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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか」

 ワークマンプラスによって一般向け商品がヒットし続けているワークマンの企業研究本。もともとカインズと同様にベイシアグループ創業者一族の会社らしい。群馬南部周辺の地域にゆかりがあると、いずれもよく馴染みの企業だ。

 本書では、デマンドサイドから、商品開発、原価とサプライチェーン、マーケティング、広報、出店までが語られている。

 一般に成功企業の研究本というと成功したからなんとでも言えるというのはあるんだけど、ガテン系商品のイメージから意外なことに、実はデータ中心とか標準化とかをがんがん推進している企業だという点が面白かった。

 直営店の店長や本社側のスーパーバイザーなどにはExcelによるデータ分析を講習でみっちり教える。SASの統計ソフトも導入している。店舗への仕入れは、過去のパラメータからボタン一つでいろいろな商品を一括発注する完全自動発注システムを導入している。

 デジタル化はここ10年ぐらいの取り組みだが、店舗構成やオペレーションを徹底的に標準化してマニュアル化するというのは昔かららしい。最近では、店舗の方向性や求人などにもA/Bテストを取り入れているという。

 一方で、「ビールとおむつが一緒に売れるからといって、ビールの隣におむつを置かれちゃ困る」というたとえは、ちょっとクスッとした。

 小さなネタだけど、仕事が終わったら帰って休んだほうがいいという考えで、歓送迎会といった社内行事などもしない方針というのも、意外で面白かった。

「アリサ!」全8巻

アリサ!1
アリサ!1
posted with AmaQuick at 2020.07.04
平野 仁(著)
グループ・ゼロ (2019-10-04T00:00:00.000Z)
5つ星のうち4.3
¥198

 1970年代に少年チャンピオンに連載されていたSFアクション漫画「アリサ!」をふと思い出した。女子高生がモーゼル・ミリタリーM1932(弾倉着脱式のフルオート対応モデル)を手に、いくつものパラレルワールドをさすらう話だ。

 調べてみたら、電子書籍化されてたので、買って読んだ。読む前は、今見るとショボかったりするかなと心配してたけど、けっこう面白い。

 記憶以上にアクション漫画してた。画風は、小池一夫原作の作品をいくつか手がけている作者なので、昭和の劇画系。1970年代の作品ってことで、第二次大戦のときに大陸で馬賊をやっていた経験を持つ老ガンマンも登場する。全体的に西部劇っぽくて、特に映画「女ガンマン・皆殺しのメロディ」の影響はモロだった(特訓とか)。あと、ジョジョの星型のアザのネタ元でもあるのかな。

 万人にはおすすめしないけど、「ワイルド7」あたりの昭和ガンアクション漫画が好きな人であれば。

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