「日本Androidの会 2010年9月のイベント」に参加
「日本Androidの会 2010年9月のイベント」に参加してきました。
今回は「電子出版」「OracleのAndroid訴訟」「会の活動に関して」の3部構成。Androidの開発ネタがほとんどない回でしたが、興味深く聴きました。
以下、メモ
電子出版元年(イースト下川)
- いろいろな種類の電子書籍端末を持ち込んで展示
- (うまくいかなかった)歴史
- 1998年 Rocket eBook
- B&N
- 最初の電子ブック
- 2003年に消えた
- 1999 Microsoft Reader
- 1999 Adobe eBook Reader
- 2004 Sony LIBRIe
- e-Ink
- Kindleもこれをまねたとジェフ・ベソスが言ってる
- 松下Sigma Book
- 1998年 Rocket eBook
- 2009年実績で、日本での電子書籍売上は米国より多い(インプレスR&D)
- ケータイコミック
- 今後、PC減少、ケータイすえおき、スマートデバイス拡大、という予想
- Kindleの衝撃
- 最初から3Gが入っていて、インターネットアクセスを意識させない。お金もとらない
- 自費出版可能、条件を満たせば印税70%
- nook
- ちょっとがっかり
- e-INKと液晶の2画面で、液晶画面のタッチ操作。使いにくい
- 著作権切れのコンテンツが多い
- ちょっとがっかり
- Sony Reader
- UI的にはいちばんすぐれている
- タッチできる
- UI的にはいちばんすぐれている
- Microsoft Slate PC
- iPadの法人利用が増えているのに危機感を持ったようだ
- 見開きに期待
- Android Tablet
- Adobee Digital Editions (Reader 9) があればEPUBもPDFも読める
- Android Marketがネック
- 何カ所にも登録しなくてはならない
- iPad
- Unicodeフォント、辞書
- カウチポテトPC
- iPadの影響でいくつかの電子書籍プロジェクトが潰れた
- 注目
- Google Editions
- どれぐらいの点数で?
- 外字問題
- Unicodeに移行する運動
- EPUB
- 縦書き対応の要求仕様を提出
- コンテンツと容量
- 動画や音楽に比べ、テキストは時間あたりのデータサイズが小さい
- だからKindleは国際ローミングでモトがとれる
電子書籍ビジネスのこれまでと今後の展望について(KDDI 書籍サービスグループ 権正和博)
- 2003年から、ケータイ向け電子書籍
- AUの電子書籍のうち、コミックが9割
- 利用者属性:電子書籍、着うた、ゲームとも、20代女性が突出。平均利用額も非常に高い
- 利用率自体は大きくない
- 未利用の理由:携帯で読むのがつらそう54.5%
- 2009年、電子書籍に特化した携帯端末biblioを出した
- 画面が大きい
- 電子書籍サービスの利用率が高まった
- 専用端末の課題
- 利用方法:外部メモリ?
- データフォーマット:独自規格
- コンテンツラインアップ
- 端末価格
- App StoreやAndroidマーケットにコンテンツがない
- 有名コミック
- どうやって出していくかが課題
- 課題
- DRM
- データフォーマット
- 販売方法
- ビジネスモデルの確立
- これらは携帯(垂直統合モデル)では提供できていた
- LISMOサービスのひとつとして電子書籍に力を入れている
- Q: 今後LISMOの独自形式のDRMをやっていくのか
- A: 方式の統一と機能のせめぎあい
「Android Hacks」著者あいさつ
- Androidは自由
AndroidをめぐるOracleの対Google訴訟を考える(星暁雄)
- 2010年8月12日、OracleがGoogleを提訴
- プレスリリース、訴状「特許と著作権の侵害」
- Oracleの論点
- Androidはモバイルの分野でJavaと競合関係にある
- AndroidはJavaプラットフォームの特許と著作権を侵害している
- SunからGoogleに技術者が移っているので、知っているはず
- 特許7件
- 翌日、Google声明文
- Webメディアに送付(おそらくメールで)
- 準正式なコメント。公式な性格のあるコメントはこれだけ
- 「OracleがGoogleとオープンソースに対して攻撃している」
- 報道多数出るが、当事者に聞いたものはほとんどない
- 例外:WSJ
