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「日経Linux」2017年7月号

日経Linux 2017年 07 月号
日経Linux 2017年 07 月号
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日経BP社 (2017-06-08)

 もうすぐ次号が出るけど、メモとして。

 特集1が「旬なサーバーの作り方10選」(私も執筆に参加しました)。Part 1がベースとなるサーバーの構築で、Ubuntu Serverのインストールと初期設定、自宅サーバーの公開。Part 2が「インターネットに公開する」で、MastodonをDockerで立てる、オンラインストレージのNextcloudを立てる、WordPressからBluemixのWatson NLCを呼び出してカテゴリーを自動判別する、Minecraftのサーバーを立てる。Part 3が「自宅内で利用する」で、食材の賞味期限をSQL Serverで管理してLINEで通知する、写真アルバムのサーバーをLycheeで立ててメモリカードを入れると自動アップロードする、BtrfsでRAIDアレイを作ってRygelでDLNAサーバーを作る。Part 4が「セキュリティを高める」で、strongSwanとunboundでL2TP/IPsec VPNサーバーを立てる、Sophos XG FirewallでUTMにする。Part 5が「IoTを実現する」で、Raspberry Pi Zeroを赤外線学習リモコンにする。

 特集2が、主にUbuntu Japanese Teamのメンバーによる「Ubuntu 17.04徹底解説」。「Ubuntu 17.04 Zesty Zapusが登場」パートがUbuntu 17.04の概要。「Ubuntu 17.04の概要と変更点」が、変更点の紹介。「Ubuntu 17.04のインストール&アップグレード手順のすべて」が、インストール方法のステップ by ステップ説明。「プリンターはドライバが不要に」が、新しい「ドライバレス印刷」の解説。「GNOME版が注目されるUbuntu 17.04のフレーバー」が、Ubuntu GNOME、Ubuntu Budgie、Ubuntu MATEを中心にした各フレーバーの紹介。「次世代パッケージ管理ツール「snap」の意味と使い方」が、snapパッケージとはどのようなもんかの解説。「クラウド向けカーネル「linux-aws」も同時に登場」が、Amazon EC2専用カーネルでどのような変更が加えられているかの紹介。

 特集3が、ステップ by ステップ形式による「ラズパイ工作 超入門」。Part 1が「LEDとスイッチをつないでラズパイ電子工作の基礎を学ぶ」。Part 2が「プロペラ付きDCモーターで強さを変えられる扇風機を作る」。

 特別企画で、クラウド上でクラウド連携を作れるサービス「Codyl Connect」を使う「ラズパイで簡単クラウド連携 カメラ画像やセンサーデータを自動保存 LINEや表計算アプリで結果を表示」。Case 1が「撮影写真をGoogleドライブに上げてLINEで通知し、閲覧可能に」。Case 2が「環境センサーの測定データをGoogleスプレッドシートでグラフ表示」。

 新連載「ラズパイ電子工作お手軽レシピ集」が登場。初回は、センサーボード「Sense HAT」を組み立て、Raspbianのsense-hatパッケージを使って制御する。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、「プログラマ的映画」。取り上げている映画は、「オデッセイ」「アイアンマン」「シン・ゴジラ」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「イミテーション・ゲーム」。

 「最新SELinux入門」連載が、SELinuxが原因で問題になるパターンを解説。ApacheのDocument Rootを変えたら動かない、Zabbix Agentがうまく動作しない、の2パターンとその対応方法を説明している。

 「初心者のためのラズパイサーバー構築」連載がWebサーバーの構築で、Apache HTTP Serverのインストールや基本設定、CGIの利用、PHPの利用、ログの確認。「会話で学ぶ初めてのLinux」連載が、ユーザー管理とグループ管理。「Linux 100%活用ガイド」連載が、Ubuntuを安全に使うために知っておきたい3つ「OSは常にアップデート」「パスワードは正しく管理」「セキュリティ対策ソフトを活用」を解説。「LibreOfficeのデータ処理」連載が、企業の売上や利益率をレーダーチャートやバブルチャートにする。「ラズパイではじめる電子工作」が、A/Dコンバーターによりアナログセンサーの温度センサーを使う。「Linuxで旧型PCを復活! 改二」が、2005年のVaio Type Fを、Celelon MからPentium Mに換装し、PIXEL for PCをインストールし、STEM教育用にMinecraftやScratchを使う。カーネル新機能連載が、データの完全性を検証するdevice mapperの新ドライバー「dm-integrity」。

 巻頭コラムが、2000円台のシングルボードコンピューター「PINE64」、MP3の特許消滅によるパブリックドメイン化、秋月によるPaspberr Piなど用のシャープIGZO液晶。世界のディストロ連載が、WindowsやmacOS風に変身できる「feren OS」。フリーソフト連載が、ChainerをWebブラウザーから使う「CSLAIER」。美女Linuxが、gzip、gunzip、tarによるアーカイブや圧縮。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season5」は、光学ディスクをハッシュ値で判別する方法。ejectコマンドも出てきて、光学ドライブ付きヘルメットをかぶったキャラになってるw

「日経Linux」2017年6月号

日経Linux 2017年 06 月号
日経Linux 2017年 06 月号
posted with amazlet at 17.06.29

日経BP社 (2017-05-08)

 先月に発売された号だけど、メモとして。

 特集1が「Windowsパソコン復活最終案内」。Part 1が「選べる! 三つのコース」はWindows風、Mac風、Android風のLinuxディストリビューション選びで、Windows風がLubuntu(コラムでZorinOSも)、macOS風がelementary OS(コラムでVoyagerも)、Android風がRemix OS for PC(コラムでAndroid-x86も)。Part 2が「完璧! データ&周辺機器移行術で、ファイル、テキスト、マルチメディア、ブラウザー、メール、プリンター、無線LAN、グラフィクスの移行を解説。Part 3が「お薦め! 移行後のLinuxアプリ」で、定番アプリを14本紹介。Part 4が「ハードのアップグレード」で、メモリーの増設、ストレージの増設、グラフィックス強化、USB接続のLANやBluetoothなどを紹介している。Part 5が「移行支援ディスクの使い方」で、付属の移行ディスクを使った移行の方法について。

 特集2が、Windows 10のCreators Updateで強化されたBash on Ubuntu on Windowsの解説「Windows乗っ取り活用大作戦」(私も執筆に参加しました)。Part 1が「始め方」で、Bash on Ubuntu on Windowsを有効にする方法とLinuxのコマンドラインの基礎。Part 2が「Windows版Linuxの活用術」で、WindowsコマンドとLinuxコマンドで連係できるようになったのを利用したワザを紹介。Part 3が「Windows版Linuxの進歩」で、Creators UpdateでのBash on Ubuntu on Windowsの強化点を紹介している。

 特集3が、GPIO・I2C・SPIが使えるインターフェイスICのFT232HLをUSB経由で使う「Linux PCで楽しむ電子工作」。Part 1が、I2C接続の小型LCDをつないでPCの状態を表示する。Part 2が、I2Cで温湿度センサーをつないでサーバーの環境を測定し、Muninでグラフ化する。

 「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」連載が最終回で、これまで扱った機能をまとめる。前月に自作したI2S DACボードを使い、Raspberry PiにVolumioをインストールし、有機ELディスプレイを動かす。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、インプットメソッド。まつもと氏のUnixワークステーション/PCとスマートフォンにおける日本語入力システム遍歴が語られる。

 「Linux 100%活用ガイド」連載が、ストレージの使いこなし。パーティション作成とMBR方式とGPT方式のパーティション、Ubuntuで使えるファイルシステム、LVM。

 「最新SELinux入門」連載が、SELinuxのセキュリティポリシー設定を分析するsesearch、seinfo、semanageの使い方について。実際に近いシナリオで実習する。

 「初心者のためのラズパイサーバー構築」連載が、USBストレージをマウントしてSambaによるファイルサーバーを作る。「会話で学ぶ初めてのLinux」連載が、基本コマンドとシェルの使い方。「LibreOfficeのデータ処理」連載が、スプレッドシートの華といえるピボットテーブル。「ラズパイではじめる電子工作」連載が、人感センサーを使い、測定結果をCSVファイルに出力する。「Linuxで旧型PCを復活! 改二」連載は、2009年のミニタワーPCでドライブを増設してRAID 0を組み、OpenMediaVaultをインストールしてファイルサーバーにする。カーネル新機能連載が、仮想コンソールごとにスクロールバックを使う機能。

 巻頭レポートが、CanonicalのUnityとUbuntu Phone終了、Vine Linux 6.5。世界のディストロ連載が、Ubuntu Budgie。フリーソフト連載が、画面の中でブロックを組み合わせて遊ぶLeoCAD。美女Linux連載が、sysctlによるカーネルパラメータの変更。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season5」は、SSHサーバーの公開鍵認証のメリットと、総当たり攻撃を締め出すfail2ban。

「日経Linux」2017年5月号

日経Linux 2017年 05 月号
日経Linux 2017年 05 月号
posted with amazlet at 17.06.29

日経BP社 (2017-04-08)

 何か月も前に発売された号だけど、メモとして。

 特集1が「安心して使えるフリーソフト」。ネタをメモしておくと、Virtualbox、ConkyLibreOffice、Okular、Dropbox、aobook、Mozc、Skype、GIMP、digiKam、Inkscape、VLC、Audacious、Apache HTTP Server、WordPress、Samba、Nginx、FileZilla、WireShark、Thunderbird、Sylpheed、Eclipse、Visual Studio Code、Android Studio、git-gui/gitk、Vagrant、Ansible、Docker、Chainer、TensorFlow。

 特集2が、軽量デスクトップLinuxの「軽量Linuxベストイレブン」。軽さを追求した「FW」は、省電力ディストロWattOSと、メモリ256MBでも動くPuppy Linux。機能の充実した「MF」は、XfceデスクトップのXubuntu、LXDEデスクトップのLubuntu、macOS風のVoyager、Windows風のZorin OS Lite、XfceをカスタマイズしたLinux Lite。こぼれ球を拾う特化型「DF」が、PC版AndroidのAndroid-x86、オーディオプレイヤー向けのAudiophile Linux、Raspbianのデスクトップ環境をPCで使うPIXEL for PC。サーバー向けの「GK」がNAS用のOpenMEdiaVault。

