Ubuntu 11.10(β)で追加されたパッケージ
Ubuntu 11.10が今月リリースされる予定で、現在β2が公開されています。
パッケージ一覧をUbuntu 11.04と機械的に比較したところ、約4,700パッケージが追加され、約2,400パッケージがなくなっていました。実際にはパッケージ名やパッケージ構成の変更も多く、それを含んだ数字ですが。
追加されたパッケージの中から、目についたものをいくつかピックアップしてみます。パッケージ名など外見を見ただけで、中身は見ていません。あと、同じパッケージ名でバージョンアップされているものは含みません。
- nautilus-dropbox
DropboxクライアントがUbuntuのapt lineから入るようになっていました。といってもクライアント本体はnautilus-dropboxがダウンロードするんですが。
- ubuntuone-installer
Ubuntu OneのクライアントをAPTでインストールして、Ubuntu Oneの設定パネルを起動するツールのようです。通常のデスクトップ版だと、標準でUbuntu Oneクライアントがインストールされるので意味はなさそうですが、軽量環境用なのでしょうか。
- ubuntu-orchestra-*
(仮想)サーバーのプロビジョニングツール、Ubuntu Orchestraが登場しました。
- unity-greeter
- unity-lens-applications
- unity-lens-files
- unity-lens-gwibber
- unity-lens-music
- unity-services
UbuntuのGUIのUnityがいろいろ変更されるのにともない、標準lensも増えてました。
- jenkins
- jenkins-*
- libjenkins-*
継続的インテグレーションのツールのJenkinsが追加されました。
- openjdk-7-*
- icedtea-7-*
OpenJDKが7になりました。
- tomcat7
- tomcat7-*
Java関係ではTomcat 7が入ってました。
- postgresql-9.1
- postgresql-9.1-*
- postgresql-client-9.1
PostgreSQLは9.1に。
- uwsgi
- uwsgi-*
- uwsgi-plugin-*
- python-django-uwsgi-admin
- python-uwsgicc
- python-uwsgidecorators
- libapache2-mod-uwsgi*
- libapache2-mod-ruwsgi*
PythonやPerl、Ruby、JVMなど複数の言語に対応したWebアプリケーションサーバーのuWSGIが追加されてました。
- linux-image-3.0.0-*
- linux-source-3.0.0
Linuxカーネルは3.0ですね。
- xen-hypervisor-4.1*
- xen-docs-4.1
- xen-tools
- xen-utils-4.1
- xen-utils-common
- libxen-dev
Xenが4.1に。Linux 3.0にマージされましたしね。
- cpanminus
- cpan-listchanges
Perlモジュールもいろいろ追加されていますが、cpanminus(cpanm)とcpan-listchangesが入ってました。
- twiggy
Perlのイベント駆動型Web(PSGI)サーバーのtwiggyも追加されていました。
- perlbrew
ホームディレクトリ以下にPerlをインストールするperlbrewがパッケージになっていました。まあ、最初にperbrew installして~/perl5/perlbrewを作り、~/.bashrcとかに設定を追加する必要があるんですが。
- ruby-rvm
同様にホームディレクトリ以下にRubyをインストールするRVMも追加されました。こちらは/etc/profile.d/rvm.shが用意されていて、~/.bashrcとかに設定を追加しなくていいようです。
- ruby1.8-full
Rubyのインストール関係では、ruby1.8、ri1.8、ruby1.8-devをまとめてインストールするためのメタパッケージが追加されてました。そのほか、Rubyもいろいろなライブラリが追加されているようです。
- clojure1.2
- leiningen
Clojureが1.2になって、プロジェクト管理ツール(Mavenフロントエンド)のLeiningenも入りました。執筆時点では、leinコマンドを呼ぶと、jarファイルの名前の違いでエラーになるようでしたが。
- gcc-4.6*
- g++-4.6*
- cpp-4.6*
- gcj-4.6*
- gfortran-4.6*
- gnat-4.6*
- libgnat-4.6*
- gobjc++-4.6*
gccは4.6に。
- gccgo*
- gccgo-4.6*
gcc 4.6で追加されたGo言語フロントエンドも入ってます。
- golang
- golang-*
本家のgolangも追加されてます。
- npm
node.jsのパッケージマネージャのnpmも入りました。
- libjs-jquery-*
Ubuntu 11.04ではlibjs-jquery-*としてはlibjs-jquery-uiぐらいしかなかったのですが、だいぶ増えてます。
- ghc
- ghc-*
- libghc-*
Haskellコンパイラのghcも7になって、パッケージ名が「ghc6」から「ghc」に変わってました。
- yesod
Haskellでいうと、Webアプリケーションフレームワークのyesodも入ってました。
- failmalloc
シブいところで、LD_PRELOADとかでmalloc()を置きかえて、テスト用にmalloc()を失敗させるfailmallocが入ってました。
- git-sh
git-shも。
- twittering-mode
Emacsのtwittering-modeも追加されました。
- cloudfoundry-client
- cloudprint
VMwareのPaaSであるCloud Foundryのクライアントや、スマートフォンなどからインターネット経由で自宅のプリンタに出力するためのGoogle Cloud Printサーバーもありました。
- howm
- jlatex209-bin
- jtex-bin
いちど消えたhowmやjtexが復活していました。jtexはライブラリのjtex-baseはあったんですが。
- qmail-run
- qmail-tools
- dot-forward
- fastforward
qmailのバイナリパッケージが入ってました。本家の開発が止まってるので、あまりおすすめできませんが。
2011.10.11変更:npmを追加
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