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あつじ屋日記
まんが家・山本貴嗣(やまもとあつじ)の日記です。 作品から日々思うことまで色々書いてます。
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『メタルマックス4』限定版同梱コミック原稿完成♪
原稿あがったあああああ;
何十日ぶりかで一息いいい; 

ということで、昼飯食ったら妻と小田原に映画『パシフィック・リム』見に行こうかと思ったんですが、
二階はすでに人間の体温を越えている今日の暑さにバイク二人乗りでたどり着くのは無理と踏んで延期しました(泣笑
我が家のシャーロットちゃん2013
2013-08-21玄関にて

我が家のシャーロットちゃん。
タイルの一片は10.5cm。
2013年8月21日撮影(クモが苦手な方は拡大なさらないでください)♪

「踏んだら申し訳なくておじさん泣いちゃうからどいてー!」
 って言ったら以来出てきませんが、どこかで今日も虫(ゴキブリとか)獲ってることと思います。
去り行く夏 2013
 ぷるるるる ぷるるるる がちゃ
「はい夏ですが」
「お前は終わりだ、よく聞け お前はもう終わりだ」
「もしもし?どなたですか?もしも」
 がちゃ、つーっつーっつーっ
          
「電話誰からだったのあなた」
「いいから今すぐここを出るんだ」
 だがおそらく逃げきれれない夏
         
           (2013.08.25 21:50 と 2013.08.25 21:53 のTwitterの自分のツイートから)

 湘南も昨夜は涼しくてエアコンオフで熟睡できました。
 もっともまだ予告編みたいなもので、また少し秋は引き下がるようですが、夏の天下も長くはないようです♪ 
 きょうも好き日をお過ごしください。
つまんないミッコルさん(笑
つまんなそうなミッコルさん

 今朝写した一枚。
 昨日はしろさんが姿を見せなくて今朝も来なくて、ミッコルさん一人ぼっちで、ごはん食べたんだけど
「おじさん来ない、つまんなーい」
 みたいな感じで、写真に撮ってみたらホントにつまんなそうなんで、おかしくておかしくてアップしました。
 表情筋乏しいのに表情豊かなにゃんこです(笑)。
 でもこの後しろさん来てごはん食べて、ミッコルさんうれしそうに毛づくろいしてあげてました♪
 きょうも仲良し二匹です。
執筆快調♪
 いつも拙ブログをご覧いただきありがとうございます。
 先日も申し上げましたとおり『メタルマックス4』限定版の同梱コミック執筆中です。
 折り返し地点を回って後半戦に突入しました。
 がんばります。
 皆様もどうか好い日をお過ごしください♪
修羅場中
 皆様こんにちは、いつもこのブログをお読みくださりありがとうございます。

 妻は先日、退院後初めて自転車で近所に買い物に行けました。
 ちょっと動くと疲れるようですが、まだ治ったのではなく闘病中で、無理もないのです。

 私はというと、今月いっぱいはマンガの執筆でいつもの5割り増しくらいの仕事量をこなさないといけない状態で、ほとんどブログの更新ができません。
 週に一回とかで、ぽつぽつ書ければと思いますが、今はとりあえず仕事に専念します。
 今年で一番(いやここ何年かで一番)忙しい月になりまして、思えば妻もいいタイミングで退院してくれたものだと、妻と世界に感謝しております(笑
 皆様も、暑さに負けず楽しい日々をお過ごしください。どうかご自愛を。
 ではでは♪
しろさんの負傷
手負いのしろさん

 7月の末にしろさんが負傷して現れました。
 アップはグロいと思われる方もおいででしょうから、ロングの写真で失礼します。
 肩口にえぐられたような深い傷。
 久々の深手(おそらく敵対する猫に噛まれたのではないかと)赤く血と脂肪も覗いているような状態で、この暑さ、化膿したらどうしようと心配しました。
 妻が退院する数日前のことで、私の仕事のスケジュールと疲れなどを考えると、今獣医に通うのは至難の技、どうか元気でいてくれと思ったのですが
 さすがはしろさんと言いますか、痛そうなそぶりも見せず、動きにもなんの支障もないふうで、いつもより旺盛なくらいの食欲で淡々と飯を食って去りました。
 一日に二回来る日もあれば来ない日もありましたが、来ればしっかり食べて去る。
 とうとう薬も何もなしに、自力で傷をふさいでしまいました。
 野良の生命力、恐るべし。

 ハードボイルドな猫の生き様に尊敬の念を新たにしました♪
妻の帰還・追記
 昨日の妻の退院記事にたくさんの「拍手」と「コメント」ありがとうございます。
 この手の闘病の記録は、ともすると大変さや苦悩や苦労が強調されがちで、ある意味ネガティブな刷り込みになっているケースもあるように思います。
 そうじゃないよ!こうして向かい合えばけっこういけるよ!
 みたいなことを、その内まとめられたらと願っています。

 今月はいつもの5割り増しくらいの仕事がつまってて大変な私なんですが、妻が戻ったとたん洗濯物が倍になり、本気で乾燥機付き洗濯機の購入を考えております。
 妻の仕事は養生ですから、とにかく好きにごろごろしててもらいます(笑

 皆様もどうかきょうもお幸せに。
 ありがとうございます♪
妻の帰還(2013年7月末)
 先月はうれしいことがありました。
 約5ヶ月ぶりに、愛する妻が我が家に戻りました。
 別に家出してたわけじゃなく、病気で入院してたんですが(笑

 mixiの方では、近年サンシャイン牧場などのアプリは妻が一人で遊んでいましたもので、ごいっしょに遊んでくださる他の方への説明もあって、入院のため当面再開予定が立たないことだけ、春に告知しておりました。
 家族以外は、ごくごく親しい友人と、影響の出る仕事の関係者にお知らせした以外、ずっと伏せておりまして、それはTwitterやこのブログも同じでした。