 特集3が、Raspberry Pi Zeroの「600円ラズパイでハイレゾ音楽&ミニ工作」。Part 1が「携帯音楽プレーヤーにする」で、pHAT DAC PIM138をつないでポータブルオーディオプレーヤーにし、Audaciousでハイレゾ再生や、Shairort Sync、MPDなどを使う。Part 2が「Wi-Fiリモコンカーに仕立てる」で、安価なDCモーターをRaspyで制御し、PyGameでソケット接続してリモート操作する。

 新連載「初心者のためのラズパイサーバー構築」が登場。初回は、サーバーとは何かと、Raspbianでのサーバー基本操作、基本設定。

 まつもとゆきひろ氏の「プログラマのこだわり」連載が、ポインティングデバイス。まつもと氏はトラックポイント+トラックボール派とのこと。

 「ラズパイではじめる電子工作」連載が、スイッチの工作と、RIi.GPIOライブラリでのスイッチの検出、そしてスイッチを入れるとmicroSDカードにRaspbianを書き込むプログラム。

 「最新SELinux入門」連載が、コンテナーからほかのコンテナーへのアクセスやコンテナーからホストOSへのアクセスをSELinuxで止めるしくみと、セキュリティポリシーの設定の要素。

 「会話で学ぶ初めてのLinux」連載が、Ubuntuのデスクトップ画面の説明と、デスクトップアプリ、サーバーアプリ、コマンドの実行。「Linux 100%活用ガイド」連載が、GNOME端末の操作や、ほかの端末アプリであるTerminator、Guake、Sakura。「LibreOfficeのデータ処理」連載は、Calc上での文字列処理。「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」連載は、I2S DACボートの自作。「Linuxで旧型PCを復活! 改二」連載は、HP Pavillion dv6(2012年)のディスクをSSDに換装して、elementary OSをインストールする。カーネル新機能連載が、stat()を拡充したstatx()。世界のディストロ連載が、国産古参ディストロPlamo Linux。

 巻頭レポートが、Ubuntu 17.04β、Wine 2.0/2.4、Skype for Linux Beta。フリーソフト連載が、壁紙や格言をインターネットから取得する壁紙チェンジャー「Variety」。美女Linux連載が、adduser、addgroup、gpasswd。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season5」は、認証ログでsudoの実行ログを確認する話と、zgrep。

 あと別冊付録で、過去の特集や連載をもとにした「春からはじるめLinuxマスター コマンド入門」。

「日経Linux」2017年4月号

日経Linux4月号
日経Linux4月号
posted with amazlet at 17.06.29

日経BP社 (2017-03-08)

 何か月も前に発売された号だけど、メモとして。

 特集1がRaspberry Pi Zeroを扱った「600円ラズパイがやってきた!」。Part 1が準備編で、必要な周辺機器やピンヘッダーなどを紹介。Part 2がデスクトップ編で、Raspbianをインストールしてシステムを更新し、不要なサービスを止めるなどの軽量化をする。Part 3がサーバー編で、USBハブでUSBメモリーと有線LANを追加し、Raspbian Liteをインストールし、Sambaでファイルサーバーを構築し、NginxのRTMPモジュールで動画ストリーミング配信サーバーを構築する。Part 4が周辺機器編で、Bluetoothドングルをつないで、Bluetoothのキーボードやマウス、スピーカーやヘッドホンを接続する。Part 5が電子工作編で、カラーセンサーで周囲の色を調べてそれに応じた音楽を鳴らす音楽プレイヤーを作る。Part 6が人工知能編で、Bluemixクラウド上のNode-REDで開発したIoTサーバーでWatsonの翻訳APIを使い、Raspberry PiのWebページから呼び出す。Part 7が自作基板編で、HAT風ボードとして有線LANボードを自作する。

 特集2が「Linuxの始め方30」。ネタをメモしておくと、Ubuntuをライブ起動で試す、VirtualboxやVMwareの仮想マシンで動かす、Docker Toolboxを使ってDockerでさまざまなLinuxを動かす、Bash on Ubuntu on Windowsを使う、JavaScriptによるLinuxエミュレーターをWebブラウザーで動かす、Macでhomebrewを使ってGNUツールを動かす、XLinuxでiPhone上でLinuxを体験、GNURoot DebianでAndroid内でDebianを動作、不要になったPCにUbuntuをインストール、デュアルブート、外付けドライブにインストール、Macでのデュアルブート、さくらのVPSやAWSでUbuntu、Raspberry Pi、Chromebook、Linuxプリインストールサーバー、System76などの海外のLinuxプリインストールPC、各種公式サイト、各種Linuxニュースサイト、LPI-Japanの教科書、スマートフォンのLinux学習アプリ「リナすた」「Linuxファイル操作コマンド問題集」、Linux系フォーラム、イベントや展示会、スクール、UbuntuのLaunchpad。

 特集3が、旧型PC復活ネタの特別版「LinuxでPC復活実例4パターン」。4種類の王道パターンとして、Core 2 DuoノートでUbuntu、省スペースデスクトップをUbuntu Serverでサーバーに、非Intel CPU(VIA)にLubuntu、液晶一体型PCにLinux Mint Cinnamonを入れてネットPC兼ファイルサーバーに、を解説している。

 今回は新連載が多数。そのうち、先月までの連載の仕切り直しも多い。

 まつもとゆきひろ氏の新連載「プログラマのこだわり」が登場。毎回、こだわりのアイテムを1テーマとりあげるエッセイで、今回はキーボード。まつもとゆきひろ氏は、わざと日本語キーボードを選んでUSA配列にして使うらしい。

 新連載「最新SELinux入門」も登場。第1回は、SELinuxによって得られる効果や、SELinuxの基本的な仕組みを学ぶ。従来から使われているTEのほか、コンテナーや仮想マシンを分離するMCSについても。

 新連載「会話で学ぶ初めてのLinux」は、前回までのLPIC連載の位置づけで、会話形式でLinuxに入門する。初回は、Linuxとは何かについて。最後にLPICなどの試験の紹介。

 新連載「Linux 100%活用ガイド」は、前回までのLinuxステップアップ講座連載の位置づけ。今回はメッセージツールがテーマで、新Skype for Linux Alphaと旧Skype for Linux、ChromeアプリによるLINE、コマンドからのLINEメッセージ送信、Slack、HubotによるSlakc Botの作成。

 新連載「LibreOfficeのデータ処理」は、前回までのLibreOfficeお役立ち機能連載に相当。今回は、Calcで大量データを集計する方法で、条件による並べかえや、オートフィルター、チェックボックス、リストからの入力。

 新連載「ラズパイではじめる電子工作」の第1回は、LEDをブレットボードで接続してPythonから点灯や消灯する。

 新連載「Linuxで旧型PCを復活! 改二」は、おなじみの旧型PC復活ネタの新シリーズ。今回は2003年モデルのVAIO Z1(PAE非対応のPeitium M)にPuppy Linux Tahrpupをインストールする。

 美女Linux連載も仕切り直しで、今回はfindによるファイル名検索や、grepによるファイル内の検索。

 「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」連載は、500円代の有機ELディスプレイをI2C接続して、日本語フォントを使って曲名などを表示する。

 カーネル新機能連載が、KVMでのFXSAVE/FXRSTOR命令対応。世界のディストロ連載が、KDEを採用したNetrunner。

 巻頭レポートは、Raspberry PiをノートPC化するキット「Ti-Top」国内発売、Creators Update目前にWindowsアプリを起動できるようになったWindows Subsystem for Linux、KDE Plasma 5.9とそれをベースにしたKDE neon新版、Raspberry PiのGPS拡張ボードGPSCAP、Ogaki Mini Maker Faire 2016でのRaspberry Pi展示。フリーソフト連載が、執筆に集中できる全画面ワープロ「FocusWriter」。

 みんな大好き「#!シス管系女子」もSeason5が開始。今回はインターネットに開いたsshサーバーを安全にするためのPermitRootLoginや公開鍵認証の設定、ポート番号の変更。

「日経Linux」2017年3月号

 半年ぐらい前に発売された号だけど、メモとして。

 特集1が、AIっぽい技術を実用用途に使う「誰でもできる人工知能30」。Part 1が「写真や画像を想像」で、chainer-goghに絵を描かせる、Torchで白黒画像をフルカラーにする、waifu2x-converter-lglslで画像を拡大、Deep Dreamで画像を幻想的に加工、Girl Friend Factoryで人物画像を自動生成。Part 2が「全体を認識して当てる」で、NVIDIA DIGITSで画像認識、dlibで顔の器官検出、word2vecで単語を類推、ImageNetで写真に写っているものを判別、Quick, Draw!で手書きイラストを採点。Part 3が「気が利く秘書役になる」でAutowareで自動車の自動運転を体験、MMDAgentの対話エージェント、Chainer+しょぼいカレンダーでアニメを推薦、Magentaで作曲、Logojoyでロゴマークを作成、SENSYで服のコーディネートを提案。Part 4が「会話を楽しむ」で、Twitterボット作成、ロイディでIRC人工無能、ALANで人工無能、Zo aiで英語チャット、AI少女 ひとみで音声対応チャットボット、りんなと会話。Part 5が「ゲームの達人になる」で、DQNでPONゲームを理解、DeepMind Labで3D迷路を解く、Universeでドライビングを自動学習、技巧で将棋AIを作る。Part 6が「手軽に学習する」で、CSLAIERで手軽にディープラーニング、Kurでプログラミング不要の深層学習、AI特化LinuxディストリビューションのAI Linux、Amazon EC2のGPUインスタンス。

 特集2が「今年ブレイクするフリーソフト厳選29」(私も執筆に参加しました)。ソフト名だけメモしておくと、Unity 8、Ubuntu Budgie、Audacious、Clementine Music Player、OpenShot Video Editor、Kdenlive、HandBrake、Brave、Corebird、Ramme、Inkspace、rg(ripgrep)、emoj、Zstandard、PowerShell、Neofetch、FreeOffice、LXQt、Fluentd、osquery、GoAccess、Redash、Infer、Clair、Visual Studio Code、Rust、IFTTT Button widget、Simple Docker UI、Ofelia。

