「もたない男」
ちょっと前に、「じみへん」などの漫画家の中崎タツヤ氏の机がすごいとネットの一部で話題になった。「漫画家中崎タツヤ氏の仕事場が凄い件」とか。仕事机が小学校のような机に変わり、椅子も木の小さな丸椅子に変わり、しまいにはキッチンで仕事…
そのノリは机だけではないことがわかるエッセイ。マンガどおりの飄々とした筆致で、ある意味シュールな「捨てる生活」が語られる。たとえばこんな。
- ボールペンのインクが減ったのに本体が長いままなのが無駄な気がするので、カッターで削って短くする
- 100円ショップで二個一組の糊を買うと、一個はすぐ使わないので捨てる
- 知りあいの家に行くと掃除したくなる
- 気に入ったソファが場所をとるので捨てた
- 本は2~3ミリ読んだら読んだ分を破って捨てる。また読みたくなったら買い直す
- (本棚を持っていたころ)本の高さがばらばらなのが気持ち悪いので、カッターで切って揃えた
- 本屋でカバーや帯を捨ててくださいと頼みたいけど、ななかかできない。ラーメンも麺ぬきで頼みたい
- Suicaは便利なので、何遍も買っては捨て、買っては捨てを繰り返す
- お遍路の最中、パンツなしで暮らしていけないか考えていた
- 卒業アルバムは卒業してすぐに捨てた
- 一生ものってタンスの肥やしになってしまうように思う
- 大好きな漫画家にパーティーで会い、「大ファンです」と挨拶をして、後から自己嫌悪
- 出版社から返却された漫画原稿は、シュレッダーにかけて捨てる
なるほど、わからん。
写真や図解も入っていて、一部はコミックナタリーの紹介記事で見られる。それにしても、自分と正反対すぎて面白い。
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