べられない有益なものでしょうが、別に私は読みたいとは思いません。興味の有無や響き合いの有無と、有用無用の区別はまた別のものです。
 そのマイミクさまとは、その方からのお申し出でマイミクになり、以前何度か拝見しておりましたのですが、そのマイミクさまの書かれる日記は、私とはまったく響きあわないものでしたため、私は身を引かせていただいたものです。

 何がポイントかと言うと色々ありますが
 「他者を切る」
 内容には原則私は参加しないのです。
 私は近年「己を切る」ことには興味がありますが「他者を切る」ことにはなんの興味もありません。
 と言って、世間のすべてに没交渉無関心で世捨て人のように生きるという意味ではありません。
 自分なりの意見もありますし、選挙にも行きます。
 狭い視野、限られた知識の自分では気づかない、世の中の様々な問題点を指摘してくださる方々の記事はとても有意義であり、感謝しています。

 要は、自己のフラストレーションの解消、気晴らしのネタに他者を利用しない(他者を裁いたり非難したりする行為だけでなく思考すら用いない)ということです。
 解決されるべき問題は、必要最小限の思考と行動で処理し、無用の感情を紛れ込ませないということです。
 たとえば、パソコンが不調になったら、そのためになすべきことをしますよね。ユーザーである自分が問題なのか、製造元の問題なのか等々調べて、必要な処理をする。そこに、パソコンや自分や製造元その他に怒ったり呪ったりといった無用の感情を加えない。
 他のことでも書いてきたかと思いますが
 私は「感情に使われる」存在ではなく
 「感情の主人」でありたいと思っています。

 喜怒哀楽を否定しているのではありません。
 私は日々の様々なことに喜びと楽しみを見つけます。
 悲しいこともあります。もっとも怒ること同様、昔に比べてかなり減りましたが(笑

 世の中には確かに放置できない不正などあります。
 日々の暮らしで許しがたいこともあります。
 傷つくこと、憤慨すること、色々ですが、すべては、必要ななすべきことを行うだけであり、そこで発生した自己の感情を拡大再生産して我を忘れたり、同じようなフラストレーションを抱いた仲間と、「共通の敵」を呪いあったりあざけり合ったりする必要は一切ありません。
 問題解決のための情報交換は大いに賛成です。

 私はここ何年もそういうスタンスで生きています。

 ときには、どうしても心に溜まった毒を吐かないと精神の均衡が保てないという方もおいででしょうし、それはわかります。
 ただ前述のマイミクさまは、あまりにも、そういうことが多すぎて、私は日記を読みすすめられなかったのでした。

 ちなみに「自分を切る」
 のも、やはり必要なことを行う(冷静に自己分析し、改めるべきは改める)のであって
 「自虐」や無用な「罪悪感」のとりこになって暮らす「精神的M」な常態を言うのではありません。

 これは私が今の段階で選ぶ私にとっての最良の道であり、他の方に適用するものでもありません(自分の道を他者に強要するのはトラブルの元です。ちなみに、そういう方の日記にもうかがいません)。この先もっと良いあり方があれば、それに移行しますし、なければこれを深めるでしょう。
 私は若いころもう十分に、自分のことを棚にあげて人を裁き責めましたから、もう残る人生でそういう作業はする気がないのです。

 誤解のないように申し上げますが、私は私の共感できない日記、生き方の方を非難攻撃する意思は一切ありません。ただ共感しないものからは身を引かせていただくだけです。そこにどちらが善だ悪だ、どちらが正義だとかいうものはありません。

 ちょっと堅苦しい話になってしまいましたが
 同じような問題はこれからも起こるでしょうから、これを機会にアップしておきます。

 自分にも皆様にも、今日が豊かでありますように。
 ではでは♪
ご無沙汰失礼;
 ご無沙汰してます。
 仕事に追われてるのと(思わぬイレギュラーな用事もあって)疲れてるのとで、更新ままならず;

 先日親しい友人が満腹時糖尿病と診断されました。たまたま初めてかかる病院の診察直前におにぎりを食べて行ったのがラッキーだったようで、いつもは空腹時にしか検査しないんで、判明してなかったようです。
 人間何が幸運になるかわかりませんね。
 私も最近疲れやすいんで、今週あたり久々に健康診断に行ってこようと思います。

 日記の記事、書きかけで言葉足らずでアップできないものもあり
 しばし滞っておりますが、申し訳ありません。
 健康ネタも何か新しいことがありましたら追加していきます。
 どうか気長にお付き合いくださいー♪
 
ゆんける
 私どもの仕事で、よく戦う羽目になる相手が「睡魔」です。
 締め切りのためには、どうしても無理して起きてないといけないことがあり、昔から色々な眠気覚ましが考案されてきました。
 アシスタントさんとのしりとりなんかも、その一つでしたが(笑
 皆さん共通のアイテムはドリンク剤。
 法に触れる危ない薬物は論外として(爆
 よく聞かれたのが「リポD」でしょうか。
 私も若いころ飲んだ覚えがあります。
 もっともこれは初心者向けというか、だんだんそんなもんじゃ効かなくなってきます。

 ドリンク剤も健康のためには過剰摂取は禁物なので、めったに飲むことはないんですが、昨夜は久々に「困ったときのこの一本」
 ユンケルロイヤル
 を飲みました。
 その直前、数十分うとうとしてたのもありますが(でも寝覚めわるーい)けっこう効いて、ふだんの就寝時間より3~4時間はもちました。
 まだ起きてられたけれど、脳が死んできてたので寝ました。
 ユンケルロイヤルは友人が、いざと言うときに愛飲してて、教えられたものです。
 もっと安いドリンク剤も使うことがありますが、安いなりの効き具合です。

