反対なのだ
雨は昨夜から朝方まで降り続き
また休日が雨でつぶれる・・・と
意気消沈していたら昼近くになって晴れてきた。
一日の出鼻をくじかれた気分で、
雨だと家の中の作業までおっくう。
それでもうちの山を撮りたくて少しだけ出かける。
この時期もまたいい季節。
草が枯れて葉も落ちて散髪したようにスッキリして
日が差すと冬なのに夏を思わせる。
自分で植えた杉は一本もない。
みんな自然に生えてきた。
雑木林にしたくてクヌギを植えたけれど
自分が試みた木はなかなか育たない。
自然に生えてきたものの中から好きなコナラだけを育てようとして
鹿の角こすりに遭ったのち、主役はアラカシだとみてアラカシの薪炭林をめざす。
けれどコナラも持ち直して黄葉がちらほら。信州のように赤く色づくコナラは少ない。
ミヤマザクラが第一テラスの彩り。
紅葉の発色はとても控えめ。
第一テラスの西の果ては、
全く手入れが行き届かず自然のままに放置した場所。
それを内心、手付かずのサンクチュアリと呼んでいるが
荒れている自然なのか、
天然生林になるための過渡期なのか。
この山を手に入れた時、自然のままに森を育ててみたいと思った。
手をかけたつもりが何の効果もないところ
手をかけなくても勝手に森になりそうなところ、さまざまで
断言できることなんて何もない。
尾根道にはアカマツの並木ができ始めている。
やろうと思ってできないまま
雨ざらしのバラックが泣いている。
第二テラスでガマズミを見つける。
もちろん自然に生えてきたもの。
今までうちの山にはコバノガマズミしか見かけなかった。
山の手入れなんてほとんどできていない。
ただ見守っているだけと変わらない。
では森林環境税ができたら国がうちの山を良くしてくれるのか?
見守るしかできなくても国に委ねたくない。
そのための税金も払いたくない。
お金を要求しているのは森林ではなくヒトだ。
荒れているかどうかの判断基準はヒトが定めるものだ。
そして、すでに森林つくり県民税というものを
年に400円支払っている。その上に国が
森林環境税なるものを収めさせようとしている。