可笑しなDivingドキュメンタリー:
大都会東京より愛媛に移住してきたDivingインストラクターの四国潜水細腕繁盛記 (^^;;
サンゴ礁の再生プロジェクト
【長文のブログとなりますが、今起こっている愛媛県の南予地域における海洋環境問題について知り得て頂きたいことを綴っておりますので、最後までお読み頂けましたら幸いです】
2017年9月6日に愛媛県宇和島市津島町田之浜において、美しきサンゴ礁の9割(体育館一面ほどの広さ:約1,500㎡)が様々な要因により死滅してしまっているのを確認。
死滅までに至った期間は、美しきサンゴ礁の確認を行った2014年5月30日から僅か3年。
しかも、港湾工事の土砂の流出による海底の砂地の環境変化により、
生息を知られていなかっただけで、県の指定天然記念物としておかしくない「この海域の固有種であった頭の赤いネジリンボウ(共生ハゼ)」の生息も見られなくなってしまった海域。
9割から10割と完全に死滅して消え失せてしまった田之浜のサンゴ礁の現在の有様。
この環境破壊の実情を宇和島市の水産課を含め、地域の様々な方にご報告・発信をさせて頂きましたが、
その後、足摺宇和海国立公園内の普通地域に属する海域であり、管轄である国(環境省)の許可、「県の海を管理する条例」等により愛媛県の許可、主管である宇和島市の許可、地元:下灘漁協の許可、宇和島海上保安部への届け出と煩雑な届け出も必要であることが解りました。
その煩雑な手続きが問題なのか、この環境問題が発覚した2017年9月より約2年の間、この問題について、残念ながら地元の方々を始め、動き出す気配がまったく見受けらなかったこともあり、私が代表を務める「海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会・八幡浜統括本部」がボランティアDIVERを集め、今回の活動となりました。
私として、「ダイバーでなければ活動できない」と言う考えだけで活動を諦めるのではなく、「この問題に取り組むには・・・」、「ダイバーに協力依頼をするには・・・」、「ダイバーを集めるには・・・」等、ダイバーでなくても地元の海の問題に対しての強き意思と行動力を持って頂きたかったことです。
よく「活動するにも、お金がないから活動できない」というお話しを聞くことがありますが、私たちの活動は全て有償ボランティアによる活動です。
海中活動を要する環境保全活動においては、海底の定期的なモニタリングが難しく、活動にはスピードが求められると共に、申請に時間や計画性が求められる補助金等の利用に向いておりません。
それより「無料だから行う」「公的補助金・助成金を当てにする」では、『活動に持続性は、得られません』
私たちは活動において、「地域が少しで活気溢れ潤うことを願い、地域に還元」をポリシーに、有償ボランティアを集っております。
そして、私たちの八幡浜では、地元企業がCSR活動の一環として協力しあい、地域主体となって活動を進めております。
(漂流ゴミではなく、不法投棄ゴミにて埋め尽くされていた八幡浜の海底の有様。1トン以上のゴミを引き上げ)
いずれにしても、海洋環境の変化は待ってくれません。
このようなことで今回、このサンゴ礁の9割が死滅した足摺宇和海国立公園内の普通地域に属する宇和島市津島町田之浜におけるサンゴ礁の再生プロジェクトの立ち上げとなりました。
県内外より集まった環境意識高きダイバーは、県内:八幡浜市・松山市・西予市・内子町、県外:広島県から総勢8名のダイバー。
尚、イベント日(11/2)は参加が難しいので、催行日より前となりますが10/22の日にサンゴ礁の再生活動に協力をさせて頂きたいと、大阪と兵庫より2名のダイバーの来訪。
このサンゴ礁再生のプロジェクトに賛同協力頂いたダイバーは総勢10名となり、皆「この海域を、今後も見守って行きたい」と口々に頼もしき参加メンバーの面々。
環境意識高きレジャーダイバーの誘客により、地元への交流人口が増え、定期的な海のモニタリングが行えることから、海ゴミ問題・進む気候変動による環境問題・密漁問題等の対策と繋がり、地域おこし、ECOツーリズムにも繋がる「海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会」の主旨。