- 産業界が警戒している
- オラクル広報のコメント「この訴訟はGooglに対してだけ」
- James Goslingのブログ
- 実は訴訟を理解するための内容はない
- Chars Nutterのブログ
- JRubyの開発者のひとり
- 元Sun、今は第三者(Engine Yard)という、絶好のポジション
- 「SunとGoogleはモバイルJavaで交渉したが、まとまらなかった」
- 「特許の内容は、技術者から見ると笑っちゃうようなもの」
- 「OracleにはAndroidを潰す動機はない」
- GoogleはJavaOne不参加
- Joshua Bloch
- 係争関係があるのでJavaについて意見を言えない
- 裁判による分断の悲劇
- 星分析:狙いは「お金」
- ビジネスマンの「競合」は「商売敵」
- OracleはJava MEのライセンス収入を得る
- フィーチャーホン
- Androidからは得られない
- Javaは互換性とライセンス(お金)に厳しい
- 互換性テストにはお金がかかる。Apacheともモメていた
- Android
- Dalvk VM
- 互換性にはJavaほどこだわらない
- 複数機種対応は開発者ががんばる
- 実はJavaMEもそんなもの。DOJAプロファイルとか
- Apache Harmony
- Sunとは独立。Apacheライセンス
- フリーで進化が速い
- 前例
- 似ている:SCOのLinux訴訟
- 論点はオープンソースの知的所有権問題
- 似てない:Sunの対Microsoft裁判
- 争点はライセンス契約(故意の非互換性)と独禁法だった
- 似ている:SCOのLinux訴訟
- 議論の材料
- Googleは戦うだろう
- 「Googleとオープンソースへの攻撃」の意味
- あいまいな特許でお金をとる、という危険性
- 今後のオープンソース全般に禍根を残す可能性
- 星意見
- OracleにはAndroidを潰す理由はない
- GoogleにはAndroidの開発をスローダウンする理由はない
- SCOのLinux裁判は7年続いた
- そのぐらい続く可能性がある
- FUDに気をつけろ
- 不安を煽る情報、意見
- そういう意見に耳をかたむけないほうがいい
- Q: 日本市場への影響
- A: ほぼOracleとGoogleの間の話
- Q: Dalvik自身を独自に改良している人への影響は
- A: Apacheライセンスにもとづいた開発なのでOracleからの訴訟は起こらないはず。訴訟の結果Dalvikに変更命令などが出たら影響があるかもしれないが、それはそもそも問題
Android Application Award 2010(日経BP 菊池隆裕)
- コンテスト、専門サイト、イベントの3つの連携
- 2010春の応募
- 過半数が個人
- 従来の携帯に比べると、ゲーム系の比率が低い
- 49%が30代
- 東京、関東が多い
- 2010冬
- 春の課題
- 応募作の露出度をあげたい
- 外部のメディアとの連携
- ソーシャルメディア
- 応募作の露出度をあげたい
- 多様性
- マルチデバイス、マルチキャリア
- 春の課題
- スケジュール
- 9月中旬、開催概要を発表
- 1月上旬、応募締め切り
- 2月、表彰式
- 東京ゲームショウでAndroid特設ブース
- 参加者募集
- ただしゲーム・エンタメ系に限る
iアプリプロジェエクト(日経BP 大谷晃司)
- iアプリアドバンスアワード(コンテスト)
- iアプリスクエア(コミュニティサイト)
- iアプリデベロッパーズキャンプ(ハンズオン)
- 開発者コミュニティがない
- 11月末にドコモマーケットiモード版
- 課金
- ホスティング
- いままで個人に公開されていなかったAPIの一部公開
テスト部の紹介(宮田友美)
- 必要性
- SDKのバージョンや解像度
- 開発にはテスト
- ロジックのテスト
- UIのテスト
- 当分はdebの中で活動
- テスト部員募集
- 助けてくれる人募集
翻訳プロジェクトの紹介
- Androidに関するドキュメントの日本語翻訳
- SDK APIおよびSDK付属のドキュメント
- スタッフ
- コーディネーター1名
- トランスレーター現在12名
- レビューアー現在1名(コーディネーターの兼務、まずい)
- レビューアーが圧倒的に不足
- 急募
- ほか募集
- 翻訳済みドキュメントの提供者
- 翻訳メモリの入力
- 翻訳メモリ
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