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あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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『剣の国のアーニス 2』 クラウドファンディングのお知らせ
同人版剣の国のアーニス総集編表紙より編集画像

  先日申し上げました、拙著
『剣の国のアーニス』
 の続編
『剣の国のアーニス2』制作支援プロジェクト
 のクラウドファンディングが開始されました。詳しいことはこちらのサイトをご覧ください。

山本貴嗣 続編マンガ『剣の国のアーニス2』制作支援プロジェクト!

 クラウドファンド方面の知識がないので、わからないんですが
 私みたいなマンガ家が本当にそんな額集まるのか。
 専門会社におまかせしたので何か計算の上だとは思いますが(大汗);
 もし達成できましたら商品の作成発送その他諸々作業は会社にお任せして料金差し引いた一部を私がいただき、ひたすら執筆に専念します。

 どうぞよろしくお願いします;

同人版アーニスより
『剣の国のアーニス』のこと 1
『剣の国のアーニス』単行本

『剣の国のアーニス』(全一巻)
 は、私が二十代の終わりに描いた、初めてのシリアス漫画です。
 1978年19歳のとき、コメディ漫画でデビューした私は、コメディも大好きでしたがシリアスな作品も描きたいとずっと思っていました。
 ただ、当時は未熟で、編集さんに
「君の画力では無理だねえ」
 と言われたものでした。
 ようし、今に見てろよ、きっと腕を上げてシリアス漫画を描いてやるぞ、と思いながら月日は流れ、デビュー10年目にして、月刊コミックノイズィ誌で夢を果たし、初めて描いたのがアーニスでした。
 夢はあきらめるもんじゃないな、と痛感したものです♪
 大変な事は何も起こらない明るく楽しいコメディの真逆、大変な事しか起こらない、血とエロチシズムでいっぱいの作品が、この
『剣の国のアーニス』
 です(エロチシズムと言っても、いわゆる性描写はほぼありませんので、念のため)。
コミックノイズィ誌1989年創刊3号表紙

 それまでのコメディ漫画家としての私しかご存じない読者の方には、面食らわれた方もおられたようで(当然ですが)
 アシスタントのX君が友人に
「山本先生どうしちゃったの?」
 と聞かれ
「いや、あれが本性だから(笑)」
 って答えておいたと言ってました(笑)。
 お口に合わない方がおられるのも当然で、申し訳なく思います。

 半不死の肉体を持つ「月の眼」族のヒロインが、ある時は刺客として戦い、ある時はその不死の内臓を狙う者を迎え撃つ、全編戦いの話です。
 デビューから10年の間、たまりに溜まったシリアス漫画への想いというかうっぷんが、一気に炸裂した作品でした。
 今は、電子書籍化されていますが、どこかに紙の単行本も少しは残っているのかもしれません。
 近日中に、この続編のためのクラウドファンディングを公開する予定ですが、いい機会なので、その間に、
 少し本作について書いていきたいと思っています。
 どうぞよろしくお願いします。



 
アーニス、クラウドファンディングのお知らせ
 拙著『剣の国のアーニス』
 の別エピソードを1997年からコミックマーケットの同人誌で7冊まで出しました。
 その完結編六十数枚を執筆、単行本化のための資金調達のクラウドファンディングを近日中に開始予定です。
 専門の会社に委託するのでかなりな額になるのですが達成可能か神の味噌汁です;

 同人版アーニスは7巻の活版「女賊ミュルメダス」を除いて黒赤二色で印刷しましたが、
 実際の原稿は赤系の複数のカラーインクを使って描いており実質はフルカラー。電子化した場合は綺麗な?本来の色がご覧に入れられると思います。
 ファンドが成立した場合は残る60数ページもその塗りで執筆します。

 まだ最終的にどういうコースと金額で行うのか調整中なので、最終案は私もまだ知りません。近日中にお知らせできると思います。どうぞよろしくお願いします。

 同人版アーニスはフルカラーのため執筆速度が遅く仕事の合間をぬっての執筆だと完成がいつになるかわかりません。
 絵コンテは数年前に完成していて、あとは作画だけ。早くても日産1ページとかなのですが、ファンド額が達成できれば何十日か執筆に専念できます。

 クラウドファンドって会社によって様々で、会社はただ企画をネットで公表するだけで、投資者との連絡とか製品の発送とか何もしない所もあれば、全部やってくれる所も。
 前者の場合作家の個人情報の問題や執筆以外に時間と労力が奪われて大変です。
 後者はその作業分だけ会社の取り分が増えます。

 近日中に詳しいことをご報告できると存じます。どうぞよろしくお願いします。
避難場所でのアレルギーのこと
 熊本は父の故郷です。
 山口県の山本家に来て何十年も経ちますが、いまだに父の言葉のはしばしに、お国言葉のイントネーションが残ります。
 テレビなどであちらの方の話される声を聞くと、私はいつも父を思い出して懐かしくなります。
 今回の地震では、一番の被災地からははずれていて、父の実家は無事だと聞きました。
 電話で話した山口県の父の声は、いつもと変わらず明るかったですが、弱音は吐かない昔かたぎの九州男児ですし、細かい話はしてくれないので、どのレベルでの無事かはよくわかりません。
 被災された方々のご無事を、心よりお祈り申し上げます。

 蛇足ですが、避難所で、アレルギーのある方が、配布される食料品の一部が食べられず、好き嫌いと勘違いされて辛い目にあっておられる話を聞きました。
 ソバなど、アレルギーのある方には、わずかでも命に関わる症状が出たりします。
 私の妻も色々過敏な体質で体が受け付けない食品があります。
 食品とは違いますが、数年前の帯状疱疹では、一般的な治療薬に反応して全身が赤く染まり、何十年も皮膚科をしている先生が「論文でしか見たことがない」と言われる症状で、緊急入院
 使える薬品を探して取り寄せ治療することになりました。
 一般の人になんでもないから、あなたも大丈夫だろうというシロウト判断は、時には傷害罪とか殺人罪にも等しい過ちだと思います。
 色々なアレルギーのある方が、不当な扱いを受けることのないよう願います。
 どうぞご無事で。
人の思いは昔から
 先日も電車で江戸の怪談読んでて、
 地下に行くと仙人の国があって、見たこともない大きな花や鳥がいて、人が住んでて、とかいうのを
「おお、江戸のペルシダー(E・R・バロウズの小説の地底世界)だな」
 とか思い、
 生きながら鬼と化した婆さんが素手で猪倒すのを
「江戸の虎4(平井和正の小説の虎娘)」
 とか思ってました。
 人の思いは時空を越えて重なります♪
『喧嘩寿司』23話執筆中
 喧嘩寿司23話作画中。
 ほかに人様には言えない仕事(守秘義務で)を平行作業中です。いつか言える日がきますようにー♪
 きょうもよき日をお過ごしください♪
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