現地着後、早々に準備を進め、荒天などの影響を受けて海底に転がり、放置しておけば死んでしまう破損したサンゴを拾い集めに船でポイントへと向かい、植え付け用の破損サンゴを回収。
回収後は、サンゴ植え付けに伴う注意事項を含め、サンゴについての知識を深めて頂くレクチャーを行い、9割のサンゴ礁が死滅してしまった田之浜の沿岸部へと移動。
一緒に潜る仲間同士が個々のグループを作り、助け合いながら拾い集めた破損サンゴの植え付けを開始。
皆さん、嬉しきことなのですが「無の境地」と言うか、何かに取り憑かれたかのように怖いぐらいに黙々と植え付けを (^^ゞ
お陰様で皆さまのご協力を得て、サンゴが死滅した海域に新しい芽生えが花咲き、これからの成長観察が楽しみな海底にと生まれ変わりました (^^)/
ご賛同ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。
※.下記の写真は、11日前(10月22日)に植え付けたサンゴで、元気に育っております。(当プロジェクト開催日11月3日に撮影)
「宇和島ケーブルテレビ(U-cat)にて放映の一部をご紹介」
2019年11月21日18時から24時まで10回。 11月22日6時から17時半までで16回放映。
★参考資料【nationalgeographic発表】 → 海とサンゴは気候変動による激しいストレスにさらされている
さて、サンゴ礁再生プロジェクトの活動終了後は、八幡浜の当店において、遠路遥々来訪を頂いた環境意識高きダイバーたちとの交流と慰安を兼ねて、細やかではありますが恒例の当店自慢の手料理にて宴を (^^ゞ
(※.上記の顔部分にボカシを入れさせて頂いております)
生マグロづくしから始まり、今回も贅を尽くした食材の数々。
今回の目玉(極めつけ)は、このサンゴ礁の再生プロジェクトに参加頂いた皆さまに、堪能をしてもらえたらと幻の純血和牛:見島牛を取り寄せ。その中でも霜降りが少ない和牛の旨味がつまった “赤身もも肉” を用意!
(純粋な在来種は偶然的な事情で2つの島に生き残った見島牛、口之島牛しかなく、見島牛は年間生産頭数が4~5頭前後、国の天然記念物にも指定されており、ほぼ市場に出回らず入手困難な幻の純血和牛。銀座のステーキ屋でも入手が難しく、入っても150gのステーキでさえ、平気で6~80,000円で提供される和牛)
そうです。きちんと牛の鼻紋が押印された「生産検査表」付きの牛肉です。
この味わいは、事前に江戸っ子気質の私の性格を見抜き、どんな用事より最優先にしてプロジェクトに参加した者のみが味わえる逸品。
まず初めに、肉本来の味わいをと軽く焼いてワサビ醤油で味わって頂き、その後は、すき焼きと皆で舌鼓 (^^ゞ
そんな様々な食材を囲み、環境意識高きダイバーの集いは夜遅くまで歓談が続き、翌日以降の連休日は、西予市:明浜の当店のオーシャンフロントのリゾート支店前の海にて、海中散歩を楽しんで参りました
透明度は落ち込んでおりましたが、ウミウシを始めとして甲殻類等のマクロな生物から、ハナダイ系、m超えの巨大魚たちと明浜の海中での環境変化についてもご紹介させて頂きながら、
水中ECOガイドをして参りました。
◆2019.11.02.sat/中潮 <愛媛県宇和島:津島>
[1本目/Point:月見浜]
潜水時間43分、最大水深15.8m、平均水深10.5m、水温22度、透明度5~8m、EN.10:24
[2本目/Point:田之浜]
潜水時間47分、最大水深7.8m、平均水深5.1m、水温23度、透明度5m、EN.12:33
◆2019.11.03.sun /小潮 <愛媛県西予市:当店の明浜リゾート支店前>
[1本目/Point:ラビリンス]
潜水時間49分、最大水深20.1m、平均水深10.8m、水温22度、透明度5~8m、EN.10:03
[2本目/Point:ラビリンス]
潜水時間49分、最大水深23.9m、平均水深12.1m、水温22度、透明度5~8m、EN.11:57
◆2019.11.04.mon/小潮 <愛媛県西予市:当店の明浜リゾート支店前>
[1本目/Point:ラビリンス]
潜水時間45分、最大水深24.0m、平均水深12.8m、水温22度、透明度5~8m、EN.09:42
[2本目/Point:ラビリンス]
