「舟を編む」
こんなタイトルのブログだけど、初読。ちなみに、このブログタイトルは2004年に付けたもので、もちろん真似たわけではない(笑)。
大ベストセラーだし映画化もされたし、いまさら付け加えるべき言葉もないけど、やっぱりとてもよかった。
新しい国語辞典を作るプロジェクトを描いた、ヒューマンコメディ。主人公の馬締を中心として、パートごとに視点となる人物を交代して描く。印象的なエピソードがたくさんあるけど、自分としては、ツッコミ役の西岡や岸辺と馬締とのやりとりがいちばん印象に残っている。
いろいろな人が楽しめると思うけど、辞書に限らず本好きをこじらせて本の制作や流通などどこかに関わったことのある人には、より楽しめるんじゃないかと思う。あ、基本的にハッピーな話なので、現実のトラブルを思い出して憂鬱になるようなことはあまりないと思う(笑)。
原作小説に続いて、映画も観た。これもよかった。ありがちな「爆笑映画」「泣ける映画」とかではなくて、「いい映画」。人物描写や時の流れなどを、セリフではなく、当然ながらちゃんと絵で見せている。松田龍平をはじめ(そういえば弟はCMでかぐや姫と夫婦になってたっけ)、配役もそれぞれよかったと思う。
以上、「よかったです」というだけの小並感(小学生並の感想文)。
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「舟を編む」三浦しをん
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。
20...
真っ直ぐな小説でユーモアもあり、とてもたのしく読めました。
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