はてなキーワード: 現品とは
ついにやらかした。
長年ジャニオタやってきて、本人確認は回避して生きてきたのに、久しぶりの現場で初めての本人確認。ジャニーズはそこまで本人確認されることがないので、記録としてここに残しておきたい。
最近ではデジチケとか、チケットアプリとかが主流になりつつあるので、かなり久しぶりの紙チケ現場。もうやってくれないと思ってた舞台だったから、めちゃくちゃに気合いれて申し込んだ。
数公演チケット確保して、なくさないように全部同じチケットファイルに入れてカバンに入れてた。で、そのチケットを公演会場にそのまま置いてきました。
本当に久しぶりの公演だったし、嬉しくてもう舞い上がってたと思う。いつ落としたか記憶になくて、ファミクラから電話かかってきて気が付いたレベル。
「○○のチケット取得の件で~」ってファミクラから留守電が入ってた。そこでカバン見てみたら、探せど探せどチケットがなくて、絶対これやったわ……と。しかもファミクラから電話が何回かかかってくる。
電話に出たら、本人確認書類持ってきたら公演入れるらしい。あと、会員証も持ってこいと言われた。チケット落として現品ないのに本人確認で入れる恩赦があるの、J意外と優しいね。
まあ、何より怖かったのが「他にもチケット一緒にあったけど、自分で入った公演どれ?」って聞かれたことだけど。
会員証なんて使う機会は今までなかったのに、こういう時に必要らしい。会員証と本人確認書類揃えて公演に行った。
会場のファミクラ受付に行ったら、他にも本人確認やら不備やらで並んでる人がいた。あと、住所不備で会場受け取りとか、当日手渡しとか。意外と本人確認される人がいる。
自分の番になって、身分証と会員証を出したら、確認されたあと、「受領書ありますか?」と聞かれた。どうもチケット代払った時の「振込受領書」も必要らしい。聞いてないんだけど!?
電話では本人確認書類と会員証って言われたから、今手元に受領書ないですって言ったら、「じゃあ大丈夫です」とそのままチケットを手渡された。
複数チケット持ってたこと詰められるんかなとか、誓約書を書かされるんかなとか戦々恐々としてたのに、じゃあどうぞ~って感じですんなり本人確認終わって入場できたので拍子抜けした。
周り見てた感じ、スタッフに詰められたり、誰かに電話かけながら対応したりしてるオタクがいたので、本当に本人だった場合の本人確認はサラッとしたもんだなという印象。座席についてからの本人確認もなかったし。
といっても、複数チケが向こうにばれてるので、この自名義はブラリ入りしてるんでしょうね。これからはうまくやってこうと思います。
自分はそういうのは「好奇心を満たすための行為」として割り切ってるよ。
増田の買ってるの、おそらく化粧品とかかなと思うんだけど、化粧品を洗剤とか小麦粉みたいな消耗品の必需品と考えると無駄な買い物に対して疑問とか罪悪感みたいな気持ちが出るけど
旅行にいったりイベント見に行くのと一緒の分野「絶賛されてたアレを試す」という行為に金使ってるんだと思えば、まあ妥当な出費だと思うんだよね。
それに気づいてから、普通にバンバン買って、ちょっと使って気が済んだらメルカリで売ってる。バズってる品で、肌に直付けなし付属品完備の美品だったら現品の1割引ぐらいでも買う人いるし。完売した限定品だったら定価より高く売れることもある。
そもそも実在ポルノ規制と不実在ポルノセーフの概念からツッコミどこ多いと思うねんなw
男はみんな隠してるけど
不実在ポルノで日々抜いてたら子供やいつも抜いてるモチーフに近い女はオカズに見えるし、実在似た奴は人じゃなくてもうエロいだけの3次元ポルノにしか見えんよな。多分キモいと思われてると思うわ。バレなきゃリコーダー舐めるしパンツも盗むだろうな。
お気に入りのおかずになったら、より抜けるものを追求するんだから、実在ポルノにより近いものよりクオリティの高いものを求めるのが普通だし、市場競争始まるのが普通だでなあ
