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あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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ハンドグレネード(手榴弾)ポーチ
ハンドグレネードポウチとマンゴ
 以前、作画資料に買ったハンドグレネードポウチ(ベルトなどに付けられる「手榴弾入れ」)。
 妻が
「空になったらマンゴとか入れるとちょうどよさそう」
 と言ってたんですが、先日マジで買ってきたメキシコマンゴを入れてみました。
 どんぴしゃ(笑
 となりにあるのは、手榴弾の実物大プラモデルです。
 意外とサイズあってかさばるんで、細身の女性だとウエストに付けるにはかなり数に限りがありそうです。
体臭のこと
 mixiのほかの方の発言で昨年「NHKの児玉さんの旅行番組をチラ見してたら“イギリスの遊園地ではジェットコースターでワキガの人は高角度に手を挙げてはいけない”みたいなルールがあって笑った」というのを拝見
 私も笑ってしまいました♪
 残念ながら、その番組は見ていませんが

 それで思い出したのが、以前読んだ、月刊コンバットマガジン誌(株式会社ワールドフォトプレス)の記事です。
 同誌2009年12月号掲載の「戦場と体臭」(高部正樹)。
 筆者は海外で多くの傭兵経験のある方です。
 昔から西洋人の体臭はキツイと言われますが、何日もシャワーも浴びられない戦場生活ではそれが炸裂するそうで

<ちょっと言葉では表せない。蒸れて発酵したと言うレベルでは無かった。“ひねた”と言うか、とにかく表現できない臭いだった>

 ボスニアなどで、そういう体験をつんだ筆者は、アフガンで
 
<パキスタン人やアフガン人から感じる羊肉とスパイスの臭いを凝縮して混ぜたような体臭には、なかなか慣れなかった>

<しかし、そんな中で、ひとつだけ感心したことがある。彼らから、脇の下の臭いをあまり感じなかったことだ。脇の下と言えば、もっとも強烈な臭いを発しやすい部分だ。事実、白人の多くは時に強力な「脇の下爆弾」を所持していて、ボスニア時代にも何度か強烈なダメージを喰らったものだ。
 しかし、その脇の下の臭いを、ムジャヒディンから感じた記憶はほとんどないのだ。それは多分、彼らが宗教上ムダ毛を処理していたからだろう。彼らの脇の下はいつもツルンツルンで、それが細菌の繁殖を抑えて臭いの原因を作らなかったのに違いない>

 アフリカには体毛を処理していて、ヘアヌードという単語自体ありえない(陰毛がない)部族もあるそうですが
 ムジャヒディンもそれに類するとは知りませんでした(イスラムの女性が、ハチミツなどを煉った物体でムダ毛を処理するのは有名ですが)。

 筆者の高部氏は、続いて、ミャンマーのカレン人とともに戦ったときのことに触れ
 ボスニアやアフガンのようなキツイ体臭はないのだけれど、高温多湿のジャングルで何日も行動していると、やはりものすごいことになり

<息もできないくらいの悪臭に包まれた部隊は、風向きによっては数十メートル先から臭い始める>

 映画のように、密かに敵に忍び寄るなどとうていできない状態になるそうです。
 そういえば私は昔、肌寒い季節に新宿伊勢丹の近くを歩いていて、向こうから来るホームレスの人の体臭が数メートル先から臭ったことがありますが、あれをもっとすごくした感じでしょうか。

<カレンでもボスニアでも夜間や見通しがあまり効かない場所では、視覚や聴覚と共に、嗅覚にも多くの注意を払ったのは言うまでもない。死角に入られたら視覚は役に立たない。音を発しなければ聴覚も役に立たない。しかし臭いだけは、どんなに死角に入っていようが、どんなにじっとしていようが、絶対に拡散を防ぐ事はできないからだ>

 ランボーはじめ、ハリウッド映画の戦場のヒーローたちは、気をつけた方がいいようです。
 あと口臭も、ストレスなどで倍増しますから、戦場ではときにヤバイのではないかと思います。
江畑謙介さんとウサギ
 すでにご存知の方も多いと思いますが、軍事評論家の江畑謙介氏が10日、呼吸不全でお亡くなりになりました。まだ60歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 湾岸戦争はじめ、多くの軍事関連のできごとで、我々庶民に貴重な情報を伝えてくださいました。

 実は私は氏に関して、どうでもいいことかもですが、忘れられないエピソードがあります。ネットをうろついて見ても、今のところどなたも触れてらっしゃらないようので、忘れ去られる前に書いておこうとキーボードに向かいました。

 何年も前になりますがテレビを見ていたら、確か日本在住の外国のご婦人だったと思うんですが、ペットのウサギにエバータという名前をつけてらして、
 由来は?と聞かれて
 「テレビで拝見する軍事評論家の方のお名前をいただいて・・・」
 と答えられました。
 そのウサギを見ると、かたっぽの耳が斜めに頭に乗っかってまして、
 江畑氏のあの独特の髪型を連想させるものでした。
 いかに氏がお茶の間にまで親しまれていたかを物語る象徴的なエピソードだと思います。

 本当にいっぱいいっぱいいろんなことをお教えいただきました。
 お疲れ様でした。ありがとうございました。
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