虫けら
おひたしにするツユクサを探すと、その気になって探すと
意外と見つかりません、おまけにバッタの子供にかじられています。
蕗の自生地にはびこるイタドリを刈ろうとしました。
その気になってみると嫌われ者のイタドリもまたかじられて穴だらけ。
虫の子どもたちがいっぱい。
ガラケーのカメラを向けると
ぽろりと落ちて逃げるのもいます。
蕗に矛先がうつらないようイタドリはそのままにしました。
発泡のプランターにも。
可愛いなんて言ってられません。
挿し木が次々喰われてゆきます。
コバノミツバツツジは全滅です。
虫がいると必ずかじられます。
しかし考えてみれば
自分も虫けらと同じ野草を食べようとしているのです。
そしてインコに菜っ葉をあげる時も、
「おいしいか?よかったな。もっと食べ。」
と声をかけるのです。
酒に溺れて世をはかなんだ親父は
「人間なんてウジ虫」が口癖で逝ってしまい、
自分はそう思わないようにしようと生きてきましたが、
悪い意味でなく、ミミズだってオケラだってなのです。
野草にとって虫はウイルスのように脅威に見えるけど、
自分にとって野草は薬師如来の慈愛に満ちて、
自然界で生きるということは
自分だけの遺伝子が守れればいいとか言うことではなくて、
多分、他の種とも協力し合う意識以前の何かが、
それこそ遺伝子レベルで存在しているのかもしれません。
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