潜水時間50分、最大水深18.9m、平均水深9.1m、水温22度、透明度5~8m、EN.11:29
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#プラスチックスマート #海と日本
2017年9月6日に愛媛県宇和島市津島町田之浜において、美しきサンゴ礁の9割(体育館一面ほどの広さ:約1,500㎡)が様々な要因により死滅してしまっているのを確認。
死滅までに至った期間は、美しきサンゴ礁の確認を行った2014年5月30日から僅か3年。
しかも、港湾工事の土砂の流出による海底の砂地の環境変化により、
生息を知られていなかっただけで、県の指定天然記念物としておかしくない「この海域の固有種であった頭の赤いネジリンボウ(共生ハゼ)」の生息も見られなくなってしまった海域。
9割から10割と完全に死滅して消え失せてしまった田之浜のサンゴ礁の現在の有様。
この環境破壊の実情を宇和島市の水産課を含め、地域の様々な方にご報告・発信をさせて頂きましたが、
その後、足摺宇和海国立公園内の普通地域に属する海域であり、管轄である国(環境省)の許可、「県の海を管理する条例」等により愛媛県の許可、主管である宇和島市の許可、地元:下灘漁協の許可、宇和島海上保安部への届け出と煩雑な届け出も必要であることが解りました。
その煩雑な手続きが問題なのか、この環境問題が発覚した2017年9月より約2年の間、この問題について、残念ながら地元の方々を始め、動き出す気配がまったく見受けらなかったこともあり、私が代表を務める「海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会・八幡浜統括本部」がボランティアDIVERを集め、今回の活動となりました。
私として、「ダイバーでなければ活動できない」と言う考えだけで活動を諦めるのではなく、「この問題に取り組むには・・・」、「ダイバーに協力依頼をするには・・・」、「ダイバーを集めるには・・・」等、ダイバーでなくても地元の海の問題に対しての強き意思と行動力を持って頂きたかったことです。
よく「活動するにも、お金がないから活動できない」というお話しを聞くことがありますが、私たちの活動は全て有償ボランティアによる活動です。
海中活動を要する環境保全活動においては、海底の定期的なモニタリングが難しく、活動にはスピードが求められると共に、申請に時間や計画性が求められる補助金等の利用に向いておりません。
それより「無料だから行う」「公的補助金・助成金を当てにする」では、『活動に持続性は、得られません』
私たちは活動において、「地域が少しで活気溢れ潤うことを願い、地域に還元」をポリシーに、有償ボランティアを集っております。
そして、私たちの八幡浜では、地元企業がCSR活動の一環として協力しあい、地域主体となって活動を進めております。
(漂流ゴミではなく、不法投棄ゴミにて埋め尽くされていた八幡浜の海底の有様。1トン以上のゴミを引き上げ)
いずれにしても、海洋環境の変化は待ってくれません。
このようなことで今回、このサンゴ礁の9割が死滅した足摺宇和海国立公園内の普通地域に属する宇和島市津島町田之浜におけるサンゴ礁の再生プロジェクトの立ち上げとなりました。
県内外より集まった環境意識高きダイバーは、県内:八幡浜市・松山市・西予市・内子町、県外:広島県から総勢8名のダイバー。
尚、イベント日(11/2)は参加が難しいので、催行日より前となりますが10/22の日にサンゴ礁の再生活動に協力をさせて頂きたいと、大阪と兵庫より2名のダイバーの来訪。
このサンゴ礁再生のプロジェクトに賛同協力頂いたダイバーは総勢10名となり、皆「この海域を、今後も見守って行きたい」と口々に頼もしき参加メンバーの面々。
環境意識高きレジャーダイバーの誘客により、地元への交流人口が増え、定期的な海のモニタリングが行えることから、海ゴミ問題・進む気候変動による環境問題・密漁問題等の対策と繋がり、地域おこし、ECOツーリズムにも繋がる「海底ゴミ海岸漂着物等対策協議会」の主旨。
現地着後、早々に準備を進め、荒天などの影響を受けて海底に転がり、放置しておけば死んでしまう破損したサンゴを拾い集めに船でポイントへと向かい、植え付け用の破損サンゴを回収。