リアルな不実在ポルノって、一度も女を見たことない奴は女を描けないんだからさ、結局今まで見たことある女の概念集合体の伝言ゲームしてるんで、どこかの女には何かの要素で似るわけで
それが今のところはセーラー服かもしれんし、年齢かも髪型かもしれんし性格かもほくろかもしれんけど
不実在ポルノのクオリティを追求していけばリアル嗜好になっていずれ似た雰囲気の女の実在ポルノのデフォルメと現品の出来はほぼ同じなんじゃねと
そもそも実在ポルノ規制と不実在ポルノセーフの概念からツッコミどこ多いと思うねんなw
男はみんな隠してるけど
不実在ポルノで日々抜いてたら子供やいつも抜いてるモチーフに近い女はオカズに見えるし、実在似た奴は人じゃなくてもうエロいだけの3次元ポルノにしか見えんよな。多分キモいと思われてると思うわ。バレなきゃリコーダー舐めるしパンツも盗むだろうな。
お気に入りのおかずになったら、より抜けるものを追求するんだから、実在ポルノにより近いものよりクオリティの高いものを求めるのが普通だし、市場競争始まるのが普通だでなあ
リアルな不実在ポルノって、一度も女を見たことない奴は女を描けないんだからさ、結局今まで見たことある女の概念集合体の伝言ゲームしてるんで、どこかの女には何かの要素で似るわけで
それが今のところはセーラー服かもしれんし、年齢かも髪型かもしれんし性格かもほくろかもしれんけど
不実在ポルノのクオリティを追求していけばリアル嗜好になっていずれ似た雰囲気の女の実在ポルノと現品の出来はほぼ同じなんじゃねと
「生まれと環境が殆ど人生を決めるものです。慶応はそれを教えてくれました。」このTwitter小説に大学内の格差が詰まっていた件
自分が苦労して手に入れた事柄(現品だけでなく、地位や環境なども含む)を自動的に与えられている人を見ると自分の人生はなんだったんだろうと思うときがある。
だけど、コメント欄の
もまた事実なんだよな。
たぶん、アフリカのなんとか族が今の自分を見たら「野生動物に襲われない安全な住まい、清潔な水、適切な冷暖房、読みれないほどの本やコンテンツetc...なんでお前はそんなに恵まれているんだ」と思うだろう。
仮にある分野で一位になったとしても、別の分野では一位になれないことは往々にしてある。
例えば世界一の富豪になったとしても、世界一のイケメンにはなれることはほぼないし、その逆も然り。
だから何かを他人と比較して勝者になろうとした時点で、将来的に確実に敗者になる。
だから幸せになろうとしたときに、他人と比較するのは間違っている。
例えばライオンのたてがみはカッコいいかもしれないけど、『ああ、なんで自分にはたてがみがないんだ』と嘆いたりしないだろう。
先日twitterに「同人誌は紙で欲しい webはいつでも作者が消す事ができるから怖い 生殺与奪の権を他人に握らせるな(意訳)」という内容が流れてきた
電子書籍でも同じことはよく聞くが
確かに金を払っているのに常に読めなくなる不安が付きまとうというのは嫌なものだ
ただこれを個人の同人誌に適用して好意的に受け入れられているのは全く納得が行かない
「生殺与奪の権を握らせるな」適当に言ってるのだろうが作品は受け手でなく書き手のものだ(当たり前)
特に同人誌においてはグレーな以上何かあれば責任を問われるのは書き手
受け手が公式に同人誌を送りつけたら?悪意による晒し上げを行ったら?商業出版と違い守られる事が無い生殺与奪の権を握られているのはむしろ書き手だろう
さらに特殊なのは女性向けに蔓延っている「二次創作同人誌の有料ダウンロード禁止」という慣習だ
(描いた本人の労力は無視して)労力かけずに好きな時に在庫切れもしないダウンロード販売は女性向け二次創作界隈では嫌われている
昨今だと作者はデータをアップするのみで受け手が1冊から注文販売できるサービスも出てきているが同じ理由で受け入れられていない
オンラインイベントでも手元に現品が無い状態で注文を受けてその分作成するいわゆる受注販売を禁止されている所は多い