 病名は「急性前骨髄球性白血病」。

 格闘技ファンの方には「アンディ・フグ選手のかかった病気」と申し上げればお聞きになったことがあるかもしれません。
 最近では、歌舞伎の市川団十郎氏もそうです。
 妻の場合、最初倒れて救急車で搬送した病院では対応できず、専門医と設備のある病院に転院。
 主治医に正式診断を受けたときは、ズバリ
「アンディ・フグ選手と同じタイプの白血病です」
 と言われました。

 日ごろから平常心の話などしてる私としては、
 ここで衝撃を受けたり落ち込んだりしては意味なしなんですが、
 幸いにも考えていた通り淡々と明鏡止水?な心境でお話を聞けまして
「私も妻も『生き死に』には腹をくくってますので、別に取り乱したりはしませんが、
 抗がん剤の副作用の事は色々聞いておりますもので、そこはできるだけ痛み苦しみのないようしてあげてください」
 と申し上げました。先生は
「今はいい薬もあり、吐き気なども軽くできますので、ご心配なく」
 という意味のことを言われました。

 実際問題そこで必要なのは即座に冷静に的確な対応をしていくことで、感情的に乱高下している余裕などないのです。それは以前、伴侶がガン告知を受けた方からも同じような話を聞きました。
 例えて言うなら戦争で砲弾が飛んできてる最中に泣いてるヒマはないのです(死にたいのならともかく)。

 前述のとおり、妻もハラをくくって生きてる人なので、淡々と治療に臨み
 同室の他の患者さんやナース、お医者さんから
「楽しそうですね」
 などと言われていたようで
「これでも落ち込んでるんですよ(笑)そう見えませんか」
「見えませんね(笑)」
 などという会話が繰り広げられていたようです。
 同じような病気で入院してこられる方がいっぱいおられる病棟で、肉体的な苦しさだけでなく精神的に病気に押しつぶされそうな方がおられると妻は申しておりました。
 しかし、明るい妻の様子をご覧になって
「山本さんを見ててなんだか気が軽くなった」
 と言われた方もおられたそうで、私もうれしく思いました。

 私も妻も黙々とさまざまなことをこなして過ごした数ヶ月、とても一言では語りつくせません。
 あまりしんどい時は、ちょっぴり一人泣いたこともありますが、ふり返ればトータルで楽しい日々でした(泣いててもちっとも幸せにならねえ、は若い頃からのモットーです)(笑)。

 薬の副作用から院内のハラスメントなど様々なエピソードを交えて、同じような病と取り組まれる方への何かのご参考にでもなれば、という思いもあり
 いずれ一冊の本にできればと思っています(当面どこの出版社に、とかは、なんの予定もありませんけど。いやそもそも興味を持たれる編集さんがおいでかどうか)。
 ただし「衝撃の事実」とか「悲嘆にくれる(からもちなおす)」とかいったドラマのない、どちらかと言うと静かに川が流れるような話になります(笑)。

 昔私のマンガの絵コンテを見て
「淡々とし過ぎている(もっと山や谷が欲しい)」
 と言われた編集さんがおられましたが、私はそもそも人生をそのように捉える人間であり、そう生きたいと思っています(食器棚を開けてゴキブリが出てくれば叫ぶとか、「反射的」な反応はあります)(笑)。
 いつか私も死ぬでしょう。
 明日かも、いや今日かも知れません。それは承知で生きています。
 愛するものを失うかも知れません。それは承知でいきています。
 人生とはそういうものです。
 夢は壊れ、予想は裏切られ、やっとのことでたどりついた「補給所」は焼け落ちていたりします。
 それは何度も経験しました。
 そこでヘソを見て固まってないで、それでも顔を上げてできることをする。
 すると一寸先は闇だったものが光になってみたりもする。
 それが人生だと思います。
 そうは言ってもイザとなれば、と言われるかもですが、今回の日々はそれがけして机上の空論ではなかったと自分で確認できた、貴重な体験でした。
 私はあくまでそういう視点で世界を見、作品も描きます。
 それが私であり、私の作品世界なのですから。
 私はそれしかできません。

 陰になり日向になり、励まし支えてくださったすべての方に、心より御礼申し上げます。

 治療に尽力してくださった病院のすべてのスタッフの方々。
 相部屋だった患者様(中には退院後も妻の御見舞いに来てくださった方もいられました)。

 また、学生時代からの友人であった医師・加藤五十六氏、の関係者の方からは、励ましだけでなく貴重な情報やアドバイスをいただきました。
 本当にありがとうございます。
 五十六氏本人は残念ながら数年前に病没。
 私がイラストを描いた彼のエッセイ本『電子カルテは電気羊に食べられる夢を見るか』は彼の死後刊行されたものです。
 ちなみに彼は血液内科医でした。まさにこの病気が専門で、存命であればダイレクトに色々な話が聞けたところなのですが、そう都合よくはいかないもので。 
 けれど私は天国の五十六氏が今回、お友だちなどを通して、私ども夫婦を助けてくれたように感じ、感謝していいます。
 
 具体的に応援ご支援くださった方だけでなく、私と日常やネットにおいておつきあいくださったすべての方にも感謝します。
 なにげないご挨拶や交わす言葉が、みんな支えになりました。
 本当にありがとうございました。

 妻の治療はこれからも続きますが(そしてこれからのことはわかりませんが)これまでどおりそれぞれに、できることをして、楽しく歩んでいこうと思っています。
 どこまでも、恐れず、侮(あなど)らず。
 最愛の妻と、また同じ屋根の下で生きられる幸せをかみしめ、心から感謝しております。
 どうぞよろしくお願いします。

 きょうも好き日を。
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