 特集3が「Linux&カメラ 120%活用術」。Part 1が静止画で、Shotwellによる写真管理、Gimpで加工、darktableでRAW現像。Part 2jgaアクションカメラで、Shotwellによる管理、Kdenliveによる映像編集、MEncoderでタイムラプス合成、OBSでライブ配信。Part 3が全天球カメラで、ポータブル・パノラマプレイヤーで表示、Spatial Mediaでメタ情報を付加、GIMP+exifcutterでメタ情報を保持して編集。

 特別企画が「ラズパイ似のOrange PiでLinuxを動かしてみた」。Orange Pi PC 2について、製品構成や情報源を紹介し、周辺機器を揃え、8種類の公式イメージからUbuntu XFCEをインストールし、環境を構築し、GPIOでEDを制御し、Orange Pi PC 2用SDKでカーネルをビルドする。

 連載の最終回が一気に6つ。多くは次号からの仕切り直しだけど。

 まず、「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」連載が最終回で、コマンドラインの使い方。端末と仮想コンソール、ls、pwd、cd、cp、mv、rm、mkdir、apt-get、Bashの補完を解説。

 LPIC連載も最終回で、シェルスクリプトの使い方。source、実行権限、変数、引数、出力、if、test、case、read、for、seq、whilte、関数定義を解説。

 Linuxステップアップ講座連載も最終回で、プログラムを自動実行する方法。「自動起動するアプリケーション」、cronの個人用設定とシステムワイド設定、GNOME Scheduleを解説。

 LibreOfficeお役立ち機能連載も最終回で、一味違うスライドの作り方。スライドマスターとテンプレート、写真の挿入、表やグラフ、図のアニメーション、スライドのノート、クリップアートの増やし方。

 「ラズパイ誰でも簡単プログラミング」連載も最終回。pigpioでリモートからGPIOを操作して、LEDやサーボモーター、センサーを制御し、Webカメラと組み合わせる。

 LinuxでPCリノベーション連載も最終回。ThinkPad X220iを、外装の傷を修復し、mSATA SSDを追加し、Ubuntu 17.04の開発版をインストールし、Unity 8を試す。

 「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」連載は、I2SインターフェイスでSoCから直接音声を出力する方法。I2S DACボードを接続してVolumioやRaspbianで有効にしてハイレゾオーディオを再生する。カーネル新機能連載が、カーネル4.10からのnftablesのステートフルオブジェクト。世界のディストロ連載が、各種サーバーを簡単に立てられるNethServer。

 巻頭レポートは、Bash on Ubuntu on WindowsでopenSUSEを使うハック、LibreOffice 5.3、CES 2017、軽量ディストリビューション「Quirky 8.1.6」(私が書きました)、Raspberry Pi Zero用のピンヘッダー「GPIO Hammer Header」。フリーソフト連載が、軽量ミュージックプレイヤー「Sayonara Player」。美女Linux連載がcronによる自動実行。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、rsyncでリモート側もroot権限で実行するため、--rsync-pathやsudoers編集をする。今回はボケなし。

 あと別冊付録も「シス管系女子 特別版」。単行本に入っていた誕生編と、作者Piro氏が選ぶお進めの一本としてログファイルをパイプで処理する話、シス管系女子の歴史、Piro氏が運営する関連サイト/アカウント。そして目的別セレクションとして、「リモートアクセス」「テキスト編集」「システム障害調査」「シェルスクリプトと自動実行」の4テーマごとにいくつかのエピソードを再掲載している。さらに未掲載エピソードとして、技術書典で配布した「コマンド操作でファイルを移動・コピーしたい」も掲載。

「日経Linux」2017年2月号

 半年ぐらい前に発売された号だけど、メモとして。

 第1特集が「ラズパイ 2017年式入門」で、PC活用編、サーバー編、電子工作編の3パートかななる。まず最初に各モデルを紹介する買い方ガイド。PC活用編が、キーボードやモニターなどの取り付けに始まり、Raspbianインストール、日本語などの初期設定、付属アプリ紹介、追加アプリの紹介、Lubuntu 16.04 LTSのインストール。コラムでタッチパネルによるタブレット化。サーバー編が、Raspbian Liteインストール、SSH設定、Apache httpdインストール、WordPressのインストールと初期設定、ダイナミックDNSの設定と外部公開、押しボタンによるシャットダウン機構の追加。電子工作編が、全体の概要、はんだ付け入門、ブレッドボード入門、テスター入門、電子工作用Pythonライブラリ、温湿度・気圧センサーからの値の取得、LEDのための抵抗値の求め方、光センサーと分圧回路による明るさ判別。

 ちなみに、付属DVD-ROMにRaspberry Pi電子工作動画あり。

 第2特集が「Linux中級者へのメソッド45」。Part 1がインストール編で、デュアルブート、起動オプション、通常リリースとLTS、HWE、Debian、Fedora、CentOS。Part 2がアプリケーション編で、Ubuntu Software以外のUbuntuソフトウェアやApp Grid、PPA削除、独自ビルド、設定ファイルの管理。Part 3がコマンド編で、nanoとvi、sudo、man、エイリアス、シェルの補完、標準入出力。Part 4がサーバー編で、SSHの公開鍵認証、cron、平日休日判定(ちなみに拙作jpholidaypが使われてました)、LVM、phpMyAdmin、mod_rewrite。Part 5がトラブル編で、LibreOffice、仮想コンソール、lightdm再起動、バックアップ、ログ、top。

 第3特集が「PCオーディオはLinuxにお任せ。AsunderやRubyripperによるリッピング、ハイレゾ音源の入手、spekによる音源の比較、USB-DAC/DDC、Audaciousによる再生、lowlatencyカーネルなど。最後にPCオーディオ向けLinuxディストリビューションとして、Ubuntu StudioAV Linux、AudioPhile Linux、VortexBox、Voyage_MPD、Volumio、Light MPDを紹介している。

 特別企画で「ハードウェアによる高速動画エンコードを体験しよう」。IntelのSandy Bridge以降で組み込まれた動画ハードウェアエンコーダーIntel Quick Sync Video(QSV)を、プロプライエタリなIntel Media Server Studio(MSS)によって使う方法を解説している。LinuxカーネルにMSSのパッチを当て、MSSをインストールし、libdrmとlibvaを差し替える。そのうえでQSV対応のffmpegをビルドして動画を変換する。

 中井悦司氏の「Python & Jupyterでデータ解析入門」が最終回。データ解析で例題によく使われるタイタニック乗員データを使い、データの前処理や、データの取り込み、ビジュアライズ、グラフによる相関関係の図示、機械学習によるデータ予測を実習する。

 「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」連載が、トラブルへの対処。タスクマネージャによるプロセスの確認、システムモニター(gnome-system-monitor)によるディスク使用量などの確認、システムログ(gnome-system-log)によるログの確認、タスクの終了、ディスクを空ける方法、BaoBabによるディスク使用量の解析、ネットワーク・ツール(gnome-nettool)によるネットワークの状態確認、再起動、日本語入力の切り替え。

 Linuxステップアップ講座連載が、ゲームで、AisleRiotソリティア、マインスイーパ、GNOME上海、数独、Ubutuソフトウェアでの追加を紹介し、ゲームパッドを設定し、QJoyPadでゲームパッドにキーを割り当て、プロプライエタリなグラフィックドライバを追加し、glmark2で描画性能をテストし、Steamをインストールする。

 LPIC連載がシェルの活用で、ワイルドカード、環境設定ファイル、エイリアス、標準入出力、リダイレクト、パイプ、xargs、tee。LibreOfficeお役立ち機能連載が、Calcのグラフを極めて2軸グラフを操作する。「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」連載は、Volumioをインストールして、上海問屋のUSB-DACでハイレゾ音楽を再生する。「ラズパイ誰でも簡単プログラミング」連載は、USBカメラからpygame.cameraで撮影するプログラムを作り、LEDでカウントダウンする機能を追加する。

 LinuxでPCリノベーション連載が、ディスク欠品の2011年のノートPCで、USBメモリからChromium OSを動かす。カーネル新機能連載が、カーネルのスタックの場所を変えてオーバーフロー対策するvirtually mappedカーネルスタック。世界のディストロ連載が、メディアセンターのKodiディストロであるOpenELEC。

 巻頭レポートは、RaspbianのPC版である「Debian+PIXEL」(私が書きました)、Raspberry Pi財団創設者のEben Upton氏インタビュー、Linuxカーネル4.9、Orange Pi。フリーソフト連載がAtomエディタ。美女Linux連載が、awkによるフィールドの抽出。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、社外からアクセスできるサーバーからさらにトンネルを張って、社内サーバーにアクセスする方法。

「日経Linux」2017年1月号

 去年に発売された号だけど、メモとして。

 特集1が、(Bash on)Ubuntu on Windows(Anniversary Update版)などを解説する「Windows版Linux超活用」(私も執筆に参加しました)。Part 1が、Ubuntu on Windowswとは何かを対話形式で解説する。Part 2が、Ubuntu on Windowsを有効にする方法や、ConEmuやXmingをインストールする方法について。Part 3が、Ubuntu on Windowsでできるワザを1ネタ1/2〜1ページずつで紹介している。Part 4が、Linuxのコマンドの基礎を解説。Part 5が、Window上のVirtualBoxでUbuntuを動かす方法について。コラムでInsider Preview Programでの最新版についてと、Windows 10評価版について。

 特集2が「GoogleをLinuxで使い倒す」。Part 1が、UbuntuのオンラインアカウントにGoogleアカウントを設定して、Evolutionで連絡先を使い、DashやShotwellからGoogleフォトを使い、GoogleドライブをNautilusやgoogle-drive-ocamlfuseから使う。Part 2がGoogle製フリーソフトで、Google Chrome、Google Earth、Chromium OSを紹介する。Part 3が、TensorFlowをインストールしてサンプルを動かす。

 特集3が、小笠原徳彦氏による「インクジェットプリンター設定のコツ」。Linuxでのプリントの仕組を解決したあと、エプソン、キヤノン、ブラザー、日本HPそれぞれのプリンターの設定方法を解説する。コラムで、CUPSのWebUIでリモートから設定するときの注意点を解説。

 特別企画がFedora 25について。主なソフトのバージョンや、主な新機能(ソフトのバージョンを中心に)、インスール方法、初回ログイン時の初期設定、MozcとChromeのインストールを説明している。

 新連載「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」が登場。初回は、Raspbianのインストール、無線APとしての設定、Bluetooth設定、MPDのインストール。コラムで、A+/B+以降のRaspberry Piのオーディオ出力に通常の3極プラグを差し込んではいけないという話。