そうやって無料で公開することを強いた空気の中での「消えたら嫌だから紙で出して」なのだ
書き手はただ作品を書くだけではなく印刷に耐えうるデータを用意し、印刷所に金を払い
届いた何十冊もの後処理に困る紙の束をイベントであれば交通費と送料と参加費を払って売りに行き
通販であれば丁寧に1冊ずつ梱包して発送処理をしてちゃんと届いているか確認する事が当たり前とされる
外で買い物しなさすぎて、ネット通販と比べた時のリアル買い物の不便なところに我慢できないようになってしまった。
リアル店舗には偶然の出会いとかそういうメリットもあると思うけれど、残念ながらこの状況下では通販最強だなと思ってしまう。
目当ての物が行った店にあるとは限らない
そもそもその店に目当てのものがあるかどうかは店員に問い合わせるまでわからない
目当てのが別々の店に売っている場合はそれぞれの店に行く必要がある。安くて長いLightningケーブルとホットケーキミックスを同時に売っている店はまず無い
値段が書いてないことがある
レジに並ぶ、待たされる(最悪)
現品販売だと他の客にいじくり回されてたり、日の当たるところに長く置いてあって商品のコンディションが悪い事がある
店内に他の客がいて通路が通りづらいことがある
スカスカマスクで喋って飛沫を大量に出してそうな客や店員がいる
目を合わせたら絡んできそうな怖い客がたまにいて怖い
インターネット上での商品販売は、ショップオーナーによる特定商取引法に基づく表記は必要となる。
販売業者に当てはまる場合が対象となるがBoothではインターネットオークションにおける「販売業者」のガイドラインから表記しないでもいいと、よくある質問に回答している。
違うくね?
あくまで"インターネットオークション"での規定だからその場限りの現品出品者が販売業者ではないと理解出来るが反復的に継続してグッズをページにおいて販売してるショップ型のBoothのショップオーナーでは適用されずインターネット上での商品販売に当てはまり表記が必要になると思うんだけど、有識者の増田さんのご意見はいかが?
とある特定の会社については触れるな、責任を問う様な記事を書くなと言われましたが
関係者に緘口令が敷かれ証拠の揉み消しが行われているため、増田にてリークします。
既報にて触れられた箇所は冗長になるため削除しています。
2013年3月に終了した事業で2015年11月時点で配信されない、配信についての期限も切られないのはさすがに民間からすればおかしいのですが、「それではいつ配信されるのか」などの疑問すら封殺して圧力を掛けるのはやり過ぎでは無いでしょうか。
内部資料を入手した上で記事にしているという証拠のため、手元の一部資料を上げておきます。
https://drive.google.com/file/d/0B2eVxJtFskpeNUZURkVjSGZCRms/view?usp=sharing
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◇緊デジとは何か
…東北振興と電子書籍市場活性化を目的とし、書籍電子化を国の補助にて行う総額20億円の事業。
JPOが事業を受託し、パブリッシングリンク社が製作委託業務を請負う。また出版デジタル機構が(補助金とは別に)製作費を立て替える形で、中小の出版社でも費用無しで書籍の電子化が行えるスキームが組まれた。配信も出版デジタル機構が担っている。
実際は2012年4月の出版デジタル機構の設立に伴う"ご祝儀"として組まれた事業。
◇略称
産革:産業革新機構
B社:ビットウェイ社
…2013年10月に機構が合併した電子書籍取次最大手。凸版印刷より買収した。
Y社:機構と取引のある大田区の電子書籍制作会社。イニシャルのみ記載
M社:取次他社。
◇なぜ未配信が発生したのか
(既報ではあるが)とにかく期限内に規定の金額を使い切ること、製作点数を満たすことを優先し、権利処理、製作体制の構築が後回しになったため。
