試練
さて、雨漏りはどうなったか。
前の日に伐ったカシばやしの薪も、屋根の材料の残りの板も濡れていなかった。
しかしこのブサイクなものは一体なに?
うちの山でテントを張るために作ったウッドデッキの上に
車中泊ができなかったおたま号に載せるタイニーハウスのつもりだった箱。
未完成のまま3ぴきのインコを連れて横浜に出向き、母の死に直面して
ここに戻り、その思い出を壊すことができす、完成もできず、
とにかく修理を続けられるようにつけた屋根。
まるで自分の姿そのものなんだ。
棟木にかぶせた波板の下側への雨の逆流はなくなった。
コーキングでシールした波板の幅接ぎもうまく行った。
しかし残念ながら裏側に回るとまだ雨漏りはあった。
防水用両面テープで繋いだ箇所がうまくくっついていなかったようだ。
軒先からの雨だれの逆流もあった。
チャンスと思った土曜の晴天下でやったことは
雨降りの日曜日、新たな試練となって立ちはだかった。
しかし自分にとってはこのおたま基地が、たとえなにに見られようとも
なんとか乗り越えなくては、この先には進むことができない。
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