sinsai.infoシンポジウムに参加
sinsai.info関係者のミーティングであるsinsai.infoシンポジウム東京会場に、一般枠(マッパー属性)で参加してきました。技術系イベントのようでもあり、そうでもないようでもあり、いろいろな方向性の人がいたのが面白いと思います。
以下、メモからざっくりまとめ。
(三浦さん)
…すみません、私は道に迷って遅刻しました。
私が席に着いたぐらいから、Usahidiを作ったパトリックさんのビデオメッセージを上映していました。こんなにメッセージが集まってすごい、大変だけどこれからも続けてね、Usahidiはリビアやチュニジア、エジプトでも活躍したよ、sinsai.infoブラボー! というような内容だったと思います。
開発チーム(上野さん)
まず、すごい開発メンバーが集まったメンバーを紹介していました。主にやったこととしては、負荷が上がったため、AWSに移行すると同時に、クエリなどでコードの重たい処理をチューニングしたことなどを紹介していました。
今後については、復興支援のフェーズに焦点をあてた活動と、エンジニアの継続的な参加、世界のUsahidiへの還元などが語られました。
データ班(ぺらねこさん)
sinsai.infoの情報を処理するデータ班の紹介でした。リーダーとして、仕事でコールセンターのチームリーダーの経験をいかし、エスカレーションルートの安定や、属人性を下げること、マニュアル作りなどで、「作業する人が作業しやすいように準備」したと報告されました。
データ班の現状のワークフローは、重複削除、レポート化、レポート漏れ確認、承認、公開、見たユーザーによる重みづけ、だそうです。問題点としては、人手不足、特に承認作業の人手不足が挙げられました。
CrisisMapping(古橋さん)
OpenStreetMapのマッピングチームの紹介でした。震災時点では仙台の地図が進んでいなかったものの、現在では建物情報までしっかり入力され、浸水状況も地図に記載されているところが、実際の地図で紹介されました。メンバーが現地を回っていて、ラジコンヘリによる空撮をして地図に反映したり、ボランティア活動拠点の写真なども撮ったりしているそうです。
今後の課題については、Bingなど利用できる既存データの活用、現地との連携強化、マッピングパーティの強化、マップ/レンダリングサーバーの強化、海外との連携強化などが挙げられました。
sinsai.infoの体制(aganardさん)
sinsai.infoの体制を組織図を見せながら紹介していました。8グループあって、以下の構造になっているそうです。
- 開発
- サーバー班
- インフラ班
- UI班
- データ
- データ班
- 翻訳班
- 広報班
- 渉外班
- 法務班
Relief 2.0(おおつぼさん)
中長期的な支援活動であるRelief 2.0の紹介でした。特に、被災地の商業活動の復興を支援する「Relief 2.0 B2B」を中心に説明し、石巻に行って商店主の話をきいてきたことなども紹介されました。
班ごとの紹介
各班ごとに、シンポジウム出席メンバーが壇上に立って挨拶しました。
印象的だったのは、急に立ち上がったボランティア団体にもかかわらず、法務班があって国際弁護士の人が参加していたこと。あと、東さんのsinsai.info立ち上げ秘話で、「震災後3時間で立ち上がったということになっていますが、実は震災前から立ち上がってました(笑)」という告白も。ローカライズなどをやっていたテストサイトがそのままsinsai.infoになったそうです。
グループワークと発表
参加者が7つの班に分かれて、30分のグループワーク(議論等)と発表がなされました。
- ようこそデータ班
- データ班に参加する方法を説明
- どういう作業をしているか
- 参加方法
- API班
- サイトリニューアル
- APIの使いかたやサンプルを紹介
- みなさんアプリ作って
- sinsai.infoでできること班
- 現状の課題
- 現地のニーズが拾えていない
- 継続性
- 被災地の仕事や自活の支援
- コールセンター、タイピング、開発などの仕事を現地の人にやってもらう仕組みはどうか
- 現地でNPO、雇用を作る
- オフライン版sinsai.info
- 町内会長などとコネクションを持って情報をもらう
- 現状の課題
- UI班
- データ班からあがった情報を見せるのがいまの役割
- いろいろなニーズにあわせたUIがあっていい
- APIを活用してUIを作る
- 現地ヒアリングチームとの連携
- コメントをAPIに
- アフィリエイトのガジェット
- レポートをあげやすいスマフォのUI
- マップ班
- ライセンスの問題
- Google Earthからたくさん情報を入力してくれた海外の人がいた
- Google Map APIが4月に改訂されてアクセス数制限が入った問題も
- マッピングパーティ強化
- 子供も参加できる?
- データ変換
- 本来好きな色づけができるしくみ
- 日本のレンダリングサーバーがないのが問題
- 地形データ
- 三陸の起伏をOSMで表現しづらい
- 引き続き議論したい
- ライセンスの問題
- インフラチーム
- 今後のマシン置き場
- Amazon EC2は8月いっぱいで縮小しなくてはならない
- マシンを縮小?
- 拡張したときにスペックがたりない
- ほかのクラウドをさがす
- いくつか候補があがっている
- 6月までにスペックや期間を調べる
- 今後のマシン置き場
- おつかれデータ班
- 承認に時間がかかっている
- 承認者を増やしたい
- 垂れ流しの情報ではないというのがsinsai.infoの意義
- レポートしている人にも、承認者の作業をわかってもらう
- レポートの人も、わかってないとレポートしづらい
- 現地の情報がほしい
- レポートのカテゴライズ
- 新しいカテゴリの草案はできているので、それについて議論した
総括
最後に関さんと三浦さんの総括がありました。
関さんは、勇気をもらったと同時に、やれることがまだいっぱいあるので、これからの人もどんどん参加してほしいと話しました。
三浦さんは、話し足りないことも多いだろうが、それらアイデアを今後の活動に生かしてほしいと話し、今日は新しいスタートの日だと締めくくりました。
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