 ただ眠気覚ましであればモカ系もありますが
 胃に悪いのもあって、長らく使ってません。
 皆様は何を愛用なさってますか?
 ではではまたー♪
巨星・樺島勝一の画集
『樺島勝一 昭和のスーパーリアリズム画集』
 『樺島勝一 昭和のスーパーリアリズム画集』(小学館)
 を、私の知人で同書の構成に参加され、文章も寄せておられる大橋博之氏よりお送りいただきました。
 樺島勝一と言ってぴんとくる方は、もうかなり年配というか、おそらく50代以上の方ではないかと思います。
 かく言う私も、幼いころ、無くなった伯父の遺品にあった「少年倶楽部」などで読んで知っていたもので、一度中学か高校のころ復刻版でも見ましたが、いずれにしても、今の若い方には遠い歴史の彼方の人と思われます。

 その緻密でリアルな絵を見て驚愕し、魅せられ、昔の日本にはこんなすごい絵を描く人がいたんだと感動したものでした。
 おそらく私と同年輩かそれ以上の方で、漫画やイラスト、美術関係の仕事を志された方なら、たいていご存知のことと思います。

 樺島画伯は明治21年生まれ。
 昭和40年に76歳で亡くなりました。
 不勉強な私は、その人となりはまったく知らず、今日までただ、あのものすごい絵を描いた人というだけの認識できました。CGも、おそらくエアブラシもない戦前戦中戦後の時代、筆とペンで、写真と見まごうスーパーリアルなイラストを描いていられた、画伯の技術と志の高さ、それを裏打ちした博学さ、すべてに頭の下がる思いです。

 樺島画伯の画業の多くが、少年向けの雑誌のイラストで占められています。
 「相手は子どもなんだからもっと手を抜いてもいいじゃない」
 と言う夫人に
 「相手が子どもだから嘘は描けんのだ」
 と怒ったという話が、同書にもありますが、本当に手を抜かない緻密な絵で、そのため無論量産はきかず、せいぜい月に三枚のペン画がやっとだったとか。
 そういう入魂のイラストを見て育った当時の子どもたちは、ある意味美術の面では豊かで幸せであったなあと思わずにはいられません。

 ここで勝手に、その作品群をスキャンしてアップするわけにはいきませんので(笑)
 興味を持たれた方は、どこかでご覧ください。
 きっと驚かれることと思います。
 いや、もしかしたら、いくらでもCGだのVFXだの使える現代に育った若い方には、「別に?」と思われるかもしれませんが、半世紀以上昔に、本当に昔ながらのペンや絵筆、完全アナログの手描きでこれを描いていた(それも子供向けに)絵描きがいたという事実に、思いを馳せていただければと思います。

 素敵な画集を発行してくださった大橋氏始めスタッフの方々と小学館、そして何より樺島画伯に心より御礼申し上げます。

 東京都文京区の弥生美術館では、この10月2日から
 「生誕120年記念 ペン画の神様 樺島勝一展」
 が開かれています。
会期: 2008(平成20)年10月2日(木)~12月23日(火・祝)
開館時間: 午前10時~午後5時
(入館は4時30分まで)
休館日: 月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日)
※会期中は10/13、11/3、24開館、
      翌10/14、11/4、25閉館

料金: 一般800円/大・高生700円/中・小生400円
 
 連絡先は

弥生美術館
〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-3
TEL:03(3812)0012

 です。




 それからこれは、蛇足ですが
 大橋氏より同書が届いた日は、奇しくも、私が久しぶりに(本当に久しぶりに)、ある雑誌の依頼を受け挿絵の連載仕事に取りかかった日でした。
 くわしいことはまた追ってアップいたしますが
 大変不思議なタイミングで、励まされ、また襟(えり)を正される思いがしたものです。
 もとより、巨人樺島画伯とは比較にもならないこの身ですが
 及ばずながら誠心誠意、良い作品を目指したいと思います。


 で、その今月分のイラストは今朝方アップしましたので、これからまたアヌンガに戻ります♪
 ではではまたー!!
デッサン
 いくつになってもうまくなんねえなオレ
 と思って
 描き続けてきて、もうすぐ五十。



 きょうも下絵中、立ち姿で苦闘。
 一つのポーズに一時間以上ああでもないこうでもない描き直して、
 ダメだこりゃ、とサジを投げました。

 ある種のバランスを整えようと、あっちを削りこっちを足し、裏から見たり表から見たりしているうちに
 コンテ段階の大切なエッセンス、そのコマの肝(きも)みたいなものが失われ
 どうでもいい絵になってしまう。
 そういう時はもう、微調整などしても無駄で、一から描きなおしたほうが早い。

 机を離れてお茶飲んで、初心に返って、コンテの一番大切なニュアンスを出すよう、迷い無く描いてみました。
 15分くらいで描いたその絵の方が
 一時間以上迷走し続けた最初の絵より明らかに魂宿ってていいんですよね。採用。

 漫画家はよく「神が下りる」という言い方をしますが(笑
 ブルース・リーの「考えるんじゃない、感じるんだ」というセリフを思い出します(あれって、頭の悪さの言い訳に使われると困ったフレーズなんですよね。使う状況と相手は選びます)。
 さて、本日最初のステージクリアです。
 次行ってみよー♪
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