陸の孤島で
夕立が来た。
エンジンをかけたら冷却オイルが吹き出すのは止まった。
なるべくエンジンをふかさないように峠を下り、
里に出てすぐの道の駅、かぐらの湯の駐車場に止めた。
そこにはペンションもあって、
駆け込んだらちょうど空き室があり、
その日がGoToキャンペーンの始まりで
部屋代が3000円の値引きになり
長野県の観光クーポン券2000円分、その場でもらえた。
節電なのかやけに暗く思えた併設のお食事どころで
遠山ジンギス定食Wを頼んで1800円。
スンマセン、箸をつけた後で写真を撮って。
遠山ジンギスは前から食べてみたくて道の駅の向かいの
ヨシマルスーパーで探してみた。
昔は羊肉が豊富だったこの地域の伝統の味が
パック詰めの味付けジンギスとして並べてあった。
ラム肉だけじゃなく、その味付けを豚肉、鶏肉にもほどこした
ものが売られていたが、安くはなかった。
せっかくのクーポンが使える店に行くと人気ナンバーワンのメニューとして
定食になっていたのでそれを頂いた。
これが袋詰の肉かはわからないが意外にも上品な味で
真似のできるものではないおいしさでした。
運良く遠山ジンギスを堪能できました。
そのペンションの宿泊費にかぐらの湯の入浴料が含まれていて
このチケットでお風呂に入れた。
この風呂は年明けまでは温泉だった。
ところがメンテナンス中に源泉を組み上げるポンプが
掘った温泉の底に落ちてしまい、
かぐらの湯はおろか周辺の温泉宿すべての湯が出なくなってしまった。
そのため露天風呂やかけ流しは休止状態。
気の毒としか言いようのない悲劇に見舞われた温泉宿なんですが
県の補助で沸かし湯を循環させての入浴が可能になっていた。
温泉でなくても十分気持ちの良いお風呂でした。
たまたまだろうか、取り敢えず泊まった山里は
思いがけず親切と云うか気持ちよく世話をしてくださる人が多かった。
山荘に使われている木は何か尋ねたら「外材」だとのこと。
秘境、陸の孤島と云われる道の駅の宿だからこの地域の材だとばかり
思って、なんの木かと首を傾げていたら、
「これなんか、ホームセンターでよく見るヤツですよ。」と
本当は国産材のほうが良いみたいですけどね・・・と言われたが
外材であろうが国産材であろうが一生懸命育ってきた木に違いはない。
温泉施設の方はヒノキだったが、どうしてこっちは外材なんだろう。
だが、宿のありがたさにはなんの支障もなかった。