路傍学会塚のLandscape 122

塚のLandscape 122

2023 / 02 / 12 ( Sun ) 21 : 31

荒川区西日暮里　蛇塚

　荒川区西日暮里二丁目、三河島道踏切から見上げた三河島こ線線路橋である。常磐線と常磐貨物線がここで分かれるために架けられた線路橋である。橋の下は常磐貨物線である。

　三河島道踏切から日暮里方向にあるガードである。資材置場として利用されているようだ。

　第３蛇塚ガードと名付けられている。第３があるのなら第２もあるのではと、常磐線の沿線を歩いてみた。

　日暮里側にあるガードである。

　これが第２蛇塚ガードである。

　さらに日暮里側には第一蛇塚ガードがあった。これらのガード名の基となった「蛇塚」を訪ねた。

　三河島道踏切を渡って狭い道を進むと、突き当りに石碑が見えてくる。

　蛇塚である。蛇塚は、かつて当地にあった塚で、新堀村と谷中本村との入会地にあたり、新堀村と谷中本村との両村に小名「蛇塚」という字名が付けられていた。その字名を後世に残すために設けられた石碑である。往時は田畑の中にあったといわれる蛇塚だが、現在は開発により塚は削平され、石碑のみが残されている。石碑の傍らには梅が咲いていた。

　蛇塚から道灌山通りを渡って路地に入ると、西日暮里一丁目の路傍に興楽地蔵尊の幟が見える。

　興楽地蔵尊である。花や千羽鶴が供えられ、地元の方々に大切にされていることが分かるのだが、由緒書きなどは見当たらない。

　堂の脇には、昭和11年に建立された国旗掲揚塔もある。

　興楽地蔵尊から京成線の高架をくぐると冠新道がある。入口に冠新道商興会のアーチがある。「冠」は、この道の建設に当たり土地を提供した人物の名前に由来するようだ。

　冠新道の歩道部には冠のモチーフもある。

　冠新道の商店街を散策し、みそかつが名物の店で昼食をとった。

　名物みそかつ定食である。開店以来変わらぬ味という。美味であった。空腹を満たした後、新三河島駅まで歩き、帰途に就いた。

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ブログ拝見させて頂きました。地元です。子供の頃からお地蔵さんの事は知っていたんですが、どういう経緯でお祀りされているのか判らず、検索していた所こちらに辿り着きました。先程、Googleマップのコメ欄を見ていたら、詳細が載っていたのでお伝えします。2年前の記事なので、既にご存知でしたらすみません💦

明治20年4~6月小塚原共同火葬場から移設、日暮里火葬場設立赤煉瓦の火葬炉と高い煙突の西洋建築だった。
創設者は元薩摩藩御用商人木村荘平
運営会社旧東京博善株式会社
明治37年町屋火葬所と合併三河島村町火葬場となる
跡地に供養のためお地蔵さんと祠を建てたのが始まり

樋口一葉の『たけくらべ』に日暮里火葬場の様子が書かれている。
樋口一葉の父と従兄もこの火葬場で荼毘に付された。

隣に白狐に乗る豊穣の女神豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしてん)を祀る豊川稲荷分霊所、豊川稲荷がある。

Re: 初めまして

[ 編集 ]
2024/11/25(月) 18:56:32 |
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路傍学会長

下町っこ　様
コメントありがとうございます。
ほーっ、　興樂地蔵尊は火葬場に由来する地蔵尊だったのですね。
花が供えられ、地元の方々に大切にされている地蔵尊ですが、
現地には由緒書などもなく不思議に思っておりましたが、
疑問が氷解しました。
貴重な情報を頂きまして、ありがとうございます。
また、教えて下さい。
　路傍学会長拝