 もう1つ新連載「ラズパイ誰でも簡単プログラミング」も登場。初回は、IDEとしてPyCharmをインストールし、プロジェクトを作成し、LEDとスイッチをつないでgpiozeroから制御する。

 中井悦司氏の「Python & Jupyterでデータ解析入門」が、円の面積をモンテカルロ法で計算する方法と、積分と微分の原理を動画で再現する方法。コラムでフーリエ級数を動画で体験する方法も。

 「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」連載が、Windowsとの連携。Windowsの共有フォルダにPCManFMでアクセス、Raspberry PiにSambaを入れてWindowsからアクセス、DLNAサーバーRygelを入れてWindows Media PlayerやVLCからアクセス、ReminnaでWindows画面にアクセス、Raspbianにxrdpを入れて画面にWindowsからアクセスする方法。

 LPIC連載が、ファイルシステムについて。VFSとiノードから始まり、ディレクトリ構成、mkfs、mkswap、mont、swapon、/etc/fstabを解説する。Linuxステップアップ講座連載が、パッケージ管理で、debパッケージの概要やaptコマンド、apt-fileコマンド、dpkgコマンドについて。LibreOfficeお役立ち機能連載が、年賀状の差し込み印刷。LinuxでPCリノベーション連載が、Core 2 Duo世代のミニPCに、USBタイプのNICを増設して、ClearOSでUTMにする。カーネル新機能連載が、Dirty COW脆弱性対策のメモリチェックコード。世界のディストロ連載がKNOPPIX。

 巻末レポートが、Zorin OS 12、Linux版SQL Server、独自開発のRaspberry Pi向けOS「Minoca OS」、Raspberry Piを警告灯にする「Crystal Signal Pi」。フリーソフト連載が、円形のランチャー「Gnome-Pie」。美女Linux連載が、パーミッションの概念と、chownやchmodによる操作について。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、rsyncの--deleteによる同期と危険性について。あ〜あ、やっちゃった。

 別冊付録として、過去のカーネル関連記事をまとめた「Linuxカーネルが全部わかる本」も付いてきた。たぶん、私が過去に書いた分も入っていると思う。

「日経Linux」2016年12月号

 去年の号だけど、メモとして。

 特集1が「ズルいLinux活用48本」(私も執筆に参加しました)。Part 1が「お家をスッキリ整理」で、バーコードから書籍リストを作る、パスワードを自動生成、UbuntuにPPAを追加、LVM、ソフトウェアRAID、nohupでバックグラウンド処理、xdg-openで開く。Part 2が「デジタル秘書で省力化」で、cronからTweepyでツイート、テレビ王国から録画予約、KeePass2、CloudPrint、特定メールアドレスからのメールをMailnagで通知。Part 3が「面倒な家事を肩代わり」で、WordPressでブログ、クックパッドからレシピをランダム表示するスクリプト、SoaS&Edubuntu、Raspberry Pi+赤外線センサーからツイート、udevルールでUSBメモリー挿入を検知してファイルをコピー。Part 4が「趣味が広がるマル得テク」で、MagentoによるECサイト、ギターエフェクトRakarrack、古典シンセサイザーを再現するmonoBristol、CDリッピングのabcde、地球外生命体探しのBOINC。Part 5が「英語&ITをスキルUp」で、Ankiによる暗記法、Python IDEのPyCharm、ポップアップ辞書GoldenDict、インデックス検索Recoll、マインドマップのXMind、公開VMイメージを配布するOSboxes、分散コンパイルのdistcc、個人用WebフィルタリングのDansGuardian。Part 6が「手早くお仕事早帰り」で、LibreOffice CalcとWriterによる差し込み印刷、mogrifyによる画像変換、Docker、pdftk、HUD、Pandoc、NetworkManagerによる無線AP作成。Part 7が「コマンドが10倍速く」で、pecoによる履歴検索、bashの前方一致検索有効化、bashのyank-last-arg、コマンドラインでパス名を覚えるfasd、trash-cli、sed、rename、bashのglobstar、日本語ファイル名のNFD→NFC変換、bashのエイリアス、GNU parallel。

 特集2が「最新Ubuntu 16.10で知るLinuxの近未来」。冒頭が、16.04 LTSと16.10にまつわるリリースサイクルの話。Part 1が、Ubuntu 16.10の進化で、Unity 8、GNOME 3.22アプリの大幅採用や、Nautilus 3.20による大きな変化、グラフィカルセッションでのsystemdの採用、netplanによるネット設定管理、Linux 4.8など。Part 2が各種フレーバの紹介で、Ubuntu MATE、Ubuntu Studio、Ubuntu GNOME、Kubuntu、Xubuntu、Lubuntuを紹介。Part 3が開発中の機能で、Unitiy 8や、LubuntuのLXQt、budgie-remixフレーバー、32bit版ISOの廃止予定、Snapパッケージについて。Part 4が、インストールのハウツー。

 特集3が「ラズパイOS大図鑑 13」。公式のRaspbian、Ubuntu MATE&Ubuntu、CentOS、Fedora(イメージ作成が必要)、Chrome OSのRaspberry Pi版のChromiumRPI、FreeBSD、メディアセンターKodi用のOSMC、音楽プレイヤーOSのVolumio&Moode Audio Player、NASのOpenMEdia Vault、複数のRaspberry Piを教育用に使うPiNet、Webアプリ開発体験のCoderを紹介している。

 特別企画として、「機械学習を活用 ロボットアームでから揚げを盛り付ける」が掲載。TensorFlowの機械学習でから揚げを画像認識し、皿は背景差分とハフ円変換で認識し、ロボットアームでから揚げを皿に盛り付ける。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が最終回で、あとがきと落ち穂拾い。改めて連載の目的として言語のデザインを上げ、連載の毎回のテーマをふり帰る。そして、連載で考察した言語Steemについて、概要や初期からの反響、連載中の進化を紹介。連載で扱えなかったこととしてGCを上げ、NaN Boxingを使ったlibgcによる実装を語っている。最後に書籍化について触れていて、12月に「言語のしくみ」として発売された。

 Raspberry Pi+AWSでIoT連載も最終回。Amazon API GatewayとAWS Lambdaでデータ取得APIを作り、さらにElasticsearchによる検索や、CloudWatchによる可視化に対応する。

 中井悦司氏の「Python & Jupyterでデータ解析入門」が、Matplotlibのanimationモジュールを使った物理シミュレーションの動画(グラフ)。ランダムウォークに、物体の放物線、モンキーハンティング、打ち上げ花火を動くグラフにする。

 「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」連載が、標準アプリとしてファイルマネージャーやChromium、LibreOfficeを解説し、さらにテキストエディタや電卓、画像ビューアー、PDFビューアー(Xpdf)、アーカイバーを紹介している。

 LPIC連載が、ターミナルの使い方と、コマンドライン、パス、カレントディレクトリ、コマンドの種類、環境変数、入力補完、コマンドヒストリー、キーバインドについて。Linuxステップアップ講座連載が、Ubuntu上のVirtualBoxでほかのOSを実行する方法。LibreOfficeお役立ち機能連載が、LibreOffice Calcでの端数の丸め機能。PCリノベーション連載が、Mac Pro(Early 2008)をベースに、ファームウェアをアップデートし、rEFInd BOot Manager」を入れ、elementary OSをインストールする。カーネル新機能連載が、Dockerで使われるOverlayfsのSELinux対応。世界のディストロ連載が、Ubuntuベースの軽量ディストロLinux Lite。

 巻頭レポートが、Fedora 25、「みんなのラズパイコンテスト2016」結果、Red Hat Forum 2016 TokyoのCEO会見レポート(私が書きました)、さくらのIoT Platform β。フリーソフト連載が、SnapやAppImage(あるいはDocker)と同様にアプリに依存ソフトを同梱するパッケージシステムFlatpack。美女Linux連載が、USBメモリーの自動マウントや手動マウント。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、rsyncの--update --times。1コマだけ「マンガでわかるGit」の紹介ありw

「日経Linux」2016年11月号

 去年の号だけど、メモとして。

 別冊付録として、「ラズパイマガジン ビギナーズ」が付いている。「ラズパイマガジン」などの記事を再収録して(私が書いた記事も入ってます)、ラズパイの入門から、デスクトップとしての使い方、簡単なサーバーの立て方、Q&A、フリーソフト紹介、電子工作入門をまとめている。

 特集1が、古いPC復活ネタの「捨てるPC 捨てないPC」。Part 1が「捨てるPCの見分け方」で、Linuxを動かすのに問題となる点を説明し、Ubuntuをインストールする。Part 2は、VAIO type PにLInux Mint MATEをインストールし、PulseAudioを無効化し、Audaciousでハイレゾ音源を再生する。Part 3は、PowerBook G4のメモリーを交換し、Lubuntu PCをインストールし、日本語入力や電源管理、無線LANアダプター、マウスとトラックパッドに対応し、UIをXfceに変更する。Part 4は、ThinkPad X40をもとに、メモリーを交換し、Mini-PCI無線LANアダプターを追加して、wattOSをインストールし、日本語過し、powertopで電力を使っているプロセスを調べる。Part 5はPC再生のための知識で、メモリー交換や、HDDのS.M.A.R.T.チェック、パーツ交換、SSDへの交換、へたったバッテリーの交換、無線LANやBluetoothの追加、バックライト交換、PXEインストール、32ビットやPAEの対応、インストール時の起動オプション。Part 6は、PCを手放す方法と、ストレージを完全消去する方法。

 特集2が「お悩み解決! LAN&Wi-FI」。Part 1がトラブルシュート方法で、ドライバの調べ方と入れ方、LinSSIDによるWi-Fi電波確認、iperf3による計測、speedtest-cliによるインターネット速度計測、netdiscoverによるLAN内の機器探査、gome-nettoolによる各種情報の表示、Ubuntuのネットワーク設定について。Part 2がコマンド編で、nmtuiによる設定とnmcliによる設定を説明し、pingやip neighなどによる調査方法を紹介。

