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本を読む

読書やコンピュータなどに関するメモ

「世間のウソ」

著者:日垣 隆
出版社: 新潮社
ISBN:4106100991

 マスコミなど世の中を中心に言われている「常識」にツッコミを入れるエッセイ集。著者は「買ってはいけない」にツッコんだ日垣氏。

 中国で子供が売られるのが犯罪で、中国の子供が有料で養子縁組されるのが美談とは、これいかに、というようなツッコミが、軽い調子で書かれていて読みやすい。

 ただ、論理の飛躍があったり、それは何のツッコミにもなってないようなという点があったりと、こっちがツッコミをいれるところもある。そういったところも含めて、「改めて自分で考えてみる」ためのドリルに。

世間のウソ
世間のウソ
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日垣 隆
新潮社 (2005/01)
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「「ネットの未来」探検ガイド―時間と言葉の壁を超える」

著者:歌田 明弘
出版社: 岩波書店
ISBN: 4007000999

 Googleあたりの検索を軸に、旬なネットサービスを紹介している書籍。

 一年前に出版されたわけだが、その間にいろいろ状況が変わった部分がいろいろ。

 とはいえ、古くなったことや知っていることが多いのに、読んで楽しめるのは、単に新しいサービスを紹介するだけでなく、その意味を使う意味からうまく論じているところだと思う。

「ネットの未来」探検ガイド―時間と言葉の壁を超える
歌田 明弘
岩波書店 (2004/01)
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「願い星、叶い星」

著者:アルフレッド・ベスター, 中村 融
出版社: 河出書房新社
ISBN:4309621856

 「分解された男」「虎よ、虎よ!」で、知っている人にはとても有名なSF作家アルフレッド・ベスターの短編集。

 「ごきげん目盛り」と「願い星、叶い星」の2編が特に印象的だった。冒頭で読者の興味と好奇心をつかみ、そのままラストまでひきずりまわす。

 ひさしぶりに、ベスターの長編を読みかえしたくなった。

願い星、叶い星
願い星、叶い星
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アルフレッド・ベスター 中村 融
河出書房新社 (2004/10/22)
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「へんないきもの」

著者:早川 いくを
出版社: バジリコ
ISBN: 4901784501

 空飛ぶイカとか、絶対零度にも真空にも耐える虫とか、とにかく「へんないきもの」を紹介している書籍。評判なので読んでみたら、やっぱり面白かった。

 左ページに解説、右ページにイラストというフォーマットで、ちょっとした図鑑っぽい感じ。それも、怪獣図鑑。本当にこんな生き物がいるのかよ、と思わず眉に唾をつけてしまった。ウケねらいの解説文も、うまくツボに来て笑えた。

 ただ、インパクトがある生き物は、ウミウシ系と深海生物系に偏りがちなようだ。地上生物はインパクトではちょい負け。

へんないきもの
へんないきもの
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早川 いくを
バジリコ (2004/07)
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「血だるま剣法・おのれらに告ぐ」

著者:平田 弘史
出版社: 青林工藝舎
ISBN:4883791637

 いやー、凄い劇画を読んじゃったな、と。

 とりあえず、山上たつひこの「鬼刃流転」の元ネタがわかりました。

血だるま剣法・おのれらに告ぐ
平田 弘史
青林工芸舎 (2004/09)
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「仁義なき英国タブロイド伝説」

著者:山本 浩
出版社: 新潮社
ISBN:4106100975

 タイトルどおり、タブロイド新聞のハチャメチャな取材活動や記事を解説する書籍。オビにいわく「そこまでやるか!」。文章も軽妙で、タブロイド新聞の言っていることにツッコミを入れながらおもしろおかしく語っていく。


 ただし、元記事の面白さだけではなく、タブロイド新聞の歴史や、記者や社主の人生などを堀下げてユーモラスに紹介しているところが、この本のウリだと思う。後半は政治とタブロイド新聞の関係についてのエピソードを取り上げて盛り上げる。

 メディアについて興味のある人におすすめ。

仁義なき英国タブロイド伝説
山本 浩
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