電子化に伴う諸々の権利処理がなされていない状態にも係わらず、見切り発車で電子書籍製作がなされた。仕様も期間中に二転三転し、電子書籍製作を請け負った東北の会社は二重三重に作業を強いられた。
前述した通り緊デジ事業の元請けとなったのはJPOだが、事業スキーム自体は出版デジタル機構ありきで組まれたもの。また、緊デジは機構の営業部門が出版社に対して営業を掛けており、説明会も機構内にて行われていた。JPOとパブリッシングリンク社の出張所も機構内(神保町にあるビル内)に併設されていた。
電子書籍書店への配信部分を担うため、出版デジタル機構では会計監査院の指摘を受ける前から未配信書籍の存在を把握していたが、メンツの問題を恐れて出資母体の産革及び経産省への説明はされていなかった。会計検査院の内々の指摘に対しては、担当の部長や社員が職を辞したので分からない、との説明がされていた。
◇カラ納品で締め日に間に合うように見せかけの納品
・事業は終了すれども納品はされていなかった
何故このようなことになったのか。書籍タイトル募集が不調に終わった後、なんでも良いから申請してくれとの駆け込み募集がなされ、製作、納品、配信と一連の作業が玉突き式に遅れたことに起因する。
すべての工程が問題だったのだが、明確な隠蔽が行われたのは納品工程からである。2013年3月の緊デジ事業締め日に間に合わせるべく、制作会社に未完成のファイルを納品させる"見せかけ上のファイル納品"が行われた。中にはまったく同じファイルをタイトルだけ変えて納品させる例まであった。このカラ納品はネット上の制作会社関係者のブログによっても示唆されている。
これはJPO、PL社、機構の三者による合意の元に行われ、カラ納品をもって産業革新機構および経産省には緊デジ事業は完了したとして報告がされていた。
もちろん実際には納品されていないため、緊デジ締め日以降に発生した実作業によって費用が発生し、決算日をまたいだ予算上の付け替えが発生している。
この納品データを収納したハードディスクは現品が存在しているため、監査を行いファイル日時とファイルの中身を確認するだけで不正行為が判明する。
また、東北の電子書籍製作会社を取材するとカラ納品の指示メール、録音まで保存している会社が複数存在している。
◇電子書籍ファイルフォーマットの多重製作
緊デジ当初はdotbook、XMDFでファイルフォーマットで製作がされていた。このうちePubで作り直し配信した電子書籍や、複数フォーマットで製作を行うが片方のフォーマットでしか配信しなかった電子書籍が一定数存在する。
これらの方針転換は緊デジ期間中にePubが事実上の標準としての地位を固めたことも一因として挙げられる。ネット上の関係者記事からも作り直しや方針転換のため、納品・配信がなされず製作費用が丸々無駄となったものが多数存在することが示唆されている。
どれほどの金額が無駄になったフォーマットに使われたのか、事業が税金を原資としている以上、説明をすべきである。
緊デジで納品された電子書籍ファイルについて、当初は神保町の出版デジタル機構内に併設されているPL社の出張所にて検品がされていた。(異常が見つかったファイルの修正も内々に行われていた)
極めてセンシティブな噂があるため、その後に起こった出来事を事実だけ記す。ファイル納品数の大幅な増加に伴い、当時M社より機構へと出向していたH氏(元M社執行役員部長)の強い働きかけによって、B社と懇意である電子書籍制作会社Y社に、検品残りePubについて検品ならびに修正が委託された。
その際に○千万の金額が"検品と修正の委託"名目で支払われる。(その後H氏はB社と合併した出版デジタル機構の運用部門長として採用されるに至る)
問題は3点。検品と修正がなされているにも関わらず"正常に表示できない"と返答されているファイルがある点、検品について恣意的に特定の1社が選定された疑いがある点、検品費用についての監査が不十分である点である。
1点目