 特集3が「バックアップの冴えたやり方」(私が書きました)。Part 1が準備編で、バックアップ先の用意から、3-2-1ルール、差分バックアップと増分バックアップについて。Part 2が実践編で、Déjà Dupによるバックアップ、cpやrsyncによるバックアップ、tarによるバックアップについて。Part 3がディスクのクローンで、ddやClonezilla。Part 4が、AWS S3へのバックアップで、IAMユーザーを作ったあと、Déjà DupとAWS CLIからS3にバックアップする。

 LPIC連載が「基礎知識が身に付くはじめてのLinux学習」として新連載。第1回は、Linuxの概要と、今後の連載の進め方、Linux学習の進め方について。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、ターミナル上でのグラフ表示。CUI(TUI)のエスケープシーケンスでいろいろ表示する方法を解説してから、Streemにグラフ表示関数を追加する。

 中井悦司氏の「Python & Jupyterでデータ解析入門」が、乱数シミュレーションで学ぶ確率論。randitノ使い方を学び、大数の法則をシミュレーションし、コインの表裏ギャンブルをシミュレートし、簡単な株式投資シミュレーションを試す。

 「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」連載が、Raspbianのデスクトップ概要と、アプリの起動、メニューのカスタマイズ、パネルのカスタマイズ、日本語入力のカスタマウジ、システムの設定、ソフトウェアの追加・削除、ネットワークの設定、オーディオの設定、キーボードとマウスの設定、Bluetoothの設定

 Raspberry Pi+AWSでIoT連載が、照度センサー&人感センサー+Raspberry Piで人がいるかどうかを検知し、AWS Lambda経由で、リモートのRaspberry PiのLEDを点灯するしくみ。

 Linuxステップアップ講座連載が、Markdownの基礎と、Pandocによる変換、AtomによるMarkdown編集、Rabbitによるプレゼン、Marpによるプレゼンについて。LibreOfficeお役立ち機能連載が、SUMやAVERAGE、IF、〜IFなどの統計関数について。PCリノベーション連載が、Core 2 Duo世代のCeleronを搭載したLenove ThinkCentreを、Core 2 Duo E7500/E8400に換装し、Fedora 24をインストールし、さらにその上でVMware Playerを動かす。カーネル新機能連載が、/dev/urandomの高速化やNUMAスケーラビリティ改善、ハードウェア乱数生成器での高速化、Hyper-V対応について。世界のディストロ連載がScientific Linux。

 巻頭レポートが、Ubuntu 16.10β2、RaspbianのPIXEL Desktop、Vim 8.0、elementary OS 0.4。フリーソフト連載が、歌声合成ソフトSinsy。美女Linux連載が、findとlocate。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、リモート側からSSHトンネルを張る方法。それにしても人まで転送できるとは(笑)。

「日経Linux」2016年10月号

 去年の号だけど、メモとして。

 特集1が「Linuxサーバー遊び方100パターン」。Part 1「自宅で楽しめるサーバー20」は、ufw、Samba、x11vnc、xrdp、SSH、Universal Media Server(UMS)、forked-daapd、MediaTomb、GPS将棋+shogi-server+将棋所、CUPSのリモート共有、Squid、Piwigo、Webmin、monitによるメール通知や書き換え検知、mdadmによるソフトウェアRAID、UrBackup、DDNS、cron、NetworkManagerによるWi-Fi AP作成。Part 2「自分が便利なサーバー20」が、SSHの公開鍵認証、strongSwanによるVPNサーバー、Nextcloud、BitTorrent Sync、Tigervnc、dnsmasq、Transmission、VirtualHere、munin、ntop、PowerTop、smartmontools、Wake on LAN、sshfs、Sophos Anti-Virus for Linux Free Edition、Vagrant、dhcpd、Shell In A Box、Fess、tmux。Part 3「みんなに魅せるサーバー20」が、Wordpress、Drupal、Motion、Nginx、公開掲示板付き電子私書箱「2」、MediaWiki、Friendica、Lychee、Tiny Tiny RSS、CS-Cart、Postfix、Dovecot、SpamAssasin、vsftp、Nginxによるロードバランサー、H2O、ngIRCd、tDiary、csgoserver、Let's Encrypt。Part 4「スキルに活きるサーバー20」が、Wireshark、tc、NetworkManagerによるボンディング、Zenmap、Gitweb、MySQL、rsyslog、logsniffer、LVM、NFS、supervisor、OpenNTPD、Docker、OpenStack、quota、pam_cracklib、Cowrie、AppArmor、ip。Part 5「企業でお得なサーバー20」が、Apio、concrete5、Vulus、GitLab、SuiteCRM、Booked、OTRS、LimeSurvey、Rundeck、Nagios、Zabbix、Centreon、Asterisk、Apache Directory、Odoo、MosP、Redmine、Endial Firewall。

 特集2がUbuntuの初期設定やおすすめ設定を解説する「Ubuntuは初期設定で使うな」。Part 1が「インストールしたら絶対にやるべき設定ベスト9」で、Umingフォントによる動画サイト文字化け対策など。Part 2が「DashやLauncherなどデスクトップ画面を使いやすく」で、標準GUIの設定変更。Part 3が「標準アプリのイライラを解消して作業をスムーズに」で、LibreOfficeやGeditの設定変更。Part 4が「余計なサービスやアプリを省いて軽量化」で、サービス停止やデスクトップ環境変更など。Part 5が「初期設定では何もない! セキュリティ設定を強固に」で、ClamTKやGufw。

 特集3が「Raspberry Piを小さなガジェットにしよう」。小型グラフィックLCDのAQM1248AをRaspberry Piに接続し、ライブラリーを入れて文字やメニューを表示し、USB機器の状態をLCDに表示する。

 特別企画が、Windows 10 Anniversary Updateに入ったBash on Ubuntu on Windowsを解説する「Windows版Linuxの始め方」(私が書きました)。有効にする方法や、起動、2種類のファイルシステム、コマンドの基礎、ConEmuによる日本語表示を解説。さらに、Windows環境の利用例として、ImageMagickによる画像変換や、Pandocによる文書変換、Xアプリの実行を説明する。

 新連載「経験値ゼロからのRaspberry Pi超入門」が登場。第1回は、Raspberry Piの概要とLinuxの概要、本体と周辺機器の揃え方、NOOBSによるRaspbianのインストール、Raspbianの起動、日本語対応、電源オフを説明。

 「楽しいラズパイプログラミング」が最終回。LCDと人感センサーを組み合わせて、人がいるとLCDに自分のIPアドレスを表示する。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、乱数について。乱数の基礎から、疑似乱数の評価、疑似乱数アルゴリズムの線型合同法、メルセンヌツイスター、Xorshift、疑似乱数の初期値をどこから取るか、Linuxの/dev/randomと/dev/urandomおよびFreeBSDの/dev/randomの違い、疑似乱数のベンチマークを経て、Streemの乱数機能を紹介して、Rの乱数生成関数と比較。

 中井悦司氏の「Python & Jupyterでデータ解析入門」が、グラフによるデータの可視化。MatplotlibとNumpyをインポートし、東京都の月別平均気温を折れ線グラフで表示する例や、NumPyのarrayオジェクトを使って数学の関数をグラフにする例、PythonのImageとImageDrawで画像(写真)を編集する例を解説している。

 Linuxステップアップ講座連載が、UbuntuのGUIでのクリップボードの基礎と、xclip、Fcitxのクリップボード拡張FCitx Clipboard access、クリップボードを拡張するGlipper、クリップボードからアクションを実行するClipit、画像も補完できるCopyQ。

 Raspberry Pi+AWSでIoT連載が、Kinesis FirehoseとAmazon Elasticsearch Service(AES)+Kibanaによるデータの可視化。

 LibreOfficeお役立ち機能連載が、差し込み印刷。PCリノベーション連載が、故障品の液晶一体型PCを入手し、CMOS電池を交換し、CPUのグリスを塗り直し、HDDをほかのPCにつないでLinux Mintをインストールする。カーネル新機能連載が、binfmt_miscに追加された、コンテナー内でも対応プログラムを実行できる固定バイナリーモード。世界のディストロ連載が、独自のデスクトップ環境を搭載した中国発のDeepin。

 巻頭レポートが、LibreOffice 5.2、Nextcloud登場、Lumina Desktop Environment、Maker Faire Tokyo 2016。フリーソフト連載が、簡易加工機能や位置情報の地図表示に対応した写真管理アプリFotoxx。美女Linux連載がiptablesの設定。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、通信量の多いプロセスを見付けるnethogsと、通信相手ごとの通信量を調べるiftop。HDDによるデータの物理輸送、強い。

「日経Linux」2016年9月号

 去年の号だけど、メモとして。

 特集1が、付録DVDの動画とクロスメディアで解説する「キホンから学び直すLinux再マスター」。基本操作編は、アプリのインストールやアップデートなど。インストール編は、Ubuntuのインストールや起動オプション、デュアルブート、PXEブートによるインストールなど。カスタマイズ編は、システム設定やUnity Tweak Tool、テーマ、仮想デスクトップ、デスクトップ環境の入れ替え、RAMディスク、ディスク増設など。コマンド編は、cdやpwd、man、補完、リダイレクト、パイプ、nanoエディタ、エイリアス、パス、制御構文など。サーバー編が、Ubuntu Serverインストール、Samba、Apache、ダイナミックDNS、VPS、ownCloud、ssh、ufwなど。

 特集2が、「5ドルRaspberry Piの始め方」。Part 1が購入編で、購入のためのショップや周辺機器の選び方。Part 2が活用編で、Raspbianを入れてデスクトップで使う例。Part 3が工作編で、Raspberry Pi用ケースを3Dプリンターで作る方法。

 特集3が「おもちゃ&家電をLinuxで自動化」。Part 1は、SpheroをUbuntu上のROSとPythonからBluetooth経由で制御する。Part 2が、赤外線通信で操作するプラレールやロボット、エアコンを、「USB赤外線リモコンアドバンス」を使って操作する。

 中井悦司氏の肩書がグーグルになって、新連載「Python & Jupyterでデータ解析入門」が登場。初回は、Jupyterを使うためにCentOS 7最小構成とDockerからJupyterのコンテナーを実行する方法と、Jupyterの使い方の基礎、Pythonの基礎。