回収後は、サンゴ植え付けに伴う注意事項を含め、サンゴについての知識を深めて頂くレクチャーを行い、9割のサンゴ礁が死滅してしまった田之浜の沿岸部へと移動。
一緒に潜る仲間同士が個々のグループを作り、助け合いながら拾い集めた破損サンゴの植え付けを開始。
皆さん、嬉しきことなのですが「無の境地」と言うか、何かに取り憑かれたかのように怖いぐらいに黙々と植え付けを (^^ゞ
お陰様で皆さまのご協力を得て、サンゴが死滅した海域に新しい芽生えが花咲き、これからの成長観察が楽しみな海底にと生まれ変わりました (^^)/
ご賛同ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました。
※.下記の写真は、11日前(10月22日)に植え付けたサンゴで、元気に育っております。(当プロジェクト開催日11月3日に撮影)
「宇和島ケーブルテレビ(U-cat)にて放映の一部をご紹介」
2019年11月21日18時から24時まで10回。 11月22日6時から17時半までで16回放映。
★参考資料【nationalgeographic発表】 → 海とサンゴは気候変動による激しいストレスにさらされている
さて、サンゴ礁再生プロジェクトの活動終了後は、八幡浜の当店において、遠路遥々来訪を頂いた環境意識高きダイバーたちとの交流と慰安を兼ねて、細やかではありますが恒例の当店自慢の手料理にて宴を (^^ゞ
(※.上記の顔部分にボカシを入れさせて頂いております)
生マグロづくしから始まり、今回も贅を尽くした食材の数々。
今回の目玉(極めつけ)は、このサンゴ礁の再生プロジェクトに参加頂いた皆さまに、堪能をしてもらえたらと幻の純血和牛:見島牛を取り寄せ。その中でも霜降りが少ない和牛の旨味がつまった “赤身もも肉” を用意!
(純粋な在来種は偶然的な事情で2つの島に生き残った見島牛、口之島牛しかなく、見島牛は年間生産頭数が4~5頭前後、国の天然記念物にも指定されており、ほぼ市場に出回らず入手困難な幻の純血和牛。銀座のステーキ屋でも入手が難しく、入っても150gのステーキでさえ、平気で6~80,000円で提供される和牛)
そうです。きちんと牛の鼻紋が押印された「生産検査表」付きの牛肉です。
この味わいは、事前に江戸っ子気質の私の性格を見抜き、どんな用事より最優先にしてプロジェクトに参加した者のみが味わえる逸品。
まず初めに、肉本来の味わいをと軽く焼いてワサビ醤油で味わって頂き、その後は、すき焼きと皆で舌鼓 (^^ゞ
そんな様々な食材を囲み、環境意識高きダイバーの集いは夜遅くまで歓談が続き、翌日以降の連休日は、西予市:明浜の当店のオーシャンフロントのリゾート支店前の海にて、海中散歩を楽しんで参りました
透明度は落ち込んでおりましたが、ウミウシを始めとして甲殻類等のマクロな生物から、ハナダイ系、m超えの巨大魚たちと明浜の海中での環境変化についてもご紹介させて頂きながら、
水中ECOガイドをして参りました。
◆2019.11.02.sat/中潮 <愛媛県宇和島:津島>
[1本目/Point:月見浜]
潜水時間43分、最大水深15.8m、平均水深10.5m、水温22度、透明度5~8m、EN.10:24
[2本目/Point:田之浜]
潜水時間47分、最大水深7.8m、平均水深5.1m、水温23度、透明度5m、EN.12:33
◆2019.11.03.sun /小潮 <愛媛県西予市:当店の明浜リゾート支店前>
[1本目/Point:ラビリンス]
潜水時間49分、最大水深20.1m、平均水深10.8m、水温22度、透明度5~8m、EN.10:03
[2本目/Point:ラビリンス]
潜水時間49分、最大水深23.9m、平均水深12.1m、水温22度、透明度5~8m、EN.11:57
◆2019.11.04.mon/小潮 <愛媛県西予市:当店の明浜リゾート支店前>
[1本目/Point:ラビリンス]
潜水時間45分、最大水深24.0m、平均水深12.8m、水温22度、透明度5~8m、EN.09:42
[2本目/Point:ラビリンス]
潜水時間50分、最大水深18.9m、平均水深9.1m、水温22度、透明度5~8m、EN.11:29
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#プラスチックスマート #海と日本