緊デジで製作されたePub電子書籍ファイル(※)は大部分がY社へ検品委託されており、実際に金銭も動いている。であるにも関わらず会計検査院の指摘に対して"正常に表示できない"と返答がされている。はたして、検品・修正は適正にされていたのか。どのような作業が行われていたのか。どのようなやり取りがなされたのか。
※ ePub以外のdotbook、XMDFのフォーマットについては制作中止や配信停止がなされた。別項参照
2点目
まず前提となる情報として、緊デジ事業は電子書籍製作にあたって制作会社公募がなされた。その上で各制作会社に試験を課し、水準に満たない制作会社の足切りを行った上で発注が行われた。
そして、Y社はその"制作"会社選定時の試験で足切りに合った企業である。
足切りにあった企業が緊デジ事業で製作されたファイルの修正と検品を委託されているのである。製作水準に達しない企業が"検品"と修正を行うに足るのかの説明が求められる。
関係者への取材によると"検品"にあたっては検品水準の維持を目的としてY社ただ1社を選んだとの返答だったが、なぜ製作時と同じように公開試験を行い、複数社から選定しなかったのか。透明性のあるプロセスにて選ばれていないため、懇意にしている企業を恣意的に選んだ疑惑があると複数の制作会社からは指摘されている。
3点目
・監査不十分な諸経費分担
出版デジタル機構内に併設された出張所にて検品が行われていた際の費用は、PL社と機構で折半されていた。だが、検品をY社に委託した際にはその費用はほぼ機構のみの負担となっている。
機構の大口出資母体には産革がおり、産革の資金の9割以上が税金で賄われている。前述したように、緊デジ締め日以降に納品されたファイルが存在しており、それらの作業費は緊デジの事業費には乗っていない。
少しややこしくなったので状況を整理すると、緊デジはその事業費外に「締日以降の作業費」「検品・修正費」という形で費用負担が発生しているのだ。
緊デジは東北の復興予算によって賄われた事業だが、出版デジタル機構が負担した作業費用も含めると税金が二重(場合によっては緊デジ事業費、期間外作業費、検品・修正費の三重)に乗った事業ということである。
これは緊デジ事業だけの配信調査・監査では不十分であることを意味する。出版デジタル機構負担分の金銭の流れも含めた監査が必要である。
出版デジタル機構は2014年6月に新社長が就任、新役員体制に移行している。
そして、緊デジは2013年3月に建前上終了している事業である。緊デジ未配信は過去の問題であり現執行部の責任は無い、と現在各所での“言い訳”がなされている。
しかしながら、入手した社内資料では新役員体制への移行時2014年6月時点でもまだ未納品電子書籍が大量に存在していると指摘されている。しかも、あろうことか副社長を排している大手出版社、小学館による大量の未納品まで存在していた。
(より正確には直接申請と代行申請という違いがある。しかしながら納品がされていなかった事実は変わらないため詳細はここでは省略する)
内部関係者より証拠資料付きで告発されたこの件を受け、産業革新機構は出版デジタル機構への投資を不適格として引き上げるべく、引受株式の一部処分を決定したとの情報もある。
http://www.incj.co.jp/PDF/1441072277.03.pdf
◇大手出版社を特別扱い、他社マニュアルを剽窃、著作権法違反をする官製企業の存在意義
機構には緊デジ以外にも問題が指摘されている。取次としての資質が問われているのだ。
ここでは既存出版取次の詳しい説明は省くが、分かりやすく述べると大手・老舗出版社が既得権側として極めて有利な仕組みになっている。料率(出版社取り分)が多くなっており、仮払金と呼ばれる見込み売上金も有利な率で受け取れる。新規の出版社は料率で不利、仮払金も率が悪いどころか受け取れないところもある。