 最終回もいくつか。Raspberry Piロボット連載が最終回で、ここまでの内容を組み合わせてマイクロマウスに迷路を走らせる。LPIC連載が最終回で、パーミッションやグループ、リンク、find、locateなど。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、パターンマッチ(データ構造のほう)。Erlangのパターンマッチや再帰的定義の組み合わせ、ついでに末尾再帰への変換の定石を紹介したあと、Streemにパターンマッチを導入する。パターンマッチの方法としてガード式とmatch関数を説明。パターンマッチ構文として、変数パターン、ワイルドカードパターン、リテラルパターン、配列パターン、可変長配列パターン、構造体パターン、ネームスペースパターンを説明している。

 Linuxステップアップ講座連載が、root権限やパーミッション、umask、グループについて。LibreOfficeお役立ち機能連載が、字下げや段落間送り、Tab揃え、右揃え、行送り、文字送り。

 PCリノベーション連載が、2011年に発売されたPentium B940搭載ノートPCのDynaBook T351にEdubuntuやFedora SoaSをインストールして教育用キッズPCにする方法。カーネル新機能連載が、KVMの実行状況を集計法事するツールkvm_stat。世界のディストロ連載が、SystemRescueCd。

 Raspberry Pi+AWSでIoT連載が、AWS IoTでRetainを擬似的に実装できるDevice Shadowと、それによるメール送信。Raspberry PiのPythonプログラミング連載は、温度と照度のアナログセンサーをADコンバーターを介して接続して計測し、SQLiteのデータベースに保存する。

 巻頭レポートが、VirtualBox 5.1.0、Linuxで動く.NET Core 1.0&ASP.NET Core 1.0正式版、LinuxCon Japan 2016、Debian Edu 8.0、ITインフラSummit 2016。フリーソフト連載が、SQLite用GUIのDB Browser for SQLite。美女Linux連載が、unameやlsmod、modprobeなどカーネル関係の基礎。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、指定したポート番号を使っているプロセスをlsofで調べる方法。

「日経Linux」2016年8月号

 1年ぐらい前の号だけど、メモとして。

 特集1が、わりと恒例の「Windowsからの乗り換え全手順」。Part 1が、乗り換え先としてのUbuntu・Xubuntu・Lubuntuの紹介とインストール。Part 2が、定番ソフトの乗り換えで、Word、Excel、PowerPoint、メディアプレーヤー、ペイント、メモ帳、Adobe Reader、iTunes、Photoshopの乗り換え先を紹介し、GmailバックアップのGybとジョブスケジューラーのWhenも紹介している。Part 3はクラウドサービスで、Googleドライブ・Dropboxや、Googleドライブのオフィス機能、Webブラウザー、Gmailなどへの移行を解説。Part 4がWindowsユーザーのためのUbuntu注意点で、ドライブやapt、文字コード、日本語フォント、日本語入力、圧縮ファイル、動画や音声のコーデック、ウイルス対策ソフト、管理者権限、ファイルシステムについて説明している。Part 5が周辺機器で、各種デバイスのドライバを入れる例を紹介している。

 特集2が「ラズパイならではの使い方20選」(私も執筆に参加しました)。DLNAサーバー、3Dゲーム、AirPlay、PiCAST、MediaWiki、Samba+Apache、ownCloud、WordPress、GitLab、Webカメラ、使用電力チェック、赤外線でエアコン制御、エアコン自動制御、xrdp、DBからGnuplotでグラフ化、SSH、OpenVPN、squidGuard、hostapd、bind9を紹介。

 特集3が「Linux&格安SIM得する使い方」で、モバイル通信のデータ量をプロキシサーバーで削減する方法を解説。Ziproxyで画像をサイズ削減、Privoxyで広告ブロック、SquidGuardでコンテンツフィルタリング、軽量プロキシーサーバーPolipo、モバイル端末側の設定を紹介している。

 中井悦司氏のLinuxサーバーの基本原理連載が最終回。この回では、Dockerによるコンテナー管理を解説している。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、Streemの文法を見直して再整理する回。bisonで曖昧と警告される部分の確認や、同じ機能が2つあるところの整理、if文のブレースのルール変更、if文のブレースと関数オブジェクトのどちらにも見える箇所の解決、右方向代入文、総称関数オブジェクト、関数の直接呼び出し

 Linuxステップアップ講座連載が、Ubuntu Unityのショートカットキーやワークスペース、CapsLockとCtrlを入れ替える方法、マウスホイールのスクロール量を設定するimwheel、ホイールクリック。LibreOfficeお役立ち機能連載が、LibreOffice Calcでの印刷の調整方法。LPIC連載が、ディスクとパーティション、ファイルシステム、クォータについて。PCリノベーション連載が、DELLの1Uサーバーについて、購入や設置の注意と、RAIDカードの設定、CoreOSのインストール、コンテナーでのNginxやVNCサーバー環境の実行について。カーネル新機能連載が、モジュールのロード元を限定するLoadPin。世界のディストロ連載が、Fedoraをベースにデスクトプで使いやすくしたKorora。

 Raspberry Piロボット連載はROSの続きで、パッケージのセットアップやデバイスのテスト、ノードの関係の記述など。Raspberry Pi+AWSでIoT連載が、AWS IoTの紹介と、サインアップ、初期設定、管理コンソール、IAM作成、データを送ってみるサンプル。Raspberry PiのPythonプログラミング連載は、距離センサーを接続してプログラムからデータを取得し、CSV形式で保存する。

 巻頭レポートが、Linux Mint 18、ChromebookのAndroidアプリ対応、Ubuntu 16.04 LTSリリース記念オフラインミーティング、COMPUTEX TAIPEI 2016、PythonからRaspberry PiのGPIOを操作するpigpioがRaspbianに標準搭載。フリーソフト連載が、2016年の世界コンピュータ将棋選手権で準優勝した「技巧」。美女Linux連載が、ユーザーの作成と変更。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、sshトンネリングなどで切断されると自動的に再接続するautossh。

「日経Linux」2016年7月号

 1年ぐらい前の号だけど、メモとして。

 別冊付録として「Ubuntu 16.04 LTSが全部わかる本」が付いて、DVDもそちらに付いている。前半がUbuntu Japanese Teamのメンバーによる基礎解説、後半が過去の号から抜粋したフリーソフト紹介。

 特集1は「USBメモリー&SDカードの活用ワザ30」。前号の「Linuxお役立ちグッズ111」と同じように、グッズ紹介ページをまじえて、USBメモリーでLinuxを活用するワザを紹介している。「超基礎ワザ」は、選び方やマウントなどの基礎を説明。「データ保存・管理ワザ」は、固定マウントする方法や、(USBメモリーに限らず)サーバーを経由せずにファイルを動機するSyncthing、バックアップツールBorg、Shotwellへの写真取り込み、TrueCryptによる暗号化、削除したディスクのTestDiskによる削減、破棄用メディアへのランダム上書き、Pinguy Builderによるカスタムインストールメディアの作成を紹介。「USBブートワザ」は、ブータブルメディアの基礎や、CloudReady(Chromium OS)の起動、複数のISOファイルを起動するMultiSystem、各種ファイルシステムの使い分け、アプリのAppImageKitによる持ち運び、pam_usbによるUSBデバイス認証を解説。「大容量活用ワザ」は、外付けHDDのようにOSインストール、Sambaによる共有、パーティションの作成、LVMによる内蔵ディスクの拡張、RAID、USBメディアからブートするサーバーの作成、forked-daapdのインストール、Steamを解説。

 特集2が、インサイダープレビューに登場したばかりのBash on Ubuntu on Windowsの解説(私が執筆しました)。位置付けと仕組みの解説や、有効にする方法、実行、最初からインストールされるsshやvi、パッケージの追加、GCCによるビルド、Apache httpd起動、SinatraによるWebアプリ、Xアプリの実行、最後にはFedora化を解説している。

 特集3が「ラズパイの“落とし穴”回避術」。電圧不足や、SDカードの壊れ、SDカードの再初期化、オーバースキャン、RTCがないことによる時計のずれなどの問題とそれへの対応を解説している。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、Streemの主な用途になりそうなデータ処理のための統計基礎の基礎。浮動小数点数での平均の誤差や、それを避けるためのKahanのアルゴリズム、標準偏差をデータ1つずつ求めるストリーミングアルゴリズム、偏差値、ソート、サンプリング、ストリーミングアルゴリズムによるサンプリングのレザボアサンプリング。

 中井悦司氏のLinuxサーバーの基本原理連載が、LVMを用いたディスク管理。基本をおさえたあと、シンプロビジョニング機構dm-thinを利用した新しいスナップショットや、カーネル本体に組み込まれたiSCSIターゲット機能LIOを解説している。

 Linuxステップアップ講座連載がVPSで、契約からインストール、最初にやっておくといい設定まで説明している。LibreOfficeお役立ち機能連載が、条件付き書式。LPIC連載が、topやps、killによるプロセス管理と、ジョブ管理、nice、正規表現。PCリノベーション連載が、ジャンクのThinkPad X200sをニコイチで再生し、無線LANカード換装とメモリ増設をして、PCLiuxOSをインストールする。世界のディストロ連載が、アプリをVM上で動かすQubes OS。

 新連載「Raspberry PiでIoTを体感しよう」が登場し、第1回はLチカからボタン、人感センサー、照度センサーの利用まで。Raspberry Piロボット連載は、ロボット用にプロセス間通信を強化するミドルウェアのROS。Raspberry PiのPythonプログラミング連載は、USBカメラを接続し、Pythonのがめから写真を撮影し、プレビューを表示し、Webでアクセスできるようにする。

 巻頭レポートが、Fedora 24、Cinnamon 3.0、Raspberry PiからScratchで制御できるセンサーボード、Remix OS搭載小型PCのRemix Mini、Google I/O 2016。フリーソフト連載が、WebブラウザーのVivaldi。美女Linux連載が環境変数関係。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、sshトンネリングについて改めて基礎から解説する。

「日経Linux」2016年6月号

 1年ぐらい前の号だけど、メモとして。

 特集1は「Linuxお役立ちグッズ111」で、周辺機器や本体などのハードをLinuxから活用する話。さらに、途中にいくつかLinux関係なくPC便利グッズを見開きで紹介するコラム「Linuxお手軽便利グッズ」が入っていて、「日経トレンディ」などでいろいろな製品を紹介するような感じ。特集本体は、「プリンター/スキャナー編」「入力機器編」「Wi-Fi編」「オーディオ編」「映像機器編「ロボット編」「スティックPC編」「ボードPC編」からなる。

 特集2が、この頃に出回るようになったRaspberry Pi 3について。Part 1が、写真こみで変わった点や性能比較を紹介。Part 2は、Raspberry Pi 3で始める電子工作入門で、Frizingで回路図と配線図を作る。Part 3は、I2S接続でサンプリングレート384kHzの超ハイレゾ音楽を再生する。

 特集3が「トラブル脱出の最短手段」。「緊急回避編」が、この号に付いてきたDVDからレスキュー用OSを起動して、「起動しない」「Linuxを入れたらWindowsが起動しない」「ファイルを消してしまった」「HDDを丸ごとバックアップしたい」「メモリー診断」などを実行する方法を解説。「自力対策編」は、通常のLinuxコマンドから、ファイルを消せない、キーボード入力がおかしい」「zipから展開したファイル名が文字化け」といったトラブルに対応する。「予防編」は、事前に予防するために、aliasで誤操作を予防した、ログをローテートしたり、sudoを制限したり、パーティションテーブルを保存したりする。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、時刻データの内部表現やそこで考えるべきタイムゾーンやサマータイムなどについて。最後に書籍「APIデザインケーススタディ」を紹介。

 中井悦司氏のLinuxサーバーの基本原理連載が、高度なネットワーク設定で、仮想ブリッジやVLAN、チーミングをNetworkManager(nmcli)などで設定する。

 Linuxステップアップ講座連載がgitで、gitの基礎や、GUIツールGiggle、VCSで/etcを管理するetckeeperについて。LibreOfficeお役立ち機能連載が、LibreOffice Calcでピボットテーブルによりデータを集計する方法。LPIC連載が、シェルとコマンドの基礎。PCリノベーション連載が、2010年のNEC Express 5800ワークステーションのケースを交換してUbuntu Studioをインストールし、NVIDIAのドライバーを入れ、Blenderで3Dモデリングする。カーネル新機能連載が、tickの処理を軽減するフルDynticksモード。世界のディストロ連載が、UbuntuベースでChrome OS風GUIのCub Linux。

 Raspberry Piロボット連載は、Juliusにより音声でロボットを制御。Raspberry PiのPythonプログラミング連載は、Open JTalkによる音声合成と、それを電子工作のスイッチで制御し、LEDを光らす方法。

 巻頭レポートが、Ubuntu 16.04 LTS正式版と各種フレーバー、Bash on Ubuntu on Windows登場(このとき初登場)、ZFS on Linux、Atomic Game EngineのOSS化。フリーソフト連載が、nmapのGUIフロントエンドのzenmap。美女Linux連載が、gzipやtarによるファイルのアーカイブと圧縮。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、sshトンネリングにより踏み台サーバーを素通りしてファイルを転送する方法。

「日経Linux」2016年5月号

 1年ぐらい前の号だけど、メモとして。

 特集1が、恒例のフリーソフト特集「Linuxの遊び方全部入り」。ソフト名をメモしておくと、Part 1のプリインストールソフトが、写真管理のShotwell、音楽管理のRhythmbox、メーラーのThunderbird、バックアップのDéjà Dup、BitTorrentクライアントのTransmission、ディスク管理のGNOME Disks、オフィススイートのLibreOffice、テキストエディターのgedit、CD/DVD書き込みのBrasero、アーカイバーのFile Roller、ディス使用量アナライザーのBaobab、リモートデスクトップクライアントのRemmina。Part 2の写真・グラフィックス編が、RAW現像のdarktable、ペイントソフトのKrita、壁紙やポストカードを作るFotoWall。オーディオ編が、イコライザーのPulseAudio Equalizer、Rhythmboxから曲名を調べるMusicBrainz Picard、音声形式変換のSoundConverter、音声編集のAudacity、MIDIキーボードのVirtual MIDI Piano Keyboard、ソフトウェアシンセサイザーのFluidSynth。ビデオ編が、動画再生のVLC、YouTubeクライアントのMinitube、DVDビデオ作成のDVD Styler、動画編集のOpenShot、動画形式変換のHandBrake。デスクトップカスタマイズ編が、設定ツールのUnity Tweak ToolとGNOME Tweak Tool、動的壁紙のWallch、ガジェットのScreenlets。シミュレーター編が、電車運転シミュレーターのopenBVE、飛行シミュレーターのFlightGear、太陽系シミュレーターのCelestia。地図編が、地球儀のMarble、GPSログをグラフ化するCycloGraph。Part 3が、ディープラーニングで画像を拡大するwaifu2x、ビットコインウォレットのElectrum、OpenStackディストリビューションのRDO。

 特集2が、ステップbyステップ式の図解で解説する「今さら聞けないRaspberry Piの始め方」。Part 1が、本体や周辺アイテムの選び方や買い方。Part 2が、Raspbianのインストールと初期設定。Part 3が使いこなしで、標準アプリの紹介、Bluetooth有効化、Chromiumインストール、無線LANドライバーのビルド。Part 4が活用編で、SSHサーバー、Samba、WordPress、SSHの公開鍵認証、メディアプレイヤーOSのOpenELEC、プログラミングや電子工作を学ぶKano OS。Part 5が電子工作編で、そのまま挿せるLCDにIPアドレスを表示、温湿度センサーのデータを記録。

 特集3が「Ubuntu素朴な疑問13」。Windowsと違うところや、WindowsでやっていたことをUbuntuでどうするかについて説明している。

 Raspberry Piモノ作り連載が最終回で、温湿度センサーの測定値をもとに針をサーボで動かす完成形。一方、Raspberry PiのPythonプログラミング連載が再スタート。Python 3のプログラムを書くための基礎や、Lチカの基礎を扱っている。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」が、マルチスレッドでの競合の問題と、スレッドセーフのためのロックフリー、それによるStreemの設計や実装のo変更を解説。

 中井悦司氏のLinuxサーバーの基本原理連載が、ネットワーク管理で、RHEL 7/CentOS 7のNICのネーミングルール、ipコマンド、NetworkManager(nmcli、nmtui)によるネットワーク管理、hostnamectlによるホスト名変更。

 Linuxステップアップ講座連載がFirefoxの使いこなしで、パスワード管理機能とマスターパスワード、プロファイル、Firefox Sync、アドオン(Tab Mix Plus、Google Translator、CacheViewer、FireGestures、Tile Tabs、テキストリンク)。

 PCリノベーション連載が、中古HDDをまとめて購入してS.M.A.R.T.で診断し、2013年モデルのHP ProLiant MicroServerに入れ、USB 3.0インターフェイスを追加して、CentOS 7でファイルサーバーにする。

 LibreOfficeお役立ち機能連載が、LibreOffice Calcの入力規則機能。LPIC連載が、パーティション、共有ライブラリ、パッケージ管理。美女Linux連載が、grepやパイプ。Raspberry Piロボット連載は、距離センサーを使って壁沿いに走行する。Linuxカーネル新機能連載が、カーネル空間でファイルデータをコピーするcopy_file_rangeシステムコール。世界のディストロ連載が、Lubuntu LTSをベースとして軽量化したLXLE。

 巻頭レポートが、Ubuntu 16.04 LTS(最終β)、Android N(Nougat)プレビュー版、音声・映像に特化した軽量LinuxのAV Linux、BSDカーネルのUbuntuであるubuntuBSD、組み込みディープラーニングのJetson TX1。フリーソフト連載が、GUIで画像を一括変換するPhatch。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、多段sshとエージェント転送。ここからssh転送シリーズの始まり。

「日経Linux」2016年4月号

 1年ぐらい前の号だけど、メモとして。

 この号はリニューアル号で、特に特集1「Linux人気ジャンル5大入門」の作りに力が入っていた。「入門1」が図解中心でLinuxの基礎の基礎を解説。「入門2」がUSB活用入門で、インストールメディア作成や、Chromium OSのカスタム版CloudReadyのインストール、イメージバックアップツールSystembackによるレスキューメディア作成、fstabのマウント、USBメモリーのベンチマーク。「入門3」がサーバー入門で、1ネタを1日に割り当てて1ページずつ、Sambaインストール、SSHサーバー、WordPress、Sambaのアクセス権限、rsyncによるバックアップ、L2TP/IPsecによるVPN、ダイナミックDNSによる公開を説明している。「入門4」がカーネル入門で、1/2ページずつFAQ形式で解説している。「入門5」が管理者入門で、企業のシステム管理者の作業をマンガ形式で、1ページ1ネタで紹介している。

 特集2は「パソコン復活&強化の処方箋」で、古いPCをLinuxで復活させるネタ。Part 1はノートパソコンの話で、スペックごとにディストリビューションを選び、メモリ増強やSSD換装、USB 3.0・IEEE802.11ac・Bluetoothインターフェイスの追加といったハード増強をする。Part 2がサーバー化の話で、SambaやLVMによりファイルサーバーにする。Part 3はタブレットの話で、BayTrails向けディストロのFedletをインストールしたり、VNC端末にしたりする。

 区切りをつけて再スタートする連載が3本。中古PC再生連載が新シーズンになり「LinuxでPCリノベーション」としてスタート。今回は状態があまりよくないThinkpad X200 Tabletを題材に、買い方や修繕を手厚く解説している。LPIC連載も新シーズンが始まり、解説記事っぽい形式に。初回は起動や周辺機器について。美女Linux連載も新シーズンに入り、topやps、killあたりを解説。

 Raspberry PiのPythonプログラミング連載が最終回で、前回のデジタル気圧・温度計を操作するWebアプリをCGIや軽量フレームワークBottleで作る。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」は、Steemの「ストリーム」の概念を再整理し、リネームしたり再設計したりする話。こういうのって、さすが実際に言語処理系のプロジェクトを経験している人ならではの問題意識だ。

 中井悦司氏のLinuxサーバーの基本原理連載が、systemdによるサービス管理や、journaldによるログ検索など。特に、unitとtargetの関係を中心に解説している。

 Linuxステップアップ講座連載がパスワード管理で、apgによるパスワード作成や、GPGによるファイル暗号化、KeePassによるパスワード管理などを解説。LibreOffice書類作成術連載が、LibreOffice Calcで円グラフを作ってLibreOffice Writerに入れる方法について。カーネル新機能連載が、ASLRの変動幅を利用者が設定できる仕組み。

 Raspberry Piモノ作り連載が、センサーとサーボをつないでサンプルプログラムで動かすところ。Raspberry Piロボット連載は、ジャイロセンサー(改)を積んでまっすぐ走らせる話。