では税金が投入されている電子書籍取次はどうなっているのか。こちらも大手・老舗出版社が有利な仕組みとなっており、一部は取次料なしでの扱いもなされている。取次料なしとは、つまりは大手出版社によってタダで使われているのだ。
税金によって賄われた以上は最低限の公益性・中立性は担保すべきであり、大手・老舗出版社が有利になるのはおかしいと前述の新規・中小出版社からは指摘されている。
民間企業が取引先の重要性に応じて条件に傾斜を付けるのはやむを得ない。だが公器としての存在を期待され出資を受けた以上、中小出版社と同一の条件にするのが筋だという論である。電子書籍取次は出版取次と違い金融機関としての機能は存在しないため、この主張には一定の説得力がある。
この主張には対して、そんなことをすれば同業の取次他社との競争に勝てないと機構出資者の反論もみられた。むろん、公益性の担保と競争力は一部トレードオフの関係にある。だが、現状は競争力の向上と称し得ない。実態は大手出版社に対して国の税金が投入されているのとほぼ同等であり、補助金に近い。
書店に対しても同じことが起こっている。外資を含む一部書店に最恵待遇として有利な料率・条件が結ばれており、事実上の言いなりになっているのだ。
これら重視すべき対象は機構内では戦略出版社、戦略書店と呼ばれ、それ以外はゴミ出版社、ゴミ書店と呼称されている。
税金に群がるのは大手出版社だけではない。「凸版印刷の赤字子会社(※注 ビットウェイ社)を買収した。ではうちに何をしてくれるのか」との大日本印刷の指摘に対して、共通書誌情報システムを大日本印刷関連会社である日本ユニシスへと発注するなどの便宜が図られている。
果たして、このような結果を出版業界は望んでいたのだろうか。出版業界の終わりの始まりに思えてならない。
さらには、同業の取次他社が用いるマニュアルの剽窃まで指摘されている。前述した取次大手M社から部長待遇で転職したH氏の手により、M社資料である電子書籍入稿マニュアルが出版デジタル機構内にて回覧され、出版デジタル機構の同マニュアルの作成時に流用されたという指摘だ。
これは社長、副社長、本部長の認識の元に行われており、社内及び業界内の武勇伝として語られている。もちろんM社の守秘義務違反行為にあたる。競争相手のマニュアルを剽窃する、それによって競争力を高めようとするのは民間でも眉をひそめられる行為だが、税金で作られた企業がやるとなれば民業圧迫との誹りは免れない。
他にも被災地を馬鹿にした発言がなされていた、値段・発売日違い事故の多発、著作権法違反による著者からの抗議、Y社及びT社に対する下請法違反、派遣法に抵触する行為などのコンプライアンス違反が散見されるという、複数の証拠と証言もある。
一部は既に然るべき機関に通報がなされているため、これらの件については調査がなされることを期待したい。万が一ではあるが調査がされない、圧力を受ける等があれば証拠付きで今回のような形式でリークする。
出版に携わる人間として、どうしても許せなかったのは緊デジに関する一連の騒動が終わったこととして隠蔽されようとしていることだ。緊デジには正の面もあり、書籍の電子化が加速したのも東北にある程度の金額が回ったのもまた事実だ。だが、負の面も大き過ぎる。それらは現在進行形で証拠が消され、関係者に箝口令が敷かれようとしている。大手出版社・印刷会社が総出で無かったことにしようとしている。
あえて聞きたいのだが、自浄作用を発揮できない出版業界に、果たしてどれほどの価値があると読者は考えるだろうか。
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【取材にあたり】
手元に資料及び証言が存在していますが、記事内にて提示することでそれに沿った形で資料の書き換え、口裏わせがされるのを防ぐためです。ご容赦ください。
緊デジと出版デジタル機構についての調査、踏み込んだ監査がなされることを期待しつつ、復興予算という名目で行われた事業である以上は、国民や読者が納得する形の結論が出ることを強く望みます。