 巻頭レポートが、各社のAtom x5-Z8300搭載スティックPC、Raspbianのバージョンアップ、新ディストリビューションKDE Neon立ち上げ、ReactOS 0.40α、日経BP ITインフラSummit。フリーソフト連載が複数ディストロのISOイメージを1本のUSBメモリーに入れるMultiSystem。世界のディストロ連載が、インストーラーなしで自分でインストールする方針のCRUX。別冊付録に「Windowsではできないこと30」が付いている。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、ufwやiptablesでのソースIPアドレスによるブロック。

「日経Linux」2016年3月号

 1年以上前の号だけど、メモとして。

 特集1が、「旬なハードウェア技大集合」。Part 1は、この頃リースアップで売られるようになったThinkPad T410sにUbuntuを入れ、UI設定変更やAmazon Cloud Driveマウントをする。Part 2は、2TB超えのHDDをPCに2つ入れ、OpenMediaVaultでmdadmでRAID 1を組む。Part3はスティックPCで、Ideacentre Stick 300にUbuntuをインストール(回復ドライブ作成、無線ドライバ入りインストールイメージ選択、ブートローダー作成)、Intel Compute StickにmicroSDカードを入れてそこからUbuntuをブート、MS-NH1-W10でWindowsとXubuntuのデュアルブート。Part 4はAtomコア(Braswell)のPCにUbuntu 14.04LTSを入れて、Braswellに対応したバージョンのグラフィックアクセラレーションを追加。Part 5はSkylakeのPCにFedoraを入れて動画のデコードとエンコードを計測。Part 6は大容量SSDを積んだPCでRAID 1を組んで、NICをチーミングし、UPSを使う。Part 6はインストール関連のトラブルQ&A。

 特集2が「最新ラズパイの楽しみ方」で、私も Part 2を執筆しました。Part 1は、Raspberr Pi Zeroにオーディオ出力を付ける話と、Raspberry Pi Zeroに地磁気センサーを付けて海苔巻状にして恵方巻チェッカーにする話。Part 2は、AvahiとSambaとWebとZenphotoを動かして、さまざまな方法でアクセスできる写真・ファイルサーバーを作る話。Part 3は「みんなのラズパイコンテスト2015」受賞作品で、日本に設置したRaspberry Piにカラーセンサーをつないで日照を計り、その情報をフィンランドに設置したRaspberry Piからベッドルームの照明に反映するといもの。

 特集3は「動く! Windowsアプリ」。Linux上でWindowsなどのアプリを動かす方法を、WineでEvernoteを動かす例、Wine+winetricksではがきデザインキットを動かす例、PlayOnLinux+でMicrosoft Officeを動かす例、VirtualBoxでiTunesアプリを動かす例、Chrome+ARC WelderでAndroidアプリを動かす例を解説している。

 新連載として中井悦司氏がRHEL 7/CentOS 7を解説する「最新Linuxサーバーの基本原理」が登場。第1回は起動のしくみで、BIOS/UEFIと、GRUB2実行ファイルの読み込み、GRUB2の使い方、initrd、レスキューモードなどを解説している。

 最終回も。「LinuxでPCリフォーム」は、2010年モデルのLIFEBOOKにelementary OSをインストールする。LPIC連載「例題で学ぶLinuxの基本」も最終回で、サーバー構築で使うコマンドについて。

 まつもとゆきひろ氏の「作りながら学ぶプログラミング言語」は、データ処理やWebアプリケーション、簡単なビデオゲームをStreemのパイプライン処理で記述し、さらにStreemにKVSを組み込む。

 Raspberry Piロボット連載が、OpenCVによる顔検出。Raspberry Piモノ作り連載が、I/Oする値のエンディアンの扱い。Raspberry PiのPythonプログラミング連載が、I2Cに液晶パネルと気圧・温度センサーをつないでデジタル気圧・温度計を作る話。

 Linuxステップアップ講座連載が、コマンドラインの基礎として、オプションや引数、エイリアス、リダイレクトについて。LibreOffice書類作成術連載が、LibreOffice Calcで案内地図を作る方法。世界のディストロ連載が、KDE SCの安定動作を目的としたKaOS。カーネル新機能連載がvirtio-gpu。

 巻頭レポートが、AndroidをマルチウィンドウにしたRemix OS、CES 2016、Automotive Grade Linux、WebブラウザーBrave、ボードコンピューターDragonBoard/HiKey。フリーソフト連載が画像形式変換のConverseen。美女Linux連載がwc、sort、uniq。

 みんな大好き「#!シス管系女子 Season4」は、iptablesの使い方。

守り人シリーズ

 NHKで実写ドラマ化されたのをきっかけに、未読だった和製ハイファンタジー「守り人」シリーズを全巻少しずつ読んでみた。名作だと聞いていたけど、実際に読んでみたら、ものすごく面白かった(小並感)。

 名作として多くの人に親しまれ語り尽されているので、私がいまさら付け加えることはないだろう。まあ、さんざん言われていることだけど魅力を一つ挙げると、それぞれの国がそれぞれの文化や歴史や風習を持ち、それぞれの登場人物がそれぞれの人生を生きていることが凄いと思った。まったく同じ価値観を持った人は存在せず、それぞれの人生が交差したところに協力や対立が生まれる。

精霊の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
売り上げランキング: 4,502

 第1作「精霊の守り人」は、「精霊の卵」を宿したチャグム皇子と、それを守るべく雇われた女用心棒バルサの最初の冒険の話。ほぼ新ヨゴ国で完結しているのだけど、後の全シリーズの舞台設定ができあがっていると感じる。なお、実写ドラマの第1シーズンはこの巻から。

闇の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
売り上げランキング: 6,119

 第2作「闇の守り人」は、バルサが故郷のカンバル王国に戻る話で、養父ジグロの過去の因縁が語られる。ここから、「守り人」がバルサもの、「旅人」がチャグムものになる。ちなみに、実写ドラマの第3シーズンでは、この巻の内容をやるとか。

夢の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
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 第3作「夢の守り人」は、幻想色の強い話。大呪術師トロガイの過去と、それにつながる異界の因縁が物語られる。

虚空の旅人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
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 第4作「虚空の旅人」は、チャグムを主人公に、舞台が一気に国際的になる。海の国サンガル王国の内乱危機に、南のタルシュ帝国の影が。

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
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神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
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 第5作「神の守り人」は、ロタ王国を舞台に、邪教とされた破壊神の力を持った幼い少女とその兄を、バルサが守ろうとする話。実写ドラマの第2シーズン「悲しき破壊神」の前半の主要ストーリーだ。

蒼路の旅人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
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 第6作「蒼路の旅人」は、ついにチャグムがタルシュ帝国に触れる。実写ドラマの第2シーズンの、チャグムのパート前半に相当する。

天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
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天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)
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天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
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 第7作「天と地の守り人」は、ついにチャグムとバルサが再会を果たし、これまでのさまざまなストーリーが流れ込んで、タルシュ帝国との戦いが描かれる。

 ちなみに、第1部が実写ドラマの第2シーズンの後半に相当する。ドラマではタルシュ帝国の王子が一人という設定になっているけど、どういう結末になるんだろう

流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社 (2013-07-27)
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 「流れ行く者」は短編集。ローティーンの頃のバルサのエピソードが語られる。一部のエピソードが、実写ドラマの第1シーズンで回想シーンに使われているらしい。

炎路を行く者: 守り人作品集 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社 (2016-12-23)
売り上げランキング: 5,096

 「炎路を行く者」も中・短編集。「蒼路の旅」ラスト付近を起点にした、タルシュのヒュウゴの回想「炎路の旅人」と、バルサの回想「十五の我には」の2編が収録されている。「天と地の守り人」の最後でヒュウゴの狙いが明らかになったときには驚いたけど、「炎路の旅人」ではそれを育んだヒュウゴの少年時代が描かれる。

「Q.E.D. iff」7巻、「C.M.B.」35巻

 人気コミックシリーズの最新刊が、今回も2冊同時発売された。以下、ネタバレに気をつけているつもりだけど、未読の方は念のためご注意を。

Q.E.D.iff -証明終了-(7) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2017-06-16)
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 「Q.E.D. iff」は、「虹の彼方のラマヌジャン」と「ある興業師」の2編を収録している。

 「虹の彼方のラマヌジャン」は、2016年の映画「奇蹟がくれた数式」で題材になった数学者シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの話と、その再来として教授が目をつけた少年のストーリー。人物設定は「グッド・ウィル・ハンティング」に近いけど。

 ストーリーは、教授の死と、時を同じくして激化するギャングの抗争の謎を解く。のだけど、どちらかというとラマヌジャンの数学の話のほうが力点が置かれている。そして以前から出てくる塔馬君の因縁のゼータ関数につながる。そして最後は「きっと、うまくいく」。

 「ある興業師」は、1960年代の興業師の謎の死(?)と、それにまつわるヤクザの親分、漫談家、芸妓の行動の謎を、現代から追う。いくつかのエピソードがジグゾーパズルのピースのように細切れに出てきて、それが最後にぴったりと1枚の絵になるトリッキーな話だった。

C.M.B.森羅博物館の事件目録(35) (講談社コミックス月刊マガジン)
加藤 元浩
講談社 (2017-06-16)
売り上げランキング: 316

 「C.M.B.」は「ドミトリー」「クリスマスのマウ」「ドングリとマツボックリ」「アリイバイ」ノ4編を収録している。

 「ドミトリー」は、タイのゲストハウスに集まったバックパッカーの中から麻薬密売人を探す。博物ネタはインドの神像。うん、知識は大事だね。

 「クリスマスのマウ」は、富豪の遺産の売却にまつわる、商人あきんどマウ・スガールの活躍。途中で出てきたエピソードがああつながってこうなる。博物ネタはケルトの十字架。

 「ドングリとマツボックリ」は、焦って遭難した登山家を、失敗しかけて焦る警備隊員が追う。そして、登山家の息子の話から森羅君が場所を特定する。ブラタモリばりに地形や植生がカギとなる。母さん怖いw

 「アリイバイ」は、残業だらけで自分の行動も憶えていないサラリーマンが殺人事件の容疑者にされる話。そのアリバイを、小さな手がかりから順々に森羅君